俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛

ラヴ KAZU

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第七章 後輩天堂の企み

「あやか、天堂の誘いに乗るなよ、天堂だけじゃない、他の男全てだ、いいな」

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(ドキドキしてるの聞こえちゃうよ)

潤一郎はあやかを抱きしめながら耳元で囁いた。

「あやか、天堂の誘いに乗るなよ、天堂だけじゃない、他の男全てだ、いいな」

「はい」

潤一郎はあやかへの気持ちが溢れて、さらにギュッとあやかを抱きしめた。

これが何を意味するのか、あやかはまったく気づかなかったのである。

そんな折、婚約者である白鳥ゆかりはあやかの存在を疎ましく思っていた。

「葛城、これから潤一郎さんのマンションへ行くわよ」

「はい、前もって連絡しておかなくて大丈夫でしょうか」

「なんで、連絡しないといけないの?私は潤一郎さんの婚約者よ」

葛城は納得していなかったが、ゆかりの言うことには逆らえないのである。

葛城はゆかりが、三年間、好き放題に遊んでいて、今更急に婚約者だと言われても、納得出来ないだろうと考えていた。

ゆかりは潤一郎のマンションへ向かっていた。

潤一郎はすぐに会社に戻るため、マンション前に車を停めていた。
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