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15 初めての冒険者稼業
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「ロナンお乳問題」と「ミノムシ作戦」は、思いのほかお母さんの、私に対する「過剰母性の発露」を抑え、わずかな安心感を与える効果があったようだ。ただ、お父さんには逆に「父性本能」の発動を高める結果にもなったようだが……。
ともあれ、私たち一家の自立への道のりは、私の方策に沿って進められることになった。
さあ、それじゃあ先ず、畑作りといきますか。お母さんがおばあちゃんに相談して、館の敷地内だが、雑草に覆われて何にも使われていない空き地に案内してもらった。
「ここだよ。使用人が多くいた頃は、ここに家畜小屋があったんだけど、お前、覚えているだろう?」
「ええ、覚えているわ。馬や牛、鶏なんかも飼っていたわね。私は、匂いが苦手であまり近づかなかったけれど……」
「借金のかたにみんな売り払って……使用人もいなくなった……」
おばあちゃんが辛気臭いため息を吐いたところで、私が声を上げた。
「さあ、まずは耕さないとね。おばあちゃん、ここ、全部畑にしていいの?」
「あ、ああ、それは構わないが、レーニエとあたしがやるにしても、せいぜいこの半分が精一杯だろうね」
「う~ん……とりあえず全部耕して、半分は手のかかる野菜を、半分は放っておいてもいいような野菜を作ればいいんじゃない?」
私の言葉に、二人は目を丸くして驚いた。え、そんなに驚くこと? 普通のこと言ったつもりだけど。まあ、こう見えて(どう見えるんだっての)、前世の私は意外とガーデニングとか好きだったのよね。ベランダでプランタを使った野菜の栽培も経験あるし。
「ほお…うちの孫娘はなかなか頭がきれるねえ。じゃあ、聞くけど、リーリエ、放っておいても大丈夫な野菜って、どんなものがあるんだね?」
おばあちゃんがニヤリとしながら問いかけた。
「ええっとねえ、カボチャでしょ、プチトマトに、サツマイモなどかな。まだ、探せばあると思うけど、市場で見たのはそのくらいなんだよね」
「カボチャは分かるけど、プチトマトとサツマイモって何だい?」
(ああ、そっか、つい前世での呼び方を使ってしまったわ。ええっと、トマトはマル―ガ、サツマイモはなんだっけ、う~ん、思い出せないな……)
「あ、あのね、その呼び方は原産地の外国の名前なの。この国では小さなマル―ガと甘いジャガイモだったかな、とにかく、市場に行けば売っているやつよ」
おばあちゃんはあごに手を当てて、少し考えてから頷いた。
「いいだろう、そうしてみようか。でも、ここを全部耕すのは骨が折れるよ。三日じゃ終わらないだろうね。まあ、それでも、やるしかないけどね」
私はそこでニヤリと微笑みを浮かべながら、胸を張った。
「ふふん、おばあちゃん、私に任せて」
「は? ま、任せるって、何をだい?」
「お母様、リーリエは、魔法が使えるのよ、しかも、親の私が言うのも変だけど、掛け値なしの天才だと思うわ」
お母さんが少し苦笑しながら、そっと自分の娘を自慢した。
「そ、そうかい……でも、それとここを畑にするのと何の関係があるんだい?」
「見ててね。こうするんだよ」
私は、荒れ地の真ん中に道を通して、その両側に二枚の畑を作ることにした。目をつぶって頭の中にしっかりとイメージを描いた後、両手を前に伸ばして、先ず、畑にする場所に魔力をまんべんなく流し込む。それから、土魔法を発動して、一気に魔力を放出した。
「はあああっ、な、な、なんだってえ!」
おばあちゃんは、思わず心配したほど驚いて、文字通りその場に腰を抜かしたように座り込んだ。
私は、畑にする部分の土を三十センチの深さでひっくり返しただけである。それほど魔力操作もいらないし、魔力も使っていない。
「よし、これで、あとは土の中で雑草が腐るのを待って、畝を作って種を蒔くだけだね。お母さん、おばあちゃん、無理しない程度でのんびりやってね」
「ふふ……分かったわ。ありがとう、私の可愛い天使ちゃん」
「……年寄りをあんまり驚かせないでおくれ。それにしても……ふふふ、面白い孫娘が生まれたもんだねぇ、気に入ったよ。リーリエ、これからも、楽しませておくれ」
「うん、任せて。それに、おばあちゃん、年寄りって言うほど年取ってないよ。私がいつかもう一度社交界に連れて行くから、楽しみにしておいて」
おばあちゃんは、満面に笑みを浮かべて私の頭を撫でた。
「あはは……そうかい、じゃあそれまで元気にしていなくちゃね、楽しみにしているよ」
♢♢♢
