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50 リーリエ、精一杯頑張ります 3
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ガーランド王国の王都ガーランドは、活気があってきれいな街という印象だった。人々の表情が明るく、身なりもこぎれいで、ゴミなどもあまり落ちていない。これは、前世の感覚から言うと、経済的にある程度豊かな人が多く、政治がうまくいっている証拠だと思う。
馬車はその街の中を、中心部に向かってゆっくりと進んでいく。
馬車の中でラズモンド騎士爵に聞いたのだが、この王都で一番高い場所は、やはりと言うべきか、困ったことにと言うべきか、王城の中にあるのだという。
それって、まずいんじゃね……一般市民が入っていいの? と思いながら、騎士爵に上品な言葉でその辺りのことを聞いてみたら、何の問題もないという。え、どういうこと?
「……というわけだ。この国のために、わざわざ他国から来てくれた恩人に、どうして失礼な態度がとれるというのか、これが国王のお考えだ」
え、ちょっと待って、私の前世のラノベやアニメで作り上げられた貴族に対するイメージが、崩壊寸前なんですけど……。
「どうして、この国の王族や貴族は良い人が多いのですか?」
自分でも、子供じみた質問だと思ったが、心の声がつい外に漏れ出てしまった。
ラズモンド騎士爵は、最初戸惑ったように目をぱちくりさせていたが、やがて思わず笑い出しながらこう答えた。
「良い人ねぇ……はは……まあ、貴族もそれぞれだからね、君の言ったことが正しい表現かどうかは分からないが……僕の考えはこうだ。つまりね、この国はデッドエンドに隣接しているから、〝常に存亡の危機〟にさらされているのだよ。だから、我々貴族は、お互いで争っている暇なんてないのさ。これは、一般の民も同じだ。毎日、その時その時を精一杯楽しもうと生きている。だから、同じ境遇の仲間という意識が強いんだ」
ああ、そうか、なるほど、すっきりした。本当にその通りだと思う。平和なことはよいことだけど、それが当たり前になると、いろいろな大切なことを忘れてしまうんだろうね。つい、余計な考えや欲が出てきてしまう。
やっぱり、人間少しくらいの危機感があった方が良いのかもしれないね。
馬車は大きな門を通って、王城の敷地内に入って行く。前世も含めて、本物のお城に入るのは初めての経験だ。なんか、心臓がドキドキする。
「ほら、見えるだろう? 王城にある三つの塔の中で一番高い真ん中の塔。あの塔からは、砦もその向こうのデッドエンドまでも見ることができるんだ」
「それは、さぞかし壮大な眺めでしょうね。でも、少し怖い気がします」
「あはは……確かに…実は私も一度だけ上まで登ったことがあったんです。訓練の一環としてね。下を見たら、さすがに尻の穴が……っと、これは失礼、つい友人と話す気分で女性の前だと忘れていました」
騎士爵が少し赤くなってそう言うと、珍しくプラムがぷっと噴き出して、声を押し殺して笑い出した。あら、プラムったら、割と下ネタがお好き?
そんなことを言っているうちに、馬車はだだっ広い広場に到着した。門番の兵士が二人近づいて来た。
「ご苦労、近衛隊のラズモンドだ。陛下のご命令で、こちらのお二人を〈星の塔〉へお連れする」
「はっ、伺っております。どうぞお通りください」
馬車は、ゆっくりと動き出し、広場を通って敷地の奥へと向かう。
「星の塔って、素敵な名前ですね」
「ああ、三つの塔は、正面に向かって左から月の塔、星の塔、虹の塔と呼ばれている。王家の紋章から採られた名前だ。ガーランド王家の紋章は〝天翔ける馬が虹を越え、月を背に、天の星を頭上に頂く〟というものなんだ」
うわあ、ロマンチック、というか素敵な紋章ね。一瞬でイメージが頭に浮かんだわ。
「さあ、着いたぞ。ここからは歩きになる。かなり大変だが、頑張ってくれ」
馬車が止まり、私たちは中央の塔の前に着いた。馬車から降りて見ると、まさしく天にそびえる塔という感じで圧倒された。
♢♢♢
空は良く晴れ、太陽は西に傾き始めている。緩やかな弧を描く地平線は、視界をさえぎる人工物は何もなく、ただ山々の凹凸と黒く点在する森だけが確認でき、この星がまだ、太古の姿を保っていることを感じさせた。
延々と続くかと思える螺旋(らせん)階段をようやく上り終えて、ぱっと光の中へ出たとたん、私たちは、しばらくの間、その壮大なパノラマに見入り、言葉を失っていた。
「どうだい、ここからなら王都の全体がよく見渡せるだろう?」
ラズモンド騎士爵の言葉に、ハッと我に返り、改めて周囲を見ながら頷いた。
「はい、充分です。では、計画図の作成に入ります」
