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53 リオンの選択 1
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「なあ、聞いたか? 神託があったらしいぞ」
「ああ、聞いたよ。でも、中身はまだ秘密らしい。来週中に発表があるんじゃないかって、父上が言ってた」
週末の王都の学園は、神託の噂でもちきりだった。
リオンが所属する四年A組でも、誰もが小さなグループを作って神託についての話をしていた。リオンは、そうしたグループからは離れて魔法実技の授業の準備をしていた。
「リオン、行こうか」
ケビン・シーベルもマイペースだった。
リオンとケビンは二人だけで、早めに魔法実技の授業が行われる第二訓練場へ向かった。
「ねえ、リオン、今年の夏休みもうちに来る?」
ケビンの問いに、リオンは少し寂し気にうつむきながら答えた。
「うん…本当はそうしたいんだけどね……父上から手紙が来て、一度実家に帰れということなんだ。だから、今年は行けないかもしれない」
「そっか……ロナンも楽しみにしているだろうけど、しかたがないね」
「うん……」
リオンは頷きながらも、漠然とした予感があった。いよいよ時が来たのだと。だから、ケビンとはこの夏にお別れになるけれど、ロナンとはこれから共に歩んでいくのだと……。
♢♢♢
五月の二十九日、プロリア公国に神託が下りた。
『時は来たれり。今こそ全土に勇者の名乗りを上げ、魔王討伐の覇業を為すべし』
この神託は、プロリア公国から大陸の各国へ早馬によって伝えられた。その書状には、神託の全文とともに、勇者の名前が記されていた。その名は、リオン・セドル。
「セドル君、学園長がお呼びだ。すぐに学園長室へ行きなさい」
六月二日の朝、リオンは、ホームルームに来た担任教師にそう言われて、学園長室に向かった。
「リオン・セドルです」
最上階にある学園長室の分厚いドアをノックしたリオンは、落ち着いて声をかけた。
「入りたまえ」
「失礼します」
リオンは、重厚なドアを押し開いて、初めて学園長室に入った。
「急に呼び出してすまなかったね。座ってくれ」
内装はすべて木造りで、部屋のいたるところに鉢植えの花や低木が飾られた部屋の中で、学園長ノーラン・エル・ルファプは窓際に提げた鳥かごを見ていた。
「この鳥は、カラドリオスといってね、高い山に住む珍しい鳥の魔物なんだ。魔物といっても、ヒナから大事に育てれば、こうして人に慣れる。ところが、ここ三日ほど、妙に落ち着きがなくてね、外の出たがるんだよ。どうしてだと思う?」
ソファに座ったリオンは、ちょっと考えてから答えた。
「籠の中の鳥というものは、基本的に外に出たがるものだと思いますが……」
ルファプ学園長は、その答えに思わず笑いながら、鳥かごを開いて、カラドリオスを窓の外へ解き放った。それが空の彼方へ消えるのを見送った後、彼はリオンの前のソファに腰を下ろした。
「確かに君の言う通りだ。だがね、今回はもう一つの理由があるんだ」
学園長はそう言うと、リオンを正面から見つめた。
「デッドエンドに魔王が誕生した。もう聞いているかね?」
リオンはしっかりと頷いた。
「はい。昨日、早馬で父から手紙が届きました」
「うむ。では、君が神託で勇者に選ばれたことも……」
「はい、知っています」
学園長は、しばらくじっとリオンを見つめていたが、やがて満足げに微笑んだ。
「さすがだな。微塵の動揺もない。やはり神の選択に間違いはなかった。さて、勇者リオン、我が国から君へのはなむけがある。今日の昼食後、私とともに王城へ行ってくれ」
「分かりました……この学園には、あと一年学ぶ予定でしたが、どうやら、それはかなわないようです。四年間学ぶことができて感謝しています」
リオンはそう言って立ち上がった。
「こちらこそ、この時代の勇者を生徒として迎えることができて光栄だった」
学園長はそう言うと、手を差し出す。リオンはその手を握って頭を下げ、部屋を出ていった。
♢♢♢
王城は、外国の国王並みの待遇で今世の勇者を迎えた。まだ、一般には知らされていなかったので、派手な音楽とかはなかったが、〈謁見の間〉にはすべての王族と主だった貴族たちが正装して並び、部屋の後方には各貴族たちが提出した家宝の武器や防具がきらびやかな光を放って並べられていた。
リオンはルファプ学園長とともに、居並ぶ貴族たちの視線を浴びながら、セイクリッド国王の前に歩いていった。そして、片膝をついて頭を下げた。
「陛下に謹んで申し上げます。こちらに控えたる若者こそ、プロリア公国から留学生として、我が学園で四年間学び、このたび神より勇者として選ばれた生徒、リオン・セドルでございます」
「リオン・セドルです。どうぞ、お見知りおきを」
「うむ。勇者殿をここに迎えることができたことは、我が国にとって限りない栄誉である。さあ、勇者殿、こちらへ」
国王はそう言うと、玉座から立ち上がって横に移動し、リオンを壇上へ招いた。リオンは立ち上がって、ゆっくりと階段を上り王の横に立った。
「改めて紹介しよう、神に選ばれた新たなる勇者、リオン・セドル君だ……」
王の言葉に、参列した一同は万雷の拍手で讃えた。
「……今思えば、四年前、彼を我が国に迎えられたことは、大いなる神の導きだったと思う。我が国は、これからも全面的に勇者リオンを支えていく。皆の者も、どうか協力してほしい」
再び、一同が静かに頭を下げる。
「勇者リオンよ。本日は、そなたに我が国の心意気を知ってもらうために、我が国にある国宝級の武器、装備、さらには国の宝とも言うべき、文武両道に優れた従者候補の若者たちを用意した。どうか、よく見て、両方から気に入ったものを受け取ってほしい」
ランハイム王の言葉に、リオンは深く頭を下げた後、こう答えた。
「過分なご配慮、心より感謝いたします。しかしながら……」
リオンはそこで顔を少しだけ上げて、全体に聞こえるようにはっきりと続けた。
「……魔王討伐は、我がプロリア公国だけの問題ではなく、またランハイム王国だけの問題でもなく、この大陸に住むすべての国にとっての重大な問題であります。
ですから、今後の私の身の振り方、装備から共に戦う仲間の選定に至るまで、すべての国の意見を聞き、集約しなければなりません。
私はこれから国に帰って、その集約をどうするか、よく考えてみたいと思います。もちろん、魔王討伐に、時間があまり残されていないことは承知しています。なるべく早急に、私の答えを国王陛下へお伝えするつもりです。よって、今日のところは、このまま引き取らせていただきたいと思います」
そこにいた国王を含むすべての者たちは、若干十四歳の少年の、その深い洞察力と誠実さあふれる言葉に、思わず感嘆の声を漏らし、只々(ただただ)納得せざるを得なかった。
だが、ここに一人、さまざまな欲に目を曇らせ、物事の道理や本質を見抜けない愚か者がいた。
「待たれよ……」
貴族の列の前の方から、きらびやかな服を身に着けた太った男が声を上げて出てきた。
「……聞いておれば、いかにも他の国への配慮と称して、我が国が精一杯用意したモノを、そんなモノはいらぬと言うておるではないか」
「控えよ、侯爵、勇者殿はそのようなことは……」
「いいえ、陛下、言わせてもらいますぞ。我が国は恥をかかされたのですぞ。お前たち、前に出てこい」
ベルスタイン侯爵の声に、貴族たちの後ろに並んでいた六人の少年少女たちの中から、一人がスタスタと前に現れ、その他の五人はおずおずと、あまり出たくない様子で出てきた。
「ああ、聞いたよ。でも、中身はまだ秘密らしい。来週中に発表があるんじゃないかって、父上が言ってた」
週末の王都の学園は、神託の噂でもちきりだった。
リオンが所属する四年A組でも、誰もが小さなグループを作って神託についての話をしていた。リオンは、そうしたグループからは離れて魔法実技の授業の準備をしていた。
「リオン、行こうか」
ケビン・シーベルもマイペースだった。
リオンとケビンは二人だけで、早めに魔法実技の授業が行われる第二訓練場へ向かった。
「ねえ、リオン、今年の夏休みもうちに来る?」
ケビンの問いに、リオンは少し寂し気にうつむきながら答えた。
「うん…本当はそうしたいんだけどね……父上から手紙が来て、一度実家に帰れということなんだ。だから、今年は行けないかもしれない」
「そっか……ロナンも楽しみにしているだろうけど、しかたがないね」
「うん……」
リオンは頷きながらも、漠然とした予感があった。いよいよ時が来たのだと。だから、ケビンとはこの夏にお別れになるけれど、ロナンとはこれから共に歩んでいくのだと……。
♢♢♢
五月の二十九日、プロリア公国に神託が下りた。
『時は来たれり。今こそ全土に勇者の名乗りを上げ、魔王討伐の覇業を為すべし』
この神託は、プロリア公国から大陸の各国へ早馬によって伝えられた。その書状には、神託の全文とともに、勇者の名前が記されていた。その名は、リオン・セドル。
「セドル君、学園長がお呼びだ。すぐに学園長室へ行きなさい」
六月二日の朝、リオンは、ホームルームに来た担任教師にそう言われて、学園長室に向かった。
「リオン・セドルです」
最上階にある学園長室の分厚いドアをノックしたリオンは、落ち着いて声をかけた。
「入りたまえ」
「失礼します」
リオンは、重厚なドアを押し開いて、初めて学園長室に入った。
「急に呼び出してすまなかったね。座ってくれ」
内装はすべて木造りで、部屋のいたるところに鉢植えの花や低木が飾られた部屋の中で、学園長ノーラン・エル・ルファプは窓際に提げた鳥かごを見ていた。
「この鳥は、カラドリオスといってね、高い山に住む珍しい鳥の魔物なんだ。魔物といっても、ヒナから大事に育てれば、こうして人に慣れる。ところが、ここ三日ほど、妙に落ち着きがなくてね、外の出たがるんだよ。どうしてだと思う?」
ソファに座ったリオンは、ちょっと考えてから答えた。
「籠の中の鳥というものは、基本的に外に出たがるものだと思いますが……」
ルファプ学園長は、その答えに思わず笑いながら、鳥かごを開いて、カラドリオスを窓の外へ解き放った。それが空の彼方へ消えるのを見送った後、彼はリオンの前のソファに腰を下ろした。
「確かに君の言う通りだ。だがね、今回はもう一つの理由があるんだ」
学園長はそう言うと、リオンを正面から見つめた。
「デッドエンドに魔王が誕生した。もう聞いているかね?」
リオンはしっかりと頷いた。
「はい。昨日、早馬で父から手紙が届きました」
「うむ。では、君が神託で勇者に選ばれたことも……」
「はい、知っています」
学園長は、しばらくじっとリオンを見つめていたが、やがて満足げに微笑んだ。
「さすがだな。微塵の動揺もない。やはり神の選択に間違いはなかった。さて、勇者リオン、我が国から君へのはなむけがある。今日の昼食後、私とともに王城へ行ってくれ」
「分かりました……この学園には、あと一年学ぶ予定でしたが、どうやら、それはかなわないようです。四年間学ぶことができて感謝しています」
リオンはそう言って立ち上がった。
「こちらこそ、この時代の勇者を生徒として迎えることができて光栄だった」
学園長はそう言うと、手を差し出す。リオンはその手を握って頭を下げ、部屋を出ていった。
♢♢♢
王城は、外国の国王並みの待遇で今世の勇者を迎えた。まだ、一般には知らされていなかったので、派手な音楽とかはなかったが、〈謁見の間〉にはすべての王族と主だった貴族たちが正装して並び、部屋の後方には各貴族たちが提出した家宝の武器や防具がきらびやかな光を放って並べられていた。
リオンはルファプ学園長とともに、居並ぶ貴族たちの視線を浴びながら、セイクリッド国王の前に歩いていった。そして、片膝をついて頭を下げた。
「陛下に謹んで申し上げます。こちらに控えたる若者こそ、プロリア公国から留学生として、我が学園で四年間学び、このたび神より勇者として選ばれた生徒、リオン・セドルでございます」
「リオン・セドルです。どうぞ、お見知りおきを」
「うむ。勇者殿をここに迎えることができたことは、我が国にとって限りない栄誉である。さあ、勇者殿、こちらへ」
国王はそう言うと、玉座から立ち上がって横に移動し、リオンを壇上へ招いた。リオンは立ち上がって、ゆっくりと階段を上り王の横に立った。
「改めて紹介しよう、神に選ばれた新たなる勇者、リオン・セドル君だ……」
王の言葉に、参列した一同は万雷の拍手で讃えた。
「……今思えば、四年前、彼を我が国に迎えられたことは、大いなる神の導きだったと思う。我が国は、これからも全面的に勇者リオンを支えていく。皆の者も、どうか協力してほしい」
再び、一同が静かに頭を下げる。
「勇者リオンよ。本日は、そなたに我が国の心意気を知ってもらうために、我が国にある国宝級の武器、装備、さらには国の宝とも言うべき、文武両道に優れた従者候補の若者たちを用意した。どうか、よく見て、両方から気に入ったものを受け取ってほしい」
ランハイム王の言葉に、リオンは深く頭を下げた後、こう答えた。
「過分なご配慮、心より感謝いたします。しかしながら……」
リオンはそこで顔を少しだけ上げて、全体に聞こえるようにはっきりと続けた。
「……魔王討伐は、我がプロリア公国だけの問題ではなく、またランハイム王国だけの問題でもなく、この大陸に住むすべての国にとっての重大な問題であります。
ですから、今後の私の身の振り方、装備から共に戦う仲間の選定に至るまで、すべての国の意見を聞き、集約しなければなりません。
私はこれから国に帰って、その集約をどうするか、よく考えてみたいと思います。もちろん、魔王討伐に、時間があまり残されていないことは承知しています。なるべく早急に、私の答えを国王陛下へお伝えするつもりです。よって、今日のところは、このまま引き取らせていただきたいと思います」
そこにいた国王を含むすべての者たちは、若干十四歳の少年の、その深い洞察力と誠実さあふれる言葉に、思わず感嘆の声を漏らし、只々(ただただ)納得せざるを得なかった。
だが、ここに一人、さまざまな欲に目を曇らせ、物事の道理や本質を見抜けない愚か者がいた。
「待たれよ……」
貴族の列の前の方から、きらびやかな服を身に着けた太った男が声を上げて出てきた。
「……聞いておれば、いかにも他の国への配慮と称して、我が国が精一杯用意したモノを、そんなモノはいらぬと言うておるではないか」
「控えよ、侯爵、勇者殿はそのようなことは……」
「いいえ、陛下、言わせてもらいますぞ。我が国は恥をかかされたのですぞ。お前たち、前に出てこい」
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