なんでも奪っていく妹に、婚約者まで奪われました

ねむ太朗

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  私達が廊下を進んで行くと、前から向かって来た男性達から、声が掛かった。

「おう!  クラウス、面会は終わったのか」

「クラウス、久しぶりだね。そちらの方がクラウスの婚約者さんかな」

  二人に声を掛けられたクラウスは、嬉しそうな笑顔を見せた。

「お久しぶりです。エドワード殿下、アクセル殿下。こちらは、私の婚約者のリリアーナ嬢です」

「プラメル伯爵家の長女。リリアーナ・プラメルと申します。よろしくお願いいたします」

「よろしくお願いいたします。エドワードと申します」

「アクセルと申します。よろしくお願いいたします」

  エドワード殿下が第二王子で、アクセル殿下が第三王子だったわね。

  エドワード殿下とアクセル殿下は、金髪で赤目だった。

「所でクラウス。面会はどうだった?」

  アクセル殿下は、楽しそうにクラウスに聞いていた。

「覚悟を決めてくれました。婚約は継続です」

  クラウスは、冷静に答えていた。

「良かったですね。クラウスはだいぶ変わりましたね」

  エドワード殿下は穏やかで優しそうな声をしていた。

「本当だ。兄上の言う通り。しばらく会わない間にまた痩せたな」

「ありがとうございます。もうこれ以上は、痩せない予定です」

  アクセル殿下の言葉に、クラウスは少し顔をほころばせていた。

  私達は、二人に挨拶をして離れていった。

  その後は、クラウスの提案で王宮の庭園を案内してもらった。王都はプラメル領よりも北の位置にあり、外に出るといつもより肌寒く感じた。

  庭園に着いた。中心には大きな噴水があり、おしゃれな作りになっていた。

「噴水を囲むようにお花があって素敵ね」

「そうだな。リリアーナが喜んでくれて良かったよ」

「ふふ。私、連れて来てもらえてとってもうれしいわ。ありがとう、クラウス」

  クラウスは、少しだけ照れた顔をした。

「所で、クラウスは王宮の中が詳しいのね。あんなに、長い廊下を迷わず歩いていて驚いたわ。行きは案内されたけれど、帰りはされなかったじゃない」

「昔はエドワード殿下とアクセル殿下に会いに、よく行っていたんだよ。だから他の人より少しだけ詳しいだけだよ」

  クラウスは、昔を懐かしむような顔をした。

「先程も、仲が良さそうだったものね」

  私の言葉にクラウスが微笑んだ。

  それから、私達は王宮の庭園をぐるっと一周してから、馬車に乗り込んだ。

  帰る前に王都で遅めの昼食を食べた。
  帰りはクラウスが送ってくれるそうで、私達を乗せた馬車は、プラメル伯爵領に向かって行く。
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