53 / 84
52 二つの神託
しおりを挟む
その日、ランハイム王国の王城は、朝から物々しい空気に包まれ、場内の一角にある会議室の周辺は厳重な警備網が敷かれていた。
王城には次々に徒歩で、あるいは馬車で国内のすべての貴族たちが招集され、王城の中へ急ぐように入っていった。
理由は、三日前、天空神パラスの巫女が受けた神託だった。しかも今回は、二つの神託が同時に下された。それを聞いた国王は、すぐに早馬を出し、国内各地にいる貴族たちに非常招集をかけたのである。
その神託とは、要約すると以下のような内容だった。
一、『デッドランドの地に魔王が生まれた。その地を守護する古竜は討たれ、オーガの強者が古竜の心臓を食らった。オーガの強者は進化し、強大な力を得て、デッドランドのすべての魔物たちを支配下に置いた』
二、『神はこのことをすでに前もって知っておられた。そして、魔王に対抗する勇者をすでに定めている。その者は、プロリアの地の水龍の家に生まれ、よく鍛錬と勉学に励み、勇者にふさわしい魂の持ち主でもある。すべての国はこの勇者のもとに団結し、来るべき魔王の襲来に備えるべし』
会議室に急ぎ駆けつけた三人の辺境伯がそろったところで、議長役の宰相エイブラム侯
爵がおもむろに立ち上がった。
「では、ただ今から緊急の御前会議を開催する。本日の議題は、すでに連絡済みとは思うが、『天空神パラス様からの御神託』についてである。まず、陛下からのお言葉をいただく」
すべての貴族たちが頭を下げる中で、国王セイクリッド・ランハイムが、玉座から静かに口を開いた。
「皆の者、ご苦労である。先ほど宰相が述べた通り、三日前、神より神託が下された。今日はその内容を皆で吟味し、今後のわが国のとるべき行動について話し合ってほしい」
貴族たちが「はっ」と返事をして頭を上げると、再び宰相が会議を進め始める。彼が手を上げて合図すると、後ろに控えていた文官たちが各貴族の机上に二枚の紙が置かれていった。
「今配られた資料の一枚目に、今回の神託の内容、二枚目にこの大陸の略図が書いてある。誰からでも質問、意見を言ってくれ」
すぐに数人の手が上がった。宰相に指名されたベルスタイン侯爵が立ち上がった。
「僭越ながら、陛下にお伺いしたい。勇者は隣国の小国プロリアに生まれたとか。なぜ、装備もままならないような国に生まれたのか、我が国ならば、伝説の装備もあり、勇者にふさわしい優秀な若者もあまたそろっている、勇者は我が国に生まれるべきだった。私はそう考えておりますが、陛下はどうお考えですかな?」
彼が話し終えると、先ほど手を上げていた数人の貴族たちが「そうだ」「その通り」と、侯爵を支持する声を上げた。
セイクリッド王が答えようとしたとき、後ろの方に座っていた人物が声を上げた。
「陛下、代わりにお答えしてよろしいですかな?……」
「ノーランか、うむ、頼む」
王の許可を得て立ち上がったのは、エルフで王都の学園長であるノーラン・エル・ルファプだった。
「……ありがとうございます。では、ベルスタイン侯爵にお答えします。まず、神託そのものについてのお尋ねでしたが、これは神の御意思であり、我々が計り知ることなどできないこと。むしろ、それに異議を唱えることは、神への冒涜にも等しいと言わざるを得ません……」
ルファプ学園長の歯に衣を着せぬ指摘に、ベルスタイン侯爵は怒りに歯ぎしりをして、学園長を睨みつけた。
侯爵が反論しようとする前に、学園長はさらに続けて言った。
「……次に、我が国には勇者にふさわしい優秀な若者が、あまたそろっている、とのご指摘ですが、侯爵が念頭に置いておられる若者とは、誰のことですかな? 具体的に何人か、名前を挙げていただけませんか?」
その問いに、侯爵は怒りに顔を真っ赤にしながら立ち上がった。
「それは…学園長である貴公が一番よく知っているであろう。王都の学園には優秀な若者たちがそろっておるのではないか?」
「はて……確かに、学園の生徒は皆優秀な生徒ばかりですが、勇者にふさわしい生徒がいるか、となると、そうですな、私が思い浮かべるのは一人だけですな」
学園長の言葉に、誰もがその生徒の名前を知りたがったが、代表するかのように、セイクリッド王が口を開いた。
「ほう、その生徒とは誰のことかな、聞かせてくれぬか?」
王の問いに、学園長は胸に手を当てて頭を下げた後、きっぱりとした口調でこう答えた。
「プロリア公国セドル宰相の御子息、リオン・セドル君です」
その答えに、セイクリッド王のみならず、数人の貴族以外は、誰もが納得顔で頷いた。
「なるほど、神託通り、プロリアの水龍の家の子だな」
セイクリッド王はそう言うと、ベルスタイン侯爵に目を向けた。
「オデール、どうじゃな?」
問われて、ベルスタイン侯爵は頭を垂れながらも悔しさに歯ぎしりをしながら答えた。
「はっ……し、しかし、勇者にふさわしい装備は、我が国に……」
「それは、当然、プロリア公国に貸し出すべきでしょう。失礼、意見を述べて良いですかな?」
そう言って立ち上がったのは、ランデール辺境伯だった。
彼は宰相が許可するのを待って、こう続けた。
「ご神託にあった通り、今は大陸のすべての国が心を一つにして、魔王に対抗すべき時。勇者にふさわしい装備があれば、喜んで提供し、ふさわしい人材があれば、喜んで協力させるべきではござらぬか?」
ランデール辺境伯のド正論に、誰も反論する者はいない。
王が口を開いた。
「うむ、もっともじゃ。では、おのおの、これはと思う装備を今週の末までに王城へ届けるように。同時に、推薦する若者の名簿も提出してくれ。それらがそろったところで、勇者に選んでもらうことにしよう。ジョアン(エイブラム)、それでよいな?」
「はっ。皆の者、聞いたとおりである。おのおの急ぎ領地に帰り、装備および人材の選定を済ませてくれ。御前会議は、来週二日に再び開催する。本日はこれにて終わる。総員解散」
宰相の言葉に、貴族たちはいっせいに立ち上がって、会議室を出ていく。
「おのれ、くそエルフに、堅物辺境伯め、わしに恥をかかせおって……」
会議室を出た後、ベルスタイン侯爵は口にくわえたハンカチの端を引き裂く勢いで、怒りをあらわにした。
「まったくでございます。あのバカ者どもは……」
「なんとか痛い目に遭わせてやりたいものですな」
腰巾着の貴族たちの囲まれながら、王城の外に出た侯爵は、ふと笑みを浮かべてこう言った。
「ふふ……我が家の家宝〈バルシュタット〉の剣は、絶対提供などせぬぞ。それに、人材については、すべてわしの息がかかった若者にしてやる。見ておれよ、愚か者ども……」
小さな不穏を抱えながらも、勇者リオン・セドルの旅立ちの日は刻々と近づきつつあった。
王城には次々に徒歩で、あるいは馬車で国内のすべての貴族たちが招集され、王城の中へ急ぐように入っていった。
理由は、三日前、天空神パラスの巫女が受けた神託だった。しかも今回は、二つの神託が同時に下された。それを聞いた国王は、すぐに早馬を出し、国内各地にいる貴族たちに非常招集をかけたのである。
その神託とは、要約すると以下のような内容だった。
一、『デッドランドの地に魔王が生まれた。その地を守護する古竜は討たれ、オーガの強者が古竜の心臓を食らった。オーガの強者は進化し、強大な力を得て、デッドランドのすべての魔物たちを支配下に置いた』
二、『神はこのことをすでに前もって知っておられた。そして、魔王に対抗する勇者をすでに定めている。その者は、プロリアの地の水龍の家に生まれ、よく鍛錬と勉学に励み、勇者にふさわしい魂の持ち主でもある。すべての国はこの勇者のもとに団結し、来るべき魔王の襲来に備えるべし』
会議室に急ぎ駆けつけた三人の辺境伯がそろったところで、議長役の宰相エイブラム侯
爵がおもむろに立ち上がった。
「では、ただ今から緊急の御前会議を開催する。本日の議題は、すでに連絡済みとは思うが、『天空神パラス様からの御神託』についてである。まず、陛下からのお言葉をいただく」
すべての貴族たちが頭を下げる中で、国王セイクリッド・ランハイムが、玉座から静かに口を開いた。
「皆の者、ご苦労である。先ほど宰相が述べた通り、三日前、神より神託が下された。今日はその内容を皆で吟味し、今後のわが国のとるべき行動について話し合ってほしい」
貴族たちが「はっ」と返事をして頭を上げると、再び宰相が会議を進め始める。彼が手を上げて合図すると、後ろに控えていた文官たちが各貴族の机上に二枚の紙が置かれていった。
「今配られた資料の一枚目に、今回の神託の内容、二枚目にこの大陸の略図が書いてある。誰からでも質問、意見を言ってくれ」
すぐに数人の手が上がった。宰相に指名されたベルスタイン侯爵が立ち上がった。
「僭越ながら、陛下にお伺いしたい。勇者は隣国の小国プロリアに生まれたとか。なぜ、装備もままならないような国に生まれたのか、我が国ならば、伝説の装備もあり、勇者にふさわしい優秀な若者もあまたそろっている、勇者は我が国に生まれるべきだった。私はそう考えておりますが、陛下はどうお考えですかな?」