さて、次はお父さんだ。プラムとお父さんが、納屋の近くで準備をしているはずだ。
「お父さん、畑は準備が終わったよ。こっちはどお?」
私の声に、お父さんとプラムは、何やら大きなリュックと背負い子が合体したようなごついものを抱え上げながら、ニコニコ微笑んだ。
「ああ、こっちも今、終わったところだ。ほら、見てごらん、これが、お前をおんぶしていく道具だぞ。防御機能もばっちりだ」
「うわあ、なんか重そう……大丈夫、お父さん?」
「ああ、大丈夫だ。見た目より軽いんだよ。それに、父さんは若い頃、一人で馬車の荷物の積み下ろしをしていたんだ、体は鍛えているからな」
お父さんはそう言うと、自慢げポーズをとって笑った。
「うん、頼りにしてるからね。でも、重い時にはそう言ってね。じゃあ、行こうか」
私は、さっそくお父さんとプラムの共同制作のリュックサックの中に入った。それを、お父さんが背負い、プラムは水や携帯食料を入れた別のリュックを背負った。
彼女も、さすがに今日はいつものメイド服じゃなく、お母さんから譲り受けた厚手のズボンとレザーアーマー、そして革のショートブーツといういでたちだった。髪を後ろでポニーテールにくくり、腰にショートソードを携えた姿は、私が想像する〝くの一〟に近く、思わず見とれるほどカッコよかった。
「さて、この辺りは詳しくないが、とりあえず、向こうに見える森にでも行ってみるか?」
「う~ん、そうだね……まず、村へ行って情報を集めない? それをもとにターゲットを決めましょう」
「ああ、そうだな。そうしよう」
「さすがはお嬢様です」
「えへへ……なんか、楽しいね。冒険って、ワクワクする」
リュックから首だけ出して、私はご機嫌だった。外から見ると、さぞかし奇妙な姿だったに違いないが……。
村の中心部に着いた私たちは、何人かの村の人たちから周辺の魔物や盗賊などの状況を聞き出した。
それによると、このロマーナ村はさすがに領主のお膝元だったので、警備隊による魔物狩りや日々の見回りのおかげで平穏らしい。だが、隣のバルナ村は、主に自警団による警備だったので、徹底した討伐ができず、時折魔物に襲撃されたりしているという。特に、領都イルクスへ通じる街道は、大きな森の中を通っているため、頻繁に魔物が出没し、商人の往来に支障が出ているという。
「行き先は決まったね」
「ううむ……だが、かなり危険だぞ?」
「少しずつ、調査をしながら進めて行こう。無理しなければ大丈夫だよ」
私の言葉に二人も納得して、私たちはバルナ村へと向かったのだった。
ともあれ、私たち一家の自立への道のりは、私の方策に沿って進められることになった。
さあ、それじゃあ先ず、畑作りといきますか。お母さんがおばあちゃんに相談して、館の敷地内だが、雑草に覆われて何にも使われていない空き地に案内してもらった。
「ここだよ。使用人が多くいた頃は、ここに家畜小屋があったんだけど、お前、覚えているだろう?」
「ええ、覚えているわ。馬や牛、鶏なんかも飼っていたわね。私は、匂いが苦手であまり近づかなかったけれど……」
「借金のかたにみんな売り払って……使用人もいなくなった……」
おばあちゃんが辛気臭いため息を吐いたところで、私が声を上げた。
「さあ、まずは耕さないとね。おばあちゃん、ここ、全部畑にしていいの?」
「あ、ああ、それは構わないが、レーニエとあたしがやるにしても、せいぜいこの半分が精一杯だろうね」
「う~ん……とりあえず全部耕して、半分は手のかかる野菜を、半分は放っておいてもいいような野菜を作ればいいんじゃない?」
私の言葉に、二人は目を丸くして驚いた。え、そんなに驚くこと? 普通のこと言ったつもりだけど。まあ、こう見えて(どう見えるんだっての)、前世の私は意外とガーデニングとか好きだったのよね。ベランダでプランタを使った野菜の栽培も経験あるし。
「ほお…うちの孫娘はなかなか頭がきれるねえ。じゃあ、聞くけど、リーリエ、放っておいても大丈夫な野菜って、どんなものがあるんだね?」
おばあちゃんがニヤリとしながら問いかけた。
「ええっとねえ、カボチャでしょ、プチトマトに、サツマイモなどかな。まだ、探せばあると思うけど、市場で見たのはそのくらいなんだよね」
「カボチャは分かるけど、プチトマトとサツマイモって何だい?」
(ああ、そっか、つい前世での呼び方を使ってしまったわ。ええっと、トマトはマル―ガ、サツマイモはなんだっけ、う~ん、思い出せないな……)
「あ、あのね、その呼び方は原産地の外国の名前なの。この国では小さなマル―ガと甘いジャガイモだったかな、とにかく、市場に行けば売っているやつよ」
おばあちゃんはあごに手を当てて、少し考えてから頷いた。
