なんでも奪っていく妹に、婚約者まで奪われました

ねむ太朗

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  任務遂行開始よ!

  私は、慎重にお兄様を観察する。

  普通ね。いつも通りのお兄様ね。
  ジャック様とユリアス様の話に入っていく訳でもないわね。
  あら?  クラウスと楽しそうだわ。

  私は、次にジャック様を観察する。
  ユリアス様と話し込んでいた。

「だからね。俺言ったんだよ。オリヴィアさん。俺、年下で頼りないかもしれないけど、オリヴィアさんを思う気持ちは、誰にも負けないから。だから、俺と付き合って下さいって」

  ユリアス様はを相づちをしながら、目を輝かせていた。

「そうしたらオリヴィアさんが、しょうがないわね。絶対に幸せにしてくれるなら、付き合ってもいいわよ。って言ってくれたんだ!」

  それを聞いていた私は、思わず口から声が出ていた。

「えー!  ジャック様。オリヴィアさんとお付き合いされているのですか?」

「うん。五日前から付き合っているよ」

  ジャック様が、照れたように言う。

  私はジャック様にお祝いの言葉を言ってから、お兄様を見た。
  お兄様はおめでとう。と言って笑顔で祝っていた。

  そんな……お兄様、お辛いでしょうに。笑顔を作って頑張っているのね。

  他のみんなも、ジャック様に祝いの言葉を述べていた。

「そうだわ!  リリアーナ様。明日なんだけど良ければ、ハーヴェス領を案内したいと思っていたのだけど。どうかしら?」

  エレーナお姉様が、提案をしてくれた。

「エレーナお姉様。私、ハーヴェス領を見たいです」

「では、明日は町に行きましょう」

「はい。楽しみにしていますね」

  二人で盛り上がっていると、ジャック様が話に入って来た。

「俺は明日は、剣の試合とか稽古をしたいな」

「僕も師匠に剣の稽古をつけてほしいです」

  それを聞いていたお兄様が言った。

「女の子二人だと心配だから、僕も町に付いて行くよ」

「ルイス様。そうしたら、私も一緒に町に行きますね」

  クラウスは、お兄様に向けて言った。

「では明日は、お兄様とは別行動ね!」

  エレーナお姉様は、ジャック様に向かって笑顔で言った。

  お兄様は、ジャック様と一緒にいることがお辛いのね。だって、失恋したばかりだものね。

  私はお兄様を想い、心が痛んだのだった。

「ふふ。明日はね、お花畑に行こうと思っているのよ」

  エレーナお姉様は、私に向かって嬉しそうに話す。

「私、お花が大好きです。エレーナお姉様、とっても楽しみにしていますね」

  エレーナお姉様も私も笑顔になった。

「エレーナお姉様、そろそろ今日は帰ろうかと思っています」

「まあ、もうこんな時間なのね。そうね、暗くなる前の方がいいわね」

  ハーヴェス伯爵家の正面で挨拶をして、私とお兄様とクラウスとユリアス様は、ハーヴェス伯爵家を後にする。

  夜の宿屋では、クラウスも同じ宿に泊まっているからか、ちょっぴり落ち着かなかった。

  明日は、エレーナお姉様とお花畑ね、楽しみ。
  そういえば、クラウスとお兄様も一緒に来るんだったわ。

  私は寝具に入って考えごとをしていたら、意外と早くに眠りについた。
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