プラムが背負っていたリュックを下ろし、中から取り出すふりをして、亜空間(マジックバッグ)から、手製のスケッチブックと炭筆を取り出し、私に手渡した。
「ねえ、プラム、私、考えたんだけどね……」
私はそこまで言って、側にいるラズモンド騎士爵に目を向けた。
「……騎士爵様、ここからは仕事の話になりますので、お聞きになっても退屈だと思います。下に下りてお休みになっていてください」
結界のことを聞かれたらまずいと思って、そう言ったが、彼はむしろ興味深げな様子でこう言った。
「いや、私のことは気にしないでくれ。一応、監視役なのでね。側を離れるわけにはいかないのだ。それに、呪術というものがどういうものか、大変興味がある」
う~ん、困ったな……仕方ない、面倒くさいけど筆談にするか。
「そうですか。では、失礼します」
私はスケッチブックを広げると、自分がいるこの塔を中心にして、細長い三角形が放射状に並んだ図を描いた。そして、三角形と三角形の間の細い隙間のところに、〈雨〉と〈空気〉と書いて、プラムに見せた。
プラムはその図を真剣な目でじっと見ていたが、やがてこちらを見てにっこり微笑んだ。
「さすがはお嬢様、ツリーハウスの応用ですね、完璧です」
「ありがとう。それで、この隙間の幅はどれくらいがいいかな?」
「そうですね……ガーゴイルが入ってこれないようにと考えると、三十メラリード(約二十五センチ)がぎりぎりのところでしょうか」
私は、自分の手を広げて親指と人さし指の先端の幅を見た。それがだいたい三十メラリードの長さだった。
「うん、そうだね、これでいきましょう。ただ……ここから城壁との間に、邪魔な建物がいくつかあるのよね」
プラムもぐるりと周囲を見回しながら頷いた。
「そうですね。そこを中継地点にしますか?」
「うん、それしかないわね」
私はそう言うと、側で興味深げに私たちの会話を聞いていた騎士爵に尋ねた。
「ラズモンド様、この街のいくつかの建物に魔除けの石を設置したいのですが、出来ますか?」
「ほう、それはどうして?」
「はい、空からの魔物の襲来を防ぐためです」
「なるほど。うむ、私がそこまで一緒に行って、その建物の所有者に話をつけよう」
「ありがとうございます」
私は礼を言うと、図の中に、中継点となる建物をマークしていった。
「これでよし……と。でも、魔石は足りるかしら…相当大変な作業になるわね」
王都の全貌を見回しながら、思わずため息を吐いた。
♢♢♢
私が予想した以上に、王都ガーランドへの防御結界設置の作業は大変だった。
まず、星の塔から街の周囲の城壁まで、平均六百メートルもあるので、目標点が見えない。そこで、考えた末に、私たちは作業を夜に行うことにした。昼間は遠くて目標点が見えないので、暗くなってから、プラムに城壁の目標点に火を焚いてもらうようにしたのだ。これなら遠くからでも見えるわけだ。
さらに、魔力の使用量も半端なかった。一つの三角形が大きすぎて、途中で魔力切れを起こしそうになるのだ。かといって、ポーションを飲ませてもらうにも、プラムは城壁の方にいるのでできない。
困った私は、いったん魔力を切って、荒い息を吐きながら、側で真剣に見守っているラズモンド騎士爵に言った。
「騎士爵様、たってのお願いがあるのですが……」
騎士爵は姿勢を正すと、力強く頷いた。
「うむ、何でも言ってくれ」
私は頭を下げて礼を言うと、リュックの中に手を入れて亜空間ストレージから、残りのマジックポーションをすべて取り出した。
「ここに、マジックポーションが入っています。私が魔力切れを起こしそうになったら、これを私の口の中に流し込んでほしいのです」
騎士爵は、それを聞くと目を見開き、その後なぜか目を潤ませて唇を震わせた。
「……そこまでして……分かった、任せてくれ」
そんなに感動してくれなくてもいいんだけど、とりあえずありがたい。私は再び、塔の上から逆三角形の結界の板を作り始めた。板の厚さは二十センチだ。一枚の板を作るにも、ポーションが二本必要だった。私の今の魔力は三百六十もあるんだけどなあ……。
こうして、騎士爵の協力のおかげで、三日後、ついに王都全体を覆うツリー型防御結界は完成した。雨が適度に降り込むように、そして空気が入れ替わるように、隙間を開けた三角形の列が、花びら型に王都の上空を覆っていた。
馬車はその街の中を、中心部に向かってゆっくりと進んでいく。
馬車の中でラズモンド騎士爵に聞いたのだが、この王都で一番高い場所は、やはりと言うべきか、困ったことにと言うべきか、王城の中にあるのだという。
それって、まずいんじゃね……一般市民が入っていいの? と思いながら、騎士爵に上品な言葉でその辺りのことを聞いてみたら、何の問題もないという。え、どういうこと?