「いいだろう、そうしてみようか。でも、ここを全部耕すのは骨が折れるよ。三日じゃ終わらないだろうね。まあ、それでも、やるしかないけどね」
私はそこでニヤリと微笑みを浮かべながら、胸を張った。
「ふふん、おばあちゃん、私に任せて」
「は? ま、任せるって、何をだい?」
「お母様、リーリエは、魔法が使えるのよ、しかも、親の私が言うのも変だけど、掛け値なしの天才だと思うわ」
お母さんが少し苦笑しながら、そっと自分の娘を自慢した。
「そ、そうかい……でも、それとここを畑にするのと何の関係があるんだい?」
「見ててね。こうするんだよ」
私は、荒れ地の真ん中に道を通して、その両側に二枚の畑を作ることにした。目をつぶって頭の中にしっかりとイメージを描いた後、両手を前に伸ばして、先ず、畑にする場所に魔力をまんべんなく流し込む。それから、土魔法を発動して、一気に魔力を放出した。
「はあああっ、な、な、なんだってえ!」
おばあちゃんは、思わず心配したほど驚いて、文字通りその場に腰を抜かしたように座り込んだ。
私は、畑にする部分の土を三十センチの深さでひっくり返しただけである。それほど魔力操作もいらないし、魔力も使っていない。
「よし、これで、あとは土の中で雑草が腐るのを待って、畝を作って種を蒔くだけだね。お母さん、おばあちゃん、無理しない程度でのんびりやってね」
「ふふ……分かったわ。ありがとう、私の可愛い天使ちゃん」
「……年寄りをあんまり驚かせないでおくれ。それにしても……ふふふ、面白い孫娘が生まれたもんだねぇ、気に入ったよ。リーリエ、これからも、楽しませておくれ」
「うん、任せて。それに、おばあちゃん、年寄りって言うほど年取ってないよ。私がいつかもう一度社交界に連れて行くから、楽しみにしておいて」
おばあちゃんは、満面に笑みを浮かべて私の頭を撫でた。
「あはは……そうかい、じゃあそれまで元気にしていなくちゃね、楽しみにしているよ」
♢♢♢
さて、次はお父さんだ。プラムとお父さんが、納屋の近くで準備をしているはずだ。
「お父さん、畑は準備が終わったよ。こっちはどお?」
私の声に、お父さんとプラムは、何やら大きなリュックと背負い子が合体したようなごついものを抱え上げながら、ニコニコ微笑んだ。
「ああ、こっちも今、終わったところだ。ほら、見てごらん、これが、お前をおんぶしていく道具だぞ。防御機能もばっちりだ」
「うわあ、なんか重そう……大丈夫、お父さん?」
「ああ、大丈夫だ。見た目より軽いんだよ。それに、父さんは若い頃、一人で馬車の荷物の積み下ろしをしていたんだ、体は鍛えているからな」
お父さんはそう言うと、自慢げポーズをとって笑った。
「うん、頼りにしてるからね。でも、重い時にはそう言ってね。じゃあ、行こうか」
私は、さっそくお父さんとプラムの共同制作のリュックサックの中に入った。それを、お父さんが背負い、プラムは水や携帯食料を入れた別のリュックを背負った。
彼女も、さすがに今日はいつものメイド服じゃなく、お母さんから譲り受けた厚手のズボンとレザーアーマー、そして革のショートブーツといういでたちだった。髪を後ろでポニーテールにくくり、腰にショートソードを携えた姿は、私が想像する〝くの一〟に近く、思わず見とれるほどカッコよかった。
「さて、この辺りは詳しくないが、とりあえず、向こうに見える森にでも行ってみるか?」
「う~ん、そうだね……まず、村へ行って情報を集めない? それをもとにターゲットを決めましょう」
「ああ、そうだな。そうしよう」
「さすがはお嬢様です」
「えへへ……なんか、楽しいね。冒険って、ワクワクする」
リュックから首だけ出して、私はご機嫌だった。外から見ると、さぞかし奇妙な姿だったに違いないが……。
村の中心部に着いた私たちは、何人かの村の人たちから周辺の魔物や盗賊などの状況を聞き出した。
それによると、このロマーナ村はさすがに領主のお膝元だったので、警備隊による魔物狩りや日々の見回りのおかげで平穏らしい。だが、隣のバルナ村は、主に自警団による警備だったので、徹底した討伐ができず、時折魔物に襲撃されたりしているという。特に、領都イルクスへ通じる街道は、大きな森の中を通っているため、頻繁に魔物が出没し、商人の往来に支障が出ているという。
「行き先は決まったね」
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私の言葉に二人も納得して、私たちはバルナ村へと向かったのだった。
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