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リーベル家の夜会から二日が経った。
あの夜会以降、私の所にはいくつか招待状が届いていた。どれに出ればいいのか分からないので、とりあえずクラウスに手紙で相談をした。
親に相談は、クラウスから返事が返って来てからでいいわね。
その後は、夕食前に自室で本を読んでいた。
ノックが聞こえたので、返事をすると入って来たのはお兄様だった。
「お兄様? この時間に来るのは珍しいですね」
「リリアーナ……大変だ」
お兄様の顔色は、よく見たら悪かった。
「どうしたんですの?」
「ルシアン様が今日プラメル家に来ていただろう」
「ええ。馬車が来ていたので知っていますわ」
「エルーシアにいきなり、婚約を無かった事にしたいと言い出した。しかも、理由はとある男爵令嬢と恋に落ちたらしい」
私はすぐに理解が出来ずにしばらく固まった。
「……なんですって!?」
「しかも、グリデーラ侯爵もまだ知らないんだ。ルシアン様がエルーシアに、今から父に相談をすると言って帰ったらしい」
「ではグリデーラ侯爵はまだ知らないのね」
「そう。父上はすぐにグリデーラ侯爵に向けて手紙を書いたから、近いうちにルシアン様と一緒にお見えになると思う」
「エルーシアの様子は?」
「泣くこともあったが……まだ、婚約解消が正式に決まった訳ではないから。と言葉をかけて背中を擦ったら、少し落ち着いてきたよ。母上も様子を見に行っているし」
「そう、わかったわ。プラメル家からグリデーラ家に資金を融通していたわよね。ルシアン様は、何を考えているのかしらね」
お兄様は、少し複雑そうな顔をしてから答えた。
「これは、あくまで僕の予想なんだけれど……グリデーラ家がお金を使って行っていた事業の一つが、鉱山を見つけることだったんた。そして、数ヶ月前にグリデーラ領内のとある山で青い宝石の原石が見つかった。一番最初に見つかった場所の近くを採掘すると、いくつも見つかったらしい」
「青い宝石って言ったら、かなり高価な宝石ですわよね」
「そうなんだ。採掘を続ければかなりの量が見つかるだろう」
「まさか……ルシアン様は……」
お兄様は、悲しそうな顔をして話を続けた。
「そう。今すぐには無理だが、今のグリデーラ侯爵家には、今までプラメル伯爵家からもらった資金を返す見込みが出来た」
「だから、身勝手な行動を取ったのですね」
「そうだと思う。ただグリデーラ侯爵は、温厚でプラメル家からの恩を仇で返すような事をする人には見えないんだ」
「では、グリデーラ侯爵がルシアン様に許可を出さなければ、婚約は解消されないかもしれないのですね」
お兄様は、私の目を真っ直ぐに見て答えた。
「そうだよ。あくまでも今のところは、ルシアン様の身勝手な暴走だ」
「分かりました。とにかく、グリデーラ侯爵から話を聞かないとどうにもなりませんわね」
「うん。また、何かあったら報告に来るよ」
「ありがとうございます。お兄様」
お兄様は、そう言うと退出して行った。
ふーん。お母様はエルーシアを、やっと気にかけたのね……少し遅すぎじゃないかしら。
私にも、必要最低限だものね。
あの夜会以降、私の所にはいくつか招待状が届いていた。どれに出ればいいのか分からないので、とりあえずクラウスに手紙で相談をした。
親に相談は、クラウスから返事が返って来てからでいいわね。
その後は、夕食前に自室で本を読んでいた。
ノックが聞こえたので、返事をすると入って来たのはお兄様だった。
「お兄様? この時間に来るのは珍しいですね」
「リリアーナ……大変だ」
お兄様の顔色は、よく見たら悪かった。
「どうしたんですの?」
「ルシアン様が今日プラメル家に来ていただろう」
「ええ。馬車が来ていたので知っていますわ」
「エルーシアにいきなり、婚約を無かった事にしたいと言い出した。しかも、理由はとある男爵令嬢と恋に落ちたらしい」
私はすぐに理解が出来ずにしばらく固まった。
「……なんですって!?」
「しかも、グリデーラ侯爵もまだ知らないんだ。ルシアン様がエルーシアに、今から父に相談をすると言って帰ったらしい」
「ではグリデーラ侯爵はまだ知らないのね」
「そう。父上はすぐにグリデーラ侯爵に向けて手紙を書いたから、近いうちにルシアン様と一緒にお見えになると思う」
「エルーシアの様子は?」
「泣くこともあったが……まだ、婚約解消が正式に決まった訳ではないから。と言葉をかけて背中を擦ったら、少し落ち着いてきたよ。母上も様子を見に行っているし」
「そう、わかったわ。プラメル家からグリデーラ家に資金を融通していたわよね。ルシアン様は、何を考えているのかしらね」
お兄様は、少し複雑そうな顔をしてから答えた。
「これは、あくまで僕の予想なんだけれど……グリデーラ家がお金を使って行っていた事業の一つが、鉱山を見つけることだったんた。そして、数ヶ月前にグリデーラ領内のとある山で青い宝石の原石が見つかった。一番最初に見つかった場所の近くを採掘すると、いくつも見つかったらしい」
「青い宝石って言ったら、かなり高価な宝石ですわよね」
「そうなんだ。採掘を続ければかなりの量が見つかるだろう」
「まさか……ルシアン様は……」
お兄様は、悲しそうな顔をして話を続けた。
「そう。今すぐには無理だが、今のグリデーラ侯爵家には、今までプラメル伯爵家からもらった資金を返す見込みが出来た」
「だから、身勝手な行動を取ったのですね」
「そうだと思う。ただグリデーラ侯爵は、温厚でプラメル家からの恩を仇で返すような事をする人には見えないんだ」
「では、グリデーラ侯爵がルシアン様に許可を出さなければ、婚約は解消されないかもしれないのですね」
お兄様は、私の目を真っ直ぐに見て答えた。
「そうだよ。あくまでも今のところは、ルシアン様の身勝手な暴走だ」
「分かりました。とにかく、グリデーラ侯爵から話を聞かないとどうにもなりませんわね」
「うん。また、何かあったら報告に来るよ」
「ありがとうございます。お兄様」
お兄様は、そう言うと退出して行った。
ふーん。お母様はエルーシアを、やっと気にかけたのね……少し遅すぎじゃないかしら。
私にも、必要最低限だものね。
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