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エルーシアとの口喧嘩から、数日が経った。
私は今、馬車に揺られて公爵領の道のりを進んでいた。
今日着てきた黄緑色のワンピース、クラウスは褒めてくれるかしら。
考え事をしていたら、馬車はリーベル公爵家に着いていた。
「こんにちは、クラウス。お待たせしました」
「こんにちは、リリアーナ。今屋敷から出てきたところだ。黄緑色のワンピースも似合っているな」
「ありがとう。嬉しいわ」
私はクラウスに褒められて嬉しくなった。それから、馬車で公爵領にある町に向かう。
今日は町に行くので、サラとアルノー以外に、護衛の方も一人付いて来る。
「今から行きたいお店があるんだ。そこで、食事をしようか」
「はい! 楽しみだわ」
そのお店は、落ち着いた雰囲気の飲食店だった。
客層は、平民ばかりで気取らなくて良さそうだった。
店員に案内されて席に座る。
私達は、周りの客にうまく溶け込めていた。
「リリアーナは、何が食べたい?」
クラウスの質問に悩んでしまった。
「うーん。どうしようかしら」
「じゃあさ、ステーキなんてどう?」
「いいわね。私、ステーキが食べたいわ」
クラウスは、ステーキを注文してくれた。
「ありがとう、クラウス。公爵領の牛肉は、美味しいのよね」
「リーベル牛は、有名だからな」
クラウスは、誇らしげに言っていた。
その後は雑貨屋に寄った。その店には可愛いアクセサリー類があり、私は髪飾りの売り場に行った。
「これ、可愛いわ」
蝶々と花のデザインの髪飾りだ。
「プレゼントをするよ」
クラウスが優しい声で言ってくれた。
「悪いわ。自分で買うわ」
「俺がプレゼントをしたいんだ。お願いリリアーナ」
「じゃあ……ありがとう」
「うん。どの色がいいの?」
「えーっと、蝶々の色が、赤か緑か青で迷っていて……どれにしようかしら」
「じゃあ、俺が決めていい?」
「まあ! クラウスが決めてくれるの? いいわよ」
「青で!」
そう言うと、青い髪飾りを手にしてクラウスは会計に行った。
店の外に出てすぐに、クラウスは私の髪に、飾りを付けてくれた。
「リリアーナ、とっても似合うよ」
クラウスは、とろけるような微笑みで私を見つめて言ってきた。
「ありがとうクラウス! 大切にするわね」
それからさらに町を歩いていると、クラウスがいきなり手を繋いできた。
「こ、ここでは、恥ずかしいわ」
クラウスが少し不満そうな顔をした。
「この間、森で手を繋いだだろう?」
「森では、誰も見ていなかったじゃない」
「アルノー達がいただろう」
「そうだけど……ここは、人が多すぎるわ」
クラウスは、にっこり笑った。
「リリアーナ、あそこにあるベンチを見てごらん」
クラウスの目線の先には、噴水公園がある。その中のベンチのひとつにキスをしているカップルがいた。
「な、なんで、こんな所で?」
私は、自分の頬が熱を持ったのを感じた。
「町の人達は、このくらい普通だよ。だから、ね。リリアーナ、手を繋ぐくらい……いいだろう?」
クラウスはにっこり笑って、私の手を少し強めに握った。
これは、離してくれなさそうね……
私は、クラウスの手を握り返して答えた。
「分かったわ」
クラウスは、機嫌良く町の中を歩いていく。
私は、クラウスに負けた気がしてモヤモヤしていた。
「リリアーナ、機嫌を直してよ。今日も、カフェを予約したんだけどな」
「カフェ? 前回行ったところの?」
私はクラウスの言葉に、勢い良く顔を上げて問いかけた。
「もちろん、そうだよ」
「行く! 機嫌直ったよ」
クラウスはクスクス笑って、私の手を引いて行った。
私は今、馬車に揺られて公爵領の道のりを進んでいた。
今日着てきた黄緑色のワンピース、クラウスは褒めてくれるかしら。
考え事をしていたら、馬車はリーベル公爵家に着いていた。
「こんにちは、クラウス。お待たせしました」
「こんにちは、リリアーナ。今屋敷から出てきたところだ。黄緑色のワンピースも似合っているな」
「ありがとう。嬉しいわ」
私はクラウスに褒められて嬉しくなった。それから、馬車で公爵領にある町に向かう。
今日は町に行くので、サラとアルノー以外に、護衛の方も一人付いて来る。
「今から行きたいお店があるんだ。そこで、食事をしようか」
「はい! 楽しみだわ」
そのお店は、落ち着いた雰囲気の飲食店だった。
客層は、平民ばかりで気取らなくて良さそうだった。
店員に案内されて席に座る。
私達は、周りの客にうまく溶け込めていた。
「リリアーナは、何が食べたい?」
クラウスの質問に悩んでしまった。
「うーん。どうしようかしら」
「じゃあさ、ステーキなんてどう?」
「いいわね。私、ステーキが食べたいわ」
クラウスは、ステーキを注文してくれた。
「ありがとう、クラウス。公爵領の牛肉は、美味しいのよね」
「リーベル牛は、有名だからな」
クラウスは、誇らしげに言っていた。
その後は雑貨屋に寄った。その店には可愛いアクセサリー類があり、私は髪飾りの売り場に行った。
「これ、可愛いわ」
蝶々と花のデザインの髪飾りだ。
「プレゼントをするよ」
クラウスが優しい声で言ってくれた。
「悪いわ。自分で買うわ」
「俺がプレゼントをしたいんだ。お願いリリアーナ」
「じゃあ……ありがとう」
「うん。どの色がいいの?」
「えーっと、蝶々の色が、赤か緑か青で迷っていて……どれにしようかしら」
「じゃあ、俺が決めていい?」
「まあ! クラウスが決めてくれるの? いいわよ」
「青で!」
そう言うと、青い髪飾りを手にしてクラウスは会計に行った。
店の外に出てすぐに、クラウスは私の髪に、飾りを付けてくれた。
「リリアーナ、とっても似合うよ」
クラウスは、とろけるような微笑みで私を見つめて言ってきた。
「ありがとうクラウス! 大切にするわね」
それからさらに町を歩いていると、クラウスがいきなり手を繋いできた。
「こ、ここでは、恥ずかしいわ」
クラウスが少し不満そうな顔をした。
「この間、森で手を繋いだだろう?」
「森では、誰も見ていなかったじゃない」
「アルノー達がいただろう」
「そうだけど……ここは、人が多すぎるわ」
クラウスは、にっこり笑った。
「リリアーナ、あそこにあるベンチを見てごらん」
クラウスの目線の先には、噴水公園がある。その中のベンチのひとつにキスをしているカップルがいた。
「な、なんで、こんな所で?」
私は、自分の頬が熱を持ったのを感じた。
「町の人達は、このくらい普通だよ。だから、ね。リリアーナ、手を繋ぐくらい……いいだろう?」
クラウスはにっこり笑って、私の手を少し強めに握った。
これは、離してくれなさそうね……
私は、クラウスの手を握り返して答えた。
「分かったわ」
クラウスは、機嫌良く町の中を歩いていく。
私は、クラウスに負けた気がしてモヤモヤしていた。
「リリアーナ、機嫌を直してよ。今日も、カフェを予約したんだけどな」
「カフェ? 前回行ったところの?」
私はクラウスの言葉に、勢い良く顔を上げて問いかけた。
「もちろん、そうだよ」
「行く! 機嫌直ったよ」
クラウスはクスクス笑って、私の手を引いて行った。
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