「……というわけだ。この国のために、わざわざ他国から来てくれた恩人に、どうして失礼な態度がとれるというのか、これが国王のお考えだ」
え、ちょっと待って、私の前世のラノベやアニメで作り上げられた貴族に対するイメージが、崩壊寸前なんですけど……。
「どうして、この国の王族や貴族は良い人が多いのですか?」
自分でも、子供じみた質問だと思ったが、心の声がつい外に漏れ出てしまった。
ラズモンド騎士爵は、最初戸惑ったように目をぱちくりさせていたが、やがて思わず笑い出しながらこう答えた。
「良い人ねぇ……はは……まあ、貴族もそれぞれだからね、君の言ったことが正しい表現かどうかは分からないが……僕の考えはこうだ。つまりね、この国はデッドエンドに隣接しているから、〝常に存亡の危機〟にさらされているのだよ。だから、我々貴族は、お互いで争っている暇なんてないのさ。これは、一般の民も同じだ。毎日、その時その時を精一杯楽しもうと生きている。だから、同じ境遇の仲間という意識が強いんだ」
ああ、そうか、なるほど、すっきりした。本当にその通りだと思う。平和なことはよいことだけど、それが当たり前になると、いろいろな大切なことを忘れてしまうんだろうね。つい、余計な考えや欲が出てきてしまう。
やっぱり、人間少しくらいの危機感があった方が良いのかもしれないね。
馬車は大きな門を通って、王城の敷地内に入って行く。前世も含めて、本物のお城に入るのは初めての経験だ。なんか、心臓がドキドキする。
「ほら、見えるだろう? 王城にある三つの塔の中で一番高い真ん中の塔。あの塔からは、砦もその向こうのデッドエンドまでも見ることができるんだ」
「それは、さぞかし壮大な眺めでしょうね。でも、少し怖い気がします」
「あはは……確かに…実は私も一度だけ上まで登ったことがあったんです。訓練の一環としてね。下を見たら、さすがに尻の穴が……っと、これは失礼、つい友人と話す気分で女性の前だと忘れていました」
騎士爵が少し赤くなってそう言うと、珍しくプラムがぷっと噴き出して、声を押し殺して笑い出した。あら、プラムったら、割と下ネタがお好き?
そんなことを言っているうちに、馬車はだだっ広い広場に到着した。門番の兵士が二人近づいて来た。
「ご苦労、近衛隊のラズモンドだ。陛下のご命令で、こちらのお二人を〈星の塔〉へお連れする」
「はっ、伺っております。どうぞお通りください」
馬車は、ゆっくりと動き出し、広場を通って敷地の奥へと向かう。
「星の塔って、素敵な名前ですね」
「ああ、三つの塔は、正面に向かって左から月の塔、星の塔、虹の塔と呼ばれている。王家の紋章から採られた名前だ。ガーランド王家の紋章は〝天翔ける馬が虹を越え、月を背に、天の星を頭上に頂く〟というものなんだ」
うわあ、ロマンチック、というか素敵な紋章ね。一瞬でイメージが頭に浮かんだわ。
「さあ、着いたぞ。ここからは歩きになる。かなり大変だが、頑張ってくれ」
馬車が止まり、私たちは中央の塔の前に着いた。馬車から降りて見ると、まさしく天にそびえる塔という感じで圧倒された。
♢♢♢
空は良く晴れ、太陽は西に傾き始めている。緩やかな弧を描く地平線は、視界をさえぎる人工物は何もなく、ただ山々の凹凸と黒く点在する森だけが確認でき、この星がまだ、太古の姿を保っていることを感じさせた。
延々と続くかと思える螺旋(らせん)階段をようやく上り終えて、ぱっと光の中へ出たとたん、私たちは、しばらくの間、その壮大なパノラマに見入り、言葉を失っていた。
「どうだい、ここからなら王都の全体がよく見渡せるだろう?」
ラズモンド騎士爵の言葉に、ハッと我に返り、改めて周囲を見ながら頷いた。
「はい、充分です。では、計画図の作成に入ります」
プラムが背負っていたリュックを下ろし、中から取り出すふりをして、亜空間(マジックバッグ)から、手製のスケッチブックと炭筆を取り出し、私に手渡した。
「ねえ、プラム、私、考えたんだけどね……」
私はそこまで言って、側にいるラズモンド騎士爵に目を向けた。
