なんでも奪っていく妹に、婚約者まで奪われました

ねむ太朗

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  私達を乗せた馬車は、プラメル伯爵家に到着した。

「送ってくれて、ありがとう。気を付けて帰ってね」

「ああ。今日は、ゆっくり休むんだぞ」

  クラウスを乗せた馬車は、公爵領に向かって行った。

  夕方自室にて。

  クラウスからの助言で、陛下と話した内容などをサラに話した。

「そうだったのですね」

「そうなのよ。絶対に内緒よ」

「かしこまりました」

  サラは、優秀な侍女だから安心ね。

  王宮に行ってから、数日が経った。

  私は刺繍の練習をしたり、本を読んで過ごしていた。時々、お兄様にダンスの練習も付き合ってもらっている。
  今日は、家でのんびりと過ごす事にした。

  ずっと動かなかったから、気分転換に散歩でもしようかしら。

  私が、庭園の方に向かうとエルーシアがいた。一人で遠くを見つめてボーっとしながら、椅子に座っていた。

  そういえば最近、エルーシアは出掛けなくなったわね。私は外に出掛ける日もあるし、ずっとこの家にいる訳ではないから……なんとも言えないけれど。

  私はエルーシアと関わりたく無かったので、そのまま来た道を戻って屋敷の中に入っていった。

  屋敷の中の廊下で、帰って来たばかりのお兄様に会った。

「おかえりなさい、お兄様」

「ただいま。リリアーナは、今日もかわいいなあ」

  大変ご機嫌な返事が帰って来た。

「お兄様は、ハーヴェス領に行っていたのでしたよね」

「そうだよ。エレーナと町で買い物したり、ハチミツがたくさん掛かったデザートを食べたりしたよ。エレーナとは、別の物を頼んだんだけど、僕がじっと見ていたら、一口くれたんだ。しかも、エレーナが食べさせてくれたんだよ」

  お兄様の頭の中は、お花畑だった。
  どうしましょう。ジャック様が二人になってしまいましたわ。

「良かったですねお兄様。幸せそうで、私うれしいですわ。では失礼します」

「それから、続きがあるんだよ。今度話すね」

  お兄様の心の中にしまっておいて下さい!

  私は、そそくさと自室に逃げた。

  その日の夕食後に、お父様から話があった。

  私は二ヶ月後に開かれる、王宮での舞踏会で社交界デビューをする予定だ。そしてその七日後にリーベル公爵家が開く夜会で、クラウスと私の婚約を大々的に発表をすることになったらしい。
  また公爵家の希望で私のドレスは、公爵家で用意してくれることとなった。

  私達の婚約はまだ、大々的に発表をしていない。隠していないので知っている人達はいるが、私達に興味がない人達は、きっと知らないだろう。

  私は、自室に戻ってサラに伝えた。

「公爵家で婚約発表するの緊張するわ」

「クラウス様が、お隣でお嬢様のことを支えてくれますよ」

  サラの優しい言葉で、私の心は安心していった。

  その後、私は本を少し読んでから眠りについた。
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