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62 砂漠の王国へ 2
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《第三者視点》
八人の正装した騎士たちの馬に先導され、一台の馬車がイルクスの街の城門を入っていった。
〝お忍び〟の旅だったので、街の人々は「誰の馬車だろう」と驚き、訝しく感じながらも、まさかその馬車に、今話題の〈勇者〉が乗っているとは思いもしなかった。
馬車は広場に入り、そこで待っていた四人の人物の前で止まった。
「姉様っ」
馬車が止まったとたん、ドアを開けて飛び出してきたのは、背の高い、まだ幼さの残る金髪の少年だった。彼は、待っていた四人の中の銀色の髪の美しい少女に飛びついて、母親に甘えるように抱きしめた。
その少年の後から、もう一人の、少し大人びた逞しい体の少年が降りてきて、微笑みながら四人に歩み寄った。
「リーリエ先生、お久しぶりです。ほら、ロナン、ちゃんと挨拶しないと」
言われて、少年は恥ずかしそうに姉から離れた。
「お久しぶりね、リオン。紹介するわね。こちらは、この街の冒険者ギルドのマスターで、バート・ラングスさん、そして、そちらは今回、私たちと同行してくださるAランク冒険者、ダン・レストンさんよ」
「初めまして。リオン・セドルです。そして、こっちは親友のロナン・ポーデット。リーリエ先生の弟君です」
リオンがそう言って挨拶していたところへ、後方から一人の青銀のアーマーを着け、深紅のマントを羽織った騎士が近づいてきた。
「プロリア公国第一騎士団団長ルーク・ゴダードだ。今回は勇者リオン殿の鍛錬の一環として許可をだしたが、今後は勝手にこうした計画をリオン殿に持ち掛けないでくれ。今後の計画は、すべて我々プロリア公国が……」
「ゴダード団長、今は、協力して地竜討伐を成功させるのが大切です。そのような言い方は、尊敬する先生に対して失礼です」
リオンが珍しく強い口調でそう言った。
「む…いや、しかしですな、こういうことは最初にきちんと言っておかないと……」
騎士たちがどういう態度をとるか、前もって話し合っていたリーリエ、ギルマス、ダンたちは、予想通りといった顔で目を合わせた。
そして、さらに怒りのボルテージを上げようとするリオンを、リーリエが止めて騎士団長の前に出た。
「今回の計画の責任者は私です。プロリア公国の皆様には、大変ご迷惑をおかけして申しわけありません。ただ、これは、勇者様に〈最強の防具〉を身に着けていただきたいとの一心で計画したもの、どうかご理解ください。そして、この計画が成功するよう、どうかご協力をお願いします」
「う、うむ……協力することにやぶさかではない。ただ……」
「もういいでしょう。さあ、先生、打ち合わせをしましょう。ギルドの部屋を使わせていただけますか?」
リオンはうんざりしたように、リーリエの肩を抱いてギルマスに尋ねた。
「ああ、こちらの準備はできている。では、行こうか」
リオンたちがさっさと移動を開始した後、取り残された騎士団は、馬車と馬を預けに行く者たち、荷物を宿屋に運ぶ者たちに分かれ、団長のゴダードは、憤怒の表情でリオンたちの後を追って歩き出した。
「ふん、何が先生だ……あんな庶民の小娘に……まあ、すぐにぼろを出すだろうさ」
挫折を知らず、プライドだけ肥大して生きてきた人間に真実を見る目を開かせるには、よほど大きな挫折による教訓を与える必要があるのだろう。そして、そうした人間がいつの時代も、国の指導者的な立場に多いのも、神がこの世界を〝人間の魂の修行の場〟として用意したという預言者たちの話を裏付ける証拠なのだろうか。
♢♢♢
簡単な打ち合わせの後、〈地竜合同討伐隊〉はイルクスの街を出発し、南の王国ポーゼスの街サルマンへ向かった。
先頭の馬車は幌付きの一般的な馬車で、御者席で手綱を握るのはダン・レストン、その横にプラムが座り、荷台にはリーリアと弟のロナンが乗っていた。
その後方には、八人の騎士が馬で先導する貴族用の馬車が走っていた。馬車の中では、勇者リオン・セドルが、前方を行く馬車にしきりに目をやり、やや悲し気に何度も小さなため息をついていた。
ランハイム王国とボーゼス王国の国境は、低い岩山が続く荒野にあった。そこには向かい合うようにして、両国の砦が築かれ、両国からの通行人を監視していた。
ただし、〝勇者一行〟の看板の効果は絶大だった。当然、プロリア公国からの通達も来ていたのだろうが、まさに国賓に対する待遇で、荷台の馬車は二つの砦を通り抜けていった。
動かない黄金の波のように、なだらかな起伏を見せて広がる砂漠に、静かな夕暮れが訪れていた。太陽は沈んだが、まだ西の空は炎のように赤く輝き、砂丘の所々に黒く鋭い影を作っていた。
「明日は、いよいよサルマンの街ですね」
騎士たちが宿泊用のテントを立てている横で、リーリエとプラムは、大きな鍋に人数分の夕食用のシチューを作っていた。
そこへ、テント張りの手伝いを終えたのか、リオンとロナンがやってきた。二人は、焚火から少し離れた砂の上に座り、火を見つめながらリーリエたちに話しかけた。
「地竜ってさ、ちょっと本で調べたら、体長が九から十ラリードくらいあるらしいよ。四本の足の爪が鋭くて、危険を感じると砂を掘って身を隠すんだって……」
「ふふ……ロナン、やっぱり怖い?」
「そ、そりゃあ少し怖いよ。姉様は怖くないの?」
「う~ん、怖いというより面倒くさいわね。なるべく傷つけないように仕留めないといけないからね。唯一、喉の辺りの皮膚が柔らかいらしいから、そこにリオンが剣の一撃を入れられるかが、勝負ね」
「はい。頑張ります。いえ、絶対やってみせます」
リオンがそう言って、拳を握ったとき、おいしい匂いに誘われたのか、それぞれのテントを張り終えた男たちが、ぞろぞろと集まってきた。
「もうしばらく待ってくださいね。肉と野菜の串焼きが焼き上がったら、夕食にしましょう」
リーリエの言葉に、男たちは焚火を遠巻きに囲んで、適当な場所に腰を下ろした。
「おお、うまそうだな。やっぱり、女性がいるとありがたいよ」
ダンが舌なめずりをