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「これは……君たちがやったのか?」
アンナライラ嬢の居た牢にやってきた衛兵はユースフェルト殿下と私の顔を交互に見ながら、問いかけてきた。
牢の中にはアンナライラ嬢の骨だけになった死体がある。牢の鍵は衛兵が持っている。牢の鍵は開いていない。
「私たちではありませんっ!アンナライラ嬢の声が聞こえて降りてみたら皮膚が溶けてたんです。みるみるうちに……骨だけに……。」
「……あ、ああ。」
私は衛兵に先ほどあったことを伝える。ユースフェルト殿下はまだ衝撃から回復していないのか私の言葉に頷くだけだ。
衛兵は疑わしそうに私たちを見た。
「だが、君たちの前には誰も彼女の面会には来ていない。今日は君たちが初めての面会者だと記録されている。」
「そんなっ!ユフェライラ様が先にいらしてました。階段ですれ違いました。ユフェライラ様に確認してみてください。」
衛兵の言葉に私は驚いて思わず声をあげた。
先にアンナライラ嬢に会いに来ていたのはユースフェルト殿下のお母上であるユフェライラ様だ。
「君は側妃であるユフェライラ様を犯人にしたてあげようとしているのか?」
衛兵の声が一段と低くなる。
「違いますっ!でも、状況的にはそうかもしれません。アンナライラ嬢とユフェライラ様の会話している声を聞きました。その時はアンナライラ嬢は普通に……ちょっと興奮してましたけど、体調には問題ないように声からは感じました。」
「……そうか。とりあえず重要参考人としてこちらに来てくれ。いくら死んだのが重罪人だったとは言え、不審な死に片をしているからな。調査をする。詳しい話を聞きたい。」
「……わかりました。」
「……ああ。」
衛兵は私たちを疑っているような目で見ながらそう告げた。
反論しようにも、詳しい話を聞きたいとだけ言われれば事件解決のためにも話をしなければならないだろう。ここで拒否をした方が心証が悪くなりそうだ。
このとき、何が何でも逃げた方がよかったと気づいた時には後の祭りだった。
衛兵に案内されたのは場内にある窓の無い部屋だった。ドアは入り口の一カ所しかない。狭い部屋の中には大きな鏡が壁に飾られており、部屋の中央には粗末な椅子とテーブルが置かれていた。
私たちはその小部屋に入るように促された。そして、入ったと同時に部屋の外から鍵がかけられる。
「なっ!」
「……。」
鍵をかけられたことに驚いてドアノブを掴むが、鍵をかけられているからかドアノブはまわる気配すらしない。他に出口を探そうにもどこにも出口などない。
話を聞きたいと言っておきながら、この状況はいったいどうしたものなのか。
やはり、私たちがアンナライラ嬢を殺したと疑われているらしい。
ユースフェルト殿下はやる気もなく、部屋の隅の壁にもたれかかるように座り込んだ。うつろな目が床をじっとねめつけている。
「開けてくださいっ!開けてくださいっ!!」
ドアをドンドンと叩くが誰も開けてくれる気配はない。
どうしたものかと不安になる。このままアンナライラ嬢を殺した犯人として牢屋に入れられてしまうのだろうか。でも、一緒にいたのはユースフェルト殿下なのだ。ユースフェルト殿下は一応この国の王子である。
さすがにユースフェルト殿下を犯人にしたてあげることはないだろう。
外に連絡する術もない。
ここに閉じ込められていることを知っているのは誰もいない状況だ。
「開けて……。お願いだから……わたし、なにもしていないわ……。」
「……そのうち開けてくれるだろう。私たちの無実は母上が証明してくれるはずだ。」
ユースフェルト殿下は気鬱そうに呟くとその場に横になった。
確かにユフェライラ様が証言してくれれば私たちはここからでれるかもしれない。
けれど、ユフェライラ様は証言してくれるのだろうか?
だって、状況からするとユフェライラ様がアンナライラ嬢の死に絡んでいる可能性が一番高いのだ。
なにか、ここからでて無実を証明すべきものはないか。私は頭を働かせ始めた。
アンナライラ嬢の居た牢にやってきた衛兵はユースフェルト殿下と私の顔を交互に見ながら、問いかけてきた。
牢の中にはアンナライラ嬢の骨だけになった死体がある。牢の鍵は衛兵が持っている。牢の鍵は開いていない。
「私たちではありませんっ!アンナライラ嬢の声が聞こえて降りてみたら皮膚が溶けてたんです。みるみるうちに……骨だけに……。」
「……あ、ああ。」
私は衛兵に先ほどあったことを伝える。ユースフェルト殿下はまだ衝撃から回復していないのか私の言葉に頷くだけだ。
衛兵は疑わしそうに私たちを見た。
「だが、君たちの前には誰も彼女の面会には来ていない。今日は君たちが初めての面会者だと記録されている。」
「そんなっ!ユフェライラ様が先にいらしてました。階段ですれ違いました。ユフェライラ様に確認してみてください。」
衛兵の言葉に私は驚いて思わず声をあげた。
先にアンナライラ嬢に会いに来ていたのはユースフェルト殿下のお母上であるユフェライラ様だ。
「君は側妃であるユフェライラ様を犯人にしたてあげようとしているのか?」
衛兵の声が一段と低くなる。
「違いますっ!でも、状況的にはそうかもしれません。アンナライラ嬢とユフェライラ様の会話している声を聞きました。その時はアンナライラ嬢は普通に……ちょっと興奮してましたけど、体調には問題ないように声からは感じました。」
「……そうか。とりあえず重要参考人としてこちらに来てくれ。いくら死んだのが重罪人だったとは言え、不審な死に片をしているからな。調査をする。詳しい話を聞きたい。」
「……わかりました。」
「……ああ。」
衛兵は私たちを疑っているような目で見ながらそう告げた。
反論しようにも、詳しい話を聞きたいとだけ言われれば事件解決のためにも話をしなければならないだろう。ここで拒否をした方が心証が悪くなりそうだ。
このとき、何が何でも逃げた方がよかったと気づいた時には後の祭りだった。
衛兵に案内されたのは場内にある窓の無い部屋だった。ドアは入り口の一カ所しかない。狭い部屋の中には大きな鏡が壁に飾られており、部屋の中央には粗末な椅子とテーブルが置かれていた。
私たちはその小部屋に入るように促された。そして、入ったと同時に部屋の外から鍵がかけられる。
「なっ!」
「……。」
鍵をかけられたことに驚いてドアノブを掴むが、鍵をかけられているからかドアノブはまわる気配すらしない。他に出口を探そうにもどこにも出口などない。
話を聞きたいと言っておきながら、この状況はいったいどうしたものなのか。
やはり、私たちがアンナライラ嬢を殺したと疑われているらしい。
ユースフェルト殿下はやる気もなく、部屋の隅の壁にもたれかかるように座り込んだ。うつろな目が床をじっとねめつけている。
「開けてくださいっ!開けてくださいっ!!」
ドアをドンドンと叩くが誰も開けてくれる気配はない。
どうしたものかと不安になる。このままアンナライラ嬢を殺した犯人として牢屋に入れられてしまうのだろうか。でも、一緒にいたのはユースフェルト殿下なのだ。ユースフェルト殿下は一応この国の王子である。
さすがにユースフェルト殿下を犯人にしたてあげることはないだろう。
外に連絡する術もない。
ここに閉じ込められていることを知っているのは誰もいない状況だ。
「開けて……。お願いだから……わたし、なにもしていないわ……。」
「……そのうち開けてくれるだろう。私たちの無実は母上が証明してくれるはずだ。」
ユースフェルト殿下は気鬱そうに呟くとその場に横になった。
確かにユフェライラ様が証言してくれれば私たちはここからでれるかもしれない。
けれど、ユフェライラ様は証言してくれるのだろうか?
だって、状況からするとユフェライラ様がアンナライラ嬢の死に絡んでいる可能性が一番高いのだ。
なにか、ここからでて無実を証明すべきものはないか。私は頭を働かせ始めた。
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