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室内に残ったのは、私、クラウス、お父様、お兄様になった。
私は、みんなに向かって話し掛ける。
「お父様。今から少し話があるのですが、よろしいですか? 出来れば、お母様に一旦戻って来て欲しいのだけれども。それから、お兄様とクラウス様にも一緒に聞いて頂きたいの」
この場に居た全員が了承をしてくれたので、お母様が戻って来てから私は話を始めることにした。
お母様が戻って来た。エルーシアは、まだ眠っているようだ。
「なぜ、エルーシアはこんな事になったのだと思います?」
私の問い掛けに反応をしたのは、お母様だった。
「私が……私が悪いの。私がエルーシアばかりを可愛がってしまったから、わがままに育ってしまったわ」
「そうです。お母様は、どの時点でそれに気がつきましたか?」
「リリアーナとルシアン様の婚約が解消になった時よ」
「やはりそうなのですね。それで、その事に気がつかれたお母様は、どういった対応をなされたのでしょうか?」
私は、うつむきながら話すお母様への質問を続けた。
「エルーシアだけを可愛がってしまって……リリアーナを傷つけてしまった事に気づいて、エルーシアを甘やかす事をやめたわ」
「具体的にお願いします」
「今までは、エルーシアが行うことを全て肯定していたけれど、注意をするようにしたわ。それから、私が近くにいるとわがままが直らないと思って、少し距離を置くようにしたの」
私は落ち込んで話すお母様から、視線をそらさずに話し掛けた。
「確かにエルーシアは、わがままに育ってしまいましたね。あの子は、プラメル家では私が特別。私はこの家の中心だと、勘違いをしているようにも、私には見えました。お母様に距離をいきなり置かれて、あの子はさぞかし混乱したでしょうね。今まであんなに優しくしてくれたのに、なんで? どうして? と……」
私はここで一旦呼吸をしてから、話を続けた。
「それと同時に私とお兄様は、仲良くなりました。エルーシアがそれを見たらどう思うでしょうか。私はお母様に冷たくされているのに、お姉様はお兄様に優しくされている。なんでよ。この家の中心は、今まで私だったのに。って所でしょうか。さて、お母様に質問です。お母様が、この時のエルーシアの立場でしたら、何を思いますか?」
お母様はうつ向いたまま。少し待ってみたが、反応がないので私が話すことにした。
「お母様の意地悪! でしょうか。お兄様は、お姉様ばかりに優しくして! でしょうか。私ならこう考えると思います。今までこの家の中心は私だったのに。お姉様ね。お姉様が私の立場を奪おうとしているのね。絶対に渡さないわ! 私なら、こう考えるでしょう。実際エルーシアは他の家族が見ていない、私とエルーシアが二人きりの時に私に対して攻撃的でした」
私はお母様から視線をそらさずに言った。
「エルーシアをあんな風にしたのは、お母様よ!」
お母様はとうとう泣き出した。エルーシアごめんなさい。ごめんなさい。と呟いている。
私はそんな状態のお母様に向かって、さらに続ける。
「しかしエルーシアの攻撃は、私には効きませんでした。クラウスに出会ってからの私は、幸せに満たされていたからです。攻撃が効かなかったエルーシアは、さぞかし焦ったでしょうね。お姉様が、幸せそうな顔をしている。私が居た場所を奪っておいて。お姉様が私より幸せになるなんて許さない! まあ、こんな所でしょうか」
私は、一旦呼吸をおいてから話を続けた。
「エルーシアの心は、私に対する嫉妬でどんどん醜くなっていったのかもしれませんね。ルシアン様の前で隠せない程に。その頃のグリデーラ侯爵家は事業に成功しそうだった。ルシアン様は、エルーシアといるよりも楽しい事が見つかってしまったのかもしれませんね。そして、少しずつエルーシアと距離を置くようになっていった」
私は深く呼吸をしてから話を続けた。
「エルーシアの心は、不安に包まれました。お母様に素っ気なくされ。お兄様はこの頃、家に居ない事が多かったですね。それに、居ても私と話すことが多かった。そして私もクラウスとしょっちゅう出掛けて、幸せそうな顔をしていた。エルーシアがこの時に助けを求めたのは、ルシアン様だったのでしょう。けれど、彼はそんなエルーシアの事を面倒に思ったのかしら? エルーシアを棄てて、男爵令嬢を選んだ」
私はこれから自分の罪を告白する為に、気持ちを落ち着かせた。
「そして、エルーシアの心は完全に壊れてしまった。お兄様が気付いて優しく接した時には……もう間に合わなかった。私が、私だけが、あの子の心の叫びに気付いていていたのに。くだらない復讐の為に、あの子を助けなかった。私が見殺しにしたのよ! そこまで、追い詰めているなんて思わなかった。知らなかったで許される事ではないと分かっている。ごめんなさい……ごめんなさいエルーシア」
私はエルーシアを想うと心が張り裂けそうに痛かった。しかしまだ話が終わってないので、気合いで持ち直した。