「……騎士爵様、ここからは仕事の話になりますので、お聞きになっても退屈だと思います。下に下りてお休みになっていてください」
結界のことを聞かれたらまずいと思って、そう言ったが、彼はむしろ興味深げな様子でこう言った。
「いや、私のことは気にしないでくれ。一応、監視役なのでね。側を離れるわけにはいかないのだ。それに、呪術というものがどういうものか、大変興味がある」
う~ん、困ったな……仕方ない、面倒くさいけど筆談にするか。
「そうですか。では、失礼します」
私はスケッチブックを広げると、自分がいるこの塔を中心にして、細長い三角形が放射状に並んだ図を描いた。そして、三角形と三角形の間の細い隙間のところに、〈雨〉と〈空気〉と書いて、プラムに見せた。
プラムはその図を真剣な目でじっと見ていたが、やがてこちらを見てにっこり微笑んだ。
「さすがはお嬢様、ツリーハウスの応用ですね、完璧です」
「ありがとう。それで、この隙間の幅はどれくらいがいいかな?」
「そうですね……ガーゴイルが入ってこれないようにと考えると、三十メラリード(約二十五センチ)がぎりぎりのところでしょうか」
私は、自分の手を広げて親指と人さし指の先端の幅を見た。それがだいたい三十メラリードの長さだった。
「うん、そうだね、これでいきましょう。ただ……ここから城壁との間に、邪魔な建物がいくつかあるのよね」
プラムもぐるりと周囲を見回しながら頷いた。
「そうですね。そこを中継地点にしますか?」
「うん、それしかないわね」
私はそう言うと、側で興味深げに私たちの会話を聞いていた騎士爵に尋ねた。
「ラズモンド様、この街のいくつかの建物に魔除けの石を設置したいのですが、出来ますか?」
「ほう、それはどうして?」
「はい、空からの魔物の襲来を防ぐためです」
「なるほど。うむ、私がそこまで一緒に行って、その建物の所有者に話をつけよう」
「ありがとうございます」
私は礼を言うと、図の中に、中継点となる建物をマークしていった。
「これでよし……と。でも、魔石は足りるかしら…相当大変な作業になるわね」
王都の全貌を見回しながら、思わずため息を吐いた。
♢♢♢
私が予想した以上に、王都ガーランドへの防御結界設置の作業は大変だった。
まず、星の塔から街の周囲の城壁まで、平均六百メートルもあるので、目標点が見えない。そこで、考えた末に、私たちは作業を夜に行うことにした。昼間は遠くて目標点が見えないので、暗くなってから、プラムに城壁の目標点に火を焚いてもらうようにしたのだ。これなら遠くからでも見えるわけだ。
さらに、魔力の使用量も半端なかった。一つの三角形が大きすぎて、途中で魔力切れを起こしそうになるのだ。かといって、ポーションを飲ませてもらうにも、プラムは城壁の方にいるのでできない。
困った私は、いったん魔力を切って、荒い息を吐きながら、側で真剣に見守っているラズモンド騎士爵に言った。
「騎士爵様、たってのお願いがあるのですが……」
騎士爵は姿勢を正すと、力強く頷いた。
「うむ、何でも言ってくれ」
私は頭を下げて礼を言うと、リュックの中に手を入れて亜空間ストレージから、残りのマジックポーションをすべて取り出した。
「ここに、マジックポーションが入っています。私が魔力切れを起こしそうになったら、これを私の口の中に流し込んでほしいのです」
騎士爵は、それを聞くと目を見開き、その後なぜか目を潤ませて唇を震わせた。
「……そこまでして……分かった、任せてくれ」
そんなに感動してくれなくてもいいんだけど、とりあえずありがたい。私は再び、塔の上から逆三角形の結界の板を作り始めた。板の厚さは二十センチだ。一枚の板を作るにも、ポーションが二本必要だった。私の今の魔力は三百六十もあるんだけどなあ……。
こうして、騎士爵の協力のおかげで、三日後、ついに王都全体を覆うツリー型防御結界は完成した。雨が適度に降り込むように、そして空気が入れ替わるように、隙間を開けた三角形の列が、花びら型に王都の上空を覆っていた。
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