彼が話し終えると、先ほど手を上げていた数人の貴族たちが「そうだ」「その通り」と、侯爵を支持する声を上げた。
セイクリッド王が答えようとしたとき、後ろの方に座っていた人物が声を上げた。
「陛下、代わりにお答えしてよろしいですかな?……」
「ノーランか、うむ、頼む」
王の許可を得て立ち上がったのは、エルフで王都の学園長であるノーラン・エル・ルファプだった。
「……ありがとうございます。では、ベルスタイン侯爵にお答えします。まず、神託そのものについてのお尋ねでしたが、これは神の御意思であり、我々が計り知ることなどできないこと。むしろ、それに異議を唱えることは、神への冒涜にも等しいと言わざるを得ません……」
ルファプ学園長の歯に衣を着せぬ指摘に、ベルスタイン侯爵は怒りに歯ぎしりをして、学園長を睨みつけた。
侯爵が反論しようとする前に、学園長はさらに続けて言った。
「……次に、我が国には勇者にふさわしい優秀な若者が、あまたそろっている、とのご指摘ですが、侯爵が念頭に置いておられる若者とは、誰のことですかな? 具体的に何人か、名前を挙げていただけませんか?」
その問いに、侯爵は怒りに顔を真っ赤にしながら立ち上がった。
「それは…学園長である貴公が一番よく知っているであろう。王都の学園には優秀な若者たちがそろっておるのではないか?」
「はて……確かに、学園の生徒は皆優秀な生徒ばかりですが、勇者にふさわしい生徒がいるか、となると、そうですな、私が思い浮かべるのは一人だけですな」
学園長の言葉に、誰もがその生徒の名前を知りたがったが、代表するかのように、セイクリッド王が口を開いた。
「ほう、その生徒とは誰のことかな、聞かせてくれぬか?」
王の問いに、学園長は胸に手を当てて頭を下げた後、きっぱりとした口調でこう答えた。
「プロリア公国セドル宰相の御子息、リオン・セドル君です」
その答えに、セイクリッド王のみならず、数人の貴族以外は、誰もが納得顔で頷いた。
「なるほど、神託通り、プロリアの水龍の家の子だな」
セイクリッド王はそう言うと、ベルスタイン侯爵に目を向けた。
「オデール、どうじゃな?」
問われて、ベルスタイン侯爵は頭を垂れながらも悔しさに歯ぎしりをしながら答えた。
「はっ……し、しかし、勇者にふさわしい装備は、我が国に……」
「それは、当然、プロリア公国に貸し出すべきでしょう。失礼、意見を述べて良いですかな?」
そう言って立ち上がったのは、ランデール辺境伯だった。
彼は宰相が許可するのを待って、こう続けた。
「ご神託にあった通り、今は大陸のすべての国が心を一つにして、魔王に対抗すべき時。勇者にふさわしい装備があれば、喜んで提供し、ふさわしい人材があれば、喜んで協力させるべきではござらぬか?」
ランデール辺境伯のド正論に、誰も反論する者はいない。
王が口を開いた。
「うむ、もっともじゃ。では、おのおの、これはと思う装備を今週の末までに王城へ届けるように。同時に、推薦する若者の名簿も提出してくれ。それらがそろったところで、勇者に選んでもらうことにしよう。ジョアン(エイブラム)、それでよいな?」
「はっ。皆の者、聞いたとおりである。おのおの急ぎ領地に帰り、装備および人材の選定を済ませてくれ。御前会議は、来週二日に再び開催する。本日はこれにて終わる。総員解散」
宰相の言葉に、貴族たちはいっせいに立ち上がって、会議室を出ていく。
「おのれ、くそエルフに、堅物辺境伯め、わしに恥をかかせおって……」
会議室を出た後、ベルスタイン侯爵は口にくわえたハンカチの端を引き裂く勢いで、怒りをあらわにした。
「まったくでございます。あのバカ者どもは……」
「なんとか痛い目に遭わせてやりたいものですな」
腰巾着の貴族たちの囲まれながら、王城の外に出た侯爵は、ふと笑みを浮かべてこう言った。
「ふふ……我が家の家宝〈バルシュタット〉の剣は、絶対提供などせぬぞ。それに、人材については、すべてわしの息がかかった若者にしてやる。見ておれよ、愚か者ども……」
小さな不穏を抱えながらも、勇者リオン・セドルの旅立ちの日は刻々と近づきつつあった。
261
あなたにおすすめの小説
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる