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しおりを挟むオフィーリアはお父様とお母様の愛を一身に受けすくすくと愛らしく成長をいたしました。
「エミリアお姉さま。このアクセサリーとても可愛いですわね。」
私とは違い愛らしく成長した12歳のオフィーリアはそう言って私の手持ちのアクセサリーの一つを手にとった。
それは猫をモチーフとしたイヤリングだった。
猫の目の部分にダイヤモンドがはめ込まれたイヤリングは光を反射してまるで猫の目のようにキラキラと輝く私のお気に入りの一つだった。
「そうでしょう。私のお気に入りです。」
オフィーリアは私のイヤリングを耳につけて鏡で自分の姿を見て楽しそうに笑っている。
眩いばかりの金髪がオフィーリアの動きに合わせて踊る。
落ち着いた色合いの私の金色の髪よりも、オフィーリアの方がイヤリングは似合っているように思える。
「私にも似合いますか?」
「ええ。愛らしいオフィーリアの方が私がつけるよりも似合っているわ。」
イヤリングはまるで最初からオフィーリアの物だったかのように、オフィーリアに似合っていた。私がつけた時よりもオフィーリアがつけた方がイヤリングは数倍輝いているように見える。
「……オフィーリアにあげるわ。私が持っているよりもオフィーリアが持っていた方がそのイヤリングも輝くわ。」
「まあ。いいの。お姉さま。このイヤリングお姉さまのお気に入りなのでしょう?」
「ええ。構わないわ。だって、オフィーリアがつけてくれた方が、そのイヤリングも嬉しそうだもの。」
「ありがとう。お姉さま。私、大切にしますわ。」
そう言ってオフィーリアは天使のように屈託なく笑った。
こうして、私は時々オフィーリアに自分のものを渡すことがある。
それは、私よりもオフィーリアに相応しいと思ったから。
私のそばにあるよりも、オフィーリアのそばにあった方が輝けると思ったから。
「ああ。そうだわ。お姉さま。私、明日お母さまとお買い物に行くのよ。イヤリングのお礼にお姉さまになにかプレゼントさせてください。なにがいいかしら?」
「……オフィーリアが選んでくれるものならば、なんでも嬉しいわ。」
「まあ、お姉さまったら。」
オフィーリアは楽しそうに笑う。
オフィーリアが笑っていない日は今まで一度もなかっただろう。
お母さまと買い物に出かけたことのない私は、オフィーリアのことが少しうらやましく感じた。
「外は危険がいっぱいよ。お母さまと離れないように気をつけなさい。」
「はぁい。」
愁いを知らないオフィーリアはそう言って楽しそうに笑った。
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