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兄ルイス視点 2
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リリアーナから、エレーナ嬢の話を聞いた僕は、驚き固まった。
頭の中が真っ白になった僕だったが、すぐに自分を取り戻し、リリアーナの部屋を飛び出して、勢い良く階段をかけ下りた。
僕の後ろを従者が慌てて追いかけて来て、何かを言っていたが、僕は無視して走り続けた。
宿屋に……今なら、まだ宿屋にいるはずだ。
僕は、町の中を慌ててかけて行く。
エレーナ嬢は、僕にとってずっと前から特別だった。
ジャックに会いにハーヴェス家に遊びに行っていた僕は、エレーナ嬢とは昔からの知り合いだ。
剣の稽古の合間にお茶を飲む時に、ときどきエレーナ嬢も一緒に混ざっていた。
ふとした時に見せるふわっと笑った顔に僕は、どきどきした。
エレーナ嬢は笑顔の時が多い。落ち込んでいた時に、彼女の笑顔を見ると何度も癒された。
ずっと前から、好きだった。
でも僕は、今の関係が壊れることが恐かった。
僕は、ジャックの友人だから告白をして振られてしまっても、顔を合わせることはあるだろう。
僕は、自分の心に蓋をした。
弱虫な僕の悪い癖。目の前の事から目を背け、見なかった振りをして、いつも自分の気持ちから逃げていた。
そんな時に転機が訪れた。
ジャックがリリアーナの為に、エレーナ嬢を遊びに誘ったんだ。
リリアーナと一緒に過ごす事が増えていた僕は、自然とエレーナ嬢の側にいられた。
なのに……弱虫な僕は、自分の気持ちを伝えられなかった。
さっきリリアーナから話を聞いて、やっと動き出せた。
たとえ手に入らなかったとしても、きちんと自分の気持ちを伝えよう。
僕は、振られる覚悟をして……そして、少しだけ希望を持って、宿屋に向かって走った。
宿屋に着いた。宿屋で受付の方に声を掛ける。
「エレーナ嬢が、エレーナ・ハーヴェスと言う方が、泊まっているはずです。会わせて下さい」
受付の方が、少し嫌そうな顔をして答えた。
「ハーヴェス様に確認してからでないとお通し出来ません。お名前を伺ってもよろしいですか」
「ルイス・プラメル! ルイスが来たと伝えて下さい」
僕は必死になって訴えた。僕の名前を聞いた、受付の方が顔色を少し悪くして答えた。
「領主様のご令息でしたか、申し訳ございませんでした。このまま、ご案内致します」
君は悪くない、自分の仕事をしただけだ。と思ったが言葉に出さずに無言で付いて行った。
部屋の前に来たのでノックをする。
「ルイスです。エレーナ嬢、少しだけ話を聞いて下さい」
エレーナ嬢の許可が出たので、部屋に入る。エレーナ嬢は酷く驚いた顔をしていた。僕は、驚いているエレーナ嬢に向かって話し掛ける。
「エレーナ嬢、いきなり来て申し訳ありません。リリアーナから、子爵家の方から縁談が来ていると聞きました。行かないで下さい。どうか、行かないで」
エレーナ嬢は目を見開いて固まり、状況が掴めていない様子だったが、僕は話を続けた。
「お願いです。行かないで。ずっと、ずっと前から好きだったんだ」
僕は、エレーナ嬢にすがる思いで言った。
僕だって分かっている。今の僕は、自分でも何を言っているのか分からない。
「お願い。好きなんだ。ずっと、僕のそばにいて欲しい!」
僕は小さな子どもみたいに、自分の気持ちを訴えた。その時、僕の話にエレーナ嬢が答えてくれた。
「本当に? 本当なの? 今の言葉は、ルイス様のお気持ちですか。」
戸惑っているエレーナ嬢に向かって、僕はエレーナ嬢の目をしっかりと見つめて言った。
「本当です。ずっと前から好きでした。どうか、僕と付き合って下さい」
僕の言葉を聞いたエレーナ嬢が、少し泣きそうに笑ってから言った。
「私もずっと前から、お慕いしておりました。ルイス様」
喜びのあまり、僕はエレーナ嬢を抱きしめた。
今まで、僕の生きてきた人生の中で最高に幸せな瞬間だった。
頭の中が真っ白になった僕だったが、すぐに自分を取り戻し、リリアーナの部屋を飛び出して、勢い良く階段をかけ下りた。
僕の後ろを従者が慌てて追いかけて来て、何かを言っていたが、僕は無視して走り続けた。
宿屋に……今なら、まだ宿屋にいるはずだ。
僕は、町の中を慌ててかけて行く。
エレーナ嬢は、僕にとってずっと前から特別だった。
ジャックに会いにハーヴェス家に遊びに行っていた僕は、エレーナ嬢とは昔からの知り合いだ。
剣の稽古の合間にお茶を飲む時に、ときどきエレーナ嬢も一緒に混ざっていた。
ふとした時に見せるふわっと笑った顔に僕は、どきどきした。
エレーナ嬢は笑顔の時が多い。落ち込んでいた時に、彼女の笑顔を見ると何度も癒された。
ずっと前から、好きだった。
でも僕は、今の関係が壊れることが恐かった。
僕は、ジャックの友人だから告白をして振られてしまっても、顔を合わせることはあるだろう。
僕は、自分の心に蓋をした。
弱虫な僕の悪い癖。目の前の事から目を背け、見なかった振りをして、いつも自分の気持ちから逃げていた。
そんな時に転機が訪れた。
ジャックがリリアーナの為に、エレーナ嬢を遊びに誘ったんだ。
リリアーナと一緒に過ごす事が増えていた僕は、自然とエレーナ嬢の側にいられた。
なのに……弱虫な僕は、自分の気持ちを伝えられなかった。
さっきリリアーナから話を聞いて、やっと動き出せた。
たとえ手に入らなかったとしても、きちんと自分の気持ちを伝えよう。
僕は、振られる覚悟をして……そして、少しだけ希望を持って、宿屋に向かって走った。
宿屋に着いた。宿屋で受付の方に声を掛ける。
「エレーナ嬢が、エレーナ・ハーヴェスと言う方が、泊まっているはずです。会わせて下さい」
受付の方が、少し嫌そうな顔をして答えた。
「ハーヴェス様に確認してからでないとお通し出来ません。お名前を伺ってもよろしいですか」
「ルイス・プラメル! ルイスが来たと伝えて下さい」
僕は必死になって訴えた。僕の名前を聞いた、受付の方が顔色を少し悪くして答えた。
「領主様のご令息でしたか、申し訳ございませんでした。このまま、ご案内致します」
君は悪くない、自分の仕事をしただけだ。と思ったが言葉に出さずに無言で付いて行った。
部屋の前に来たのでノックをする。
「ルイスです。エレーナ嬢、少しだけ話を聞いて下さい」
エレーナ嬢の許可が出たので、部屋に入る。エレーナ嬢は酷く驚いた顔をしていた。僕は、驚いているエレーナ嬢に向かって話し掛ける。
「エレーナ嬢、いきなり来て申し訳ありません。リリアーナから、子爵家の方から縁談が来ていると聞きました。行かないで下さい。どうか、行かないで」
エレーナ嬢は目を見開いて固まり、状況が掴めていない様子だったが、僕は話を続けた。
「お願いです。行かないで。ずっと、ずっと前から好きだったんだ」
僕は、エレーナ嬢にすがる思いで言った。
僕だって分かっている。今の僕は、自分でも何を言っているのか分からない。
「お願い。好きなんだ。ずっと、僕のそばにいて欲しい!」
僕は小さな子どもみたいに、自分の気持ちを訴えた。その時、僕の話にエレーナ嬢が答えてくれた。
「本当に? 本当なの? 今の言葉は、ルイス様のお気持ちですか。」
戸惑っているエレーナ嬢に向かって、僕はエレーナ嬢の目をしっかりと見つめて言った。
「本当です。ずっと前から好きでした。どうか、僕と付き合って下さい」
僕の言葉を聞いたエレーナ嬢が、少し泣きそうに笑ってから言った。
「私もずっと前から、お慕いしておりました。ルイス様」
喜びのあまり、僕はエレーナ嬢を抱きしめた。
今まで、僕の生きてきた人生の中で最高に幸せな瞬間だった。
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