なんでも奪っていく妹に、婚約者まで奪われました

ねむ太朗

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「エレーナお姉様。ハチミツを紅茶に入れて飲むのが私は好きなのですが、オススメはありますか?」

  私はエレーナお姉様の様子を伺いつつ、話掛けた。

「そうね。定番はハチミツレモンだけど、私は寝る前にホットミルクに入れて飲むのが好きね」

  エレーナお姉様は笑顔で答えた。もう落ち着いたようだ。

「ミルクにハチミツ。美味しそうですね。今度作ってみますね」

  サラに作ってもらいましょう。と思っていると。

「では、ハーヴェス領のハチミツはいかが?  良ければ、今度ハーヴェス家に来ないかしら?  美味しい、ホットハチミツミルクをご馳走するわ」

  エレーナお姉様の言葉に私は、即答をした。

「えっ!  いいんですか?  エレーナお姉様、私行ってみたいです」

  それを聞いたお兄様が慌てて言った。

「ちょっと待って、リリアーナ。まず母上に確認しないと。ハーヴェス領に行くなら泊まりでしょ」

「だって、お兄様はいつもジャック様に会いに行っているじゃない。私だって、エレーナお姉様に会いに行きたいわ」

「リリアーナは、女の子でしょ?  まずは、母上に確認してからね。許可が出ても、心配だから僕も一緒に行くからね」

  一緒に行くと聞いて少し嫌だったが、お兄様はジャック様に会いたいのね。と気づいたので、お兄様の為に少し我慢しようと思うのだった。

「分かったわ、お兄様。エレーナお姉様、お兄様も一緒に良いかしら?」

  私の質問に、エレーナお姉様が笑顔で答えた。

「もちろん、良いわよ。それから、よろしければクラウス様とユリアス様も一緒にどうかしら?  いいわよね?  お兄様」

  クラウスとユリアス様は、行きたいと言っていた。
  ユリアス様は、師匠に会えると言ってかなりご機嫌だ。

「うん!  いいよ!  大勢の方が楽しいし、稽古も盛り上がるしね」

  ジャック様は、すぐに了承した。

「ありがとうお兄様。私、今から楽しみだわ」

  エレーナお姉様とジャック様は、いつも通り。後腐れなく仲直りが出来たらしい。

  みんなで予定を合わせ、十四日後に二泊三日となった。

  そろそろ、帰る時間となった。私達は屋敷の正面に向かう。

  ユリアス様がジャック様にべったりで先頭を歩いている。私は後方を歩き、クラウスは私の隣を歩いていた。エレーナお姉様とお兄様は、真ん中辺りを歩く。

「次会う時は、町に出掛けようか」

  クラウスが話掛けて来た。

「嬉しいわ。クラウスが案内をしてくれるのね」

「もちろんだよ。次会う時は、また軽装をして来て欲しい」

「分かったわ」

  私は、今から楽しみで頬が緩んだ。

  私達はクラウスとユリアス様に挨拶をして、リーベル公爵家を出た。

  馬車の中では、私とエレーナお姉様は、次に会うのが楽しみで、話が盛り上がっていた。

  話の合間に、お兄様とジャック様を盗み見る。

  お兄様とジャック様の間にもわだかまりが無く、いつものように話をしていた。さすがに、オリヴィアさんの話題にはなっていなかったが。

  エレーナお姉様とジャック様を、かわいい受付のミーナちゃんがいる宿屋に送り、お兄様とプラメル家に帰ってきた。

  家についてすぐに私は母の所に行き、ハーヴェス伯爵領に泊まる許可をもらう。

  すぐに、お兄様に報告をした。

  お兄様は、私の手際の良さに苦笑いをしていたが、私は見なかったことにして、自室に戻った。

  ハーヴェス領に行くのが楽しみで、浮かれていた私は中々眠りにつけなかった。
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