私は、みんなに向かって話し掛ける。
「お父様。今から少し話があるのですが、よろしいですか? 出来れば、お母様に一旦戻って来て欲しいのだけれども。それから、お兄様とクラウス様にも一緒に聞いて頂きたいの」
この場に居た全員が了承をしてくれたので、お母様が戻って来てから私は話を始めることにした。
お母様が戻って来た。エルーシアは、まだ眠っているようだ。
「なぜ、エルーシアはこんな事になったのだと思います?」
私の問い掛けに反応をしたのは、お母様だった。
「私が……私が悪いの。私がエルーシアばかりを可愛がってしまったから、わがままに育ってしまったわ」
「そうです。お母様は、どの時点でそれに気がつきましたか?」
「リリアーナとルシアン様の婚約が解消になった時よ」
「やはりそうなのですね。それで、その事に気がつかれたお母様は、どういった対応をなされたのでしょうか?」
私は、うつむきながら話すお母様への質問を続けた。
「エルーシアだけを可愛がってしまって……リリアーナを傷つけてしまった事に気づいて、エルーシアを甘やかす事をやめたわ」
「具体的にお願いします」
「今までは、エルーシアが行うことを全て肯定していたけれど、注意をするようにしたわ。それから、私が近くにいるとわがままが直らないと思って、少し距離を置くようにしたの」
私は落ち込んで話すお母様から、視線をそらさずに話し掛けた。
「確かにエルーシアは、わがままに育ってしまいましたね。あの子は、プラメル家では私が特別。私はこの家の中心だと、勘違いをしているようにも、私には見えました。お母様に距離をいきなり置かれて、あの子はさぞかし混乱したでしょうね。今まであんなに優しくしてくれたのに、なんで? どうして? と……」
私はここで一旦呼吸をしてから、話を続けた。
「それと同時に私とお兄様は、仲良くなりました。エルーシアがそれを見たらどう思うでしょうか。私はお母様に冷たくされているのに、お姉様はお兄様に優しくされている。なんでよ。この家の中心は、今まで私だったのに。って所でしょうか。さて、お母様に質問です。お母様が、この時のエルーシアの立場でしたら、何を思いますか?」
お母様はうつ向いたまま。少し待ってみたが、反応がないので私が話すことにした。
「お母様の意地悪! でしょうか。お兄様は、お姉様ばかりに優しくして! でしょうか。私ならこう考えると思います。今までこの家の中心は私だったのに。お姉様ね。お姉様が私の立場を奪おうとしているのね。絶対に渡さないわ! 私なら、こう考えるでしょう。実際エルーシアは他の家族が見ていない、私とエルーシアが二人きりの時に私に対して攻撃的でした」
私はお母様から視線をそらさずに言った。
「エルーシアをあんな風にしたのは、お母様よ!」
お母様はとうとう泣き出した。エルーシアごめんなさい。ごめんなさい。と呟いている。
私はそんな状態のお母様に向かって、さらに続ける。
「しかしエルーシアの攻撃は、私には効きませんでした。クラウスに出会ってからの私は、幸せに満たされていたからです。攻撃が効かなかったエルーシアは、さぞかし焦ったでしょうね。お姉様が、幸せそうな顔をしている。私が居た場所を奪っておいて。お姉様が私より幸せになるなんて許さない! まあ、こんな所でしょうか」
私は、一旦呼吸をおいてから話を続けた。
「エルーシアの心は、私に対する嫉妬でどんどん醜くなっていったのかもしれませんね。ルシアン様の前で隠せない程に。その頃のグリデーラ侯爵家は事業に成功しそうだった。ルシアン様は、エルーシアといるよりも楽しい事が見つかってしまったのかもしれませんね。そして、少しずつエルーシアと距離を置くようになっていった」
私は深く呼吸をしてから話を続けた。
「エルーシアの心は、不安に包まれました。お母様に素っ気なくされ。お兄様はこの頃、家に居ない事が多かったですね。それに、居ても私と話すことが多かった。そして私もクラウスとしょっちゅう出掛けて、幸せそうな顔をしていた。エルーシアがこの時に助けを求めたのは、ルシアン様だったのでしょう。けれど、彼はそんなエルーシアの事を面倒に思ったのかしら? エルーシアを棄てて、男爵令嬢を選んだ」
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「そして、エルーシアの心は完全に壊れてしまった。お兄様が気付いて優しく接した時には……もう間に合わなかった。私が、私だけが、あの子の心の叫びに気付いていていたのに。くだらない復讐の為に、あの子を助けなかった。私が見殺しにしたのよ! そこまで、追い詰めているなんて思わなかった。知らなかったで許される事ではないと分かっている。ごめんなさい……ごめんなさいエルーシア」
私はエルーシアを想うと心が張り裂けそうに痛かった。しかしまだ話が終わってないので、気合いで持ち直した。
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