なんでも奪っていく妹に、婚約者まで奪われました

ねむ太朗

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  クラウスとプラメル山に行ってから、何日も経った。
  今日は、エレーナお姉様と町にイチゴを食べに行く日。

  エレーナお姉様が乗った馬車が到着をした。

「お久しぶりです!  エレーナお姉様、お会いしたかったです」

「リリアーナ様、久しぶりね。私も会いたかったわ。今日は誘ってくれてありがとう」

  私達は馬車に乗り込み、プラメル領の中心街に向かって行く。

「エレーナお姉様は、お腹が空いていますか」

「空いて来たわ」

「では、お昼ご飯を先に食べましょう」

  町に着いた私達は、いつもクラウスと一緒に利用している飲食店に入る。

「エレーナお姉様は、何が食べたいですか?」

「そうね、迷ってしまうわ」

「では、魚にしませんか。ここは、川が近いので新鮮な魚ですよ」

「ええ、そうするわ」

  私とエレーナお姉様は、魚料理を食べてお腹が満たされた。

  私は、エレーナお姉様に話掛けた。

「イチゴを食べる前に食休憩で町を見ませんか?  今の時期は、イチゴが実っているので、イチゴ農園を見に行くのもいいですね」

「まあ!  イチゴが実っている所が見たいわ」

「では町はやめて、イチゴ農園を見に行きましょう」

  飲食店を出た私達は、馬車に乗ってイチゴ農園に向かった。
  イチゴ農園に着いたので馬車から降りる。

「まあ!  かわいいわ」

  エレーナお姉様が声を上げた。

「かわいいですよね。まだ、イチゴの季節が始まったばかりなので、収穫されていないものも多いですね」

  私達がイチゴを見て話をしていると、農家のおじさんが話し掛けて来た。

「お嬢ちゃん達、見学かい?  良かったら味見していくかい?」

「いいのですか」

「お嬢ちゃん達は、かわいいからね。少しくらいならかまわないさ」

  そう言うとおじさんは、イチゴを何粒が取って持ってきてくれた。

「「ありがとうございます」」

「いえいえ。ほれ、食べてみ」

  私達はイチゴを食べた。その直後に隣から、エレーナお姉様の声が聞こえてきた。

「あまーい!」

「ふふ、美味しいですね」

「ありがとうございます。とっても美味しかったです」

「ごちそうさまでした」

  おじさんは笑顔で返事をくれた。おじさんにもう一度お礼を伝え、私達は馬車に乗る。

  馬車の中で、エレーナお姉様が話し掛けて来た。

「本当に甘いわね。こんなに甘いイチゴは、初めて食べたわ」

「プラメル領のイチゴは、甘いですよね。数年前に甘味が強いイチゴを作る事に、たまたま成功をしたんですよ。今は事業拡大に力を入れています」

「そうなのね。今から、イチゴのデザートを食べに行くのが楽しみだわ」

  私達は町に戻って来た。そして、かわいらしいカフェの中に入って行く。
  予約をしていたので、上にある個室に案内してもらえた。

「エレーナお姉様、何を食べたいですか」

「そうね。やはりケーキかしら」

「イチゴを使ったケーキは、いくつかありますものね」

「そうなの。迷ってしまうわ」

「では、イチゴを使ったケーキ全てと、そのままのイチゴ頼みましょう」

「そんなに食べられるかしら……」

「では、ケーキは二つ……?  いや、一つにしますか?」

「せっかくなので、二つずつにしましょうか」

  エレーナお姉様は、笑っていた。
  店員の方に注文をして、ケーキと紅茶が出てくるのを待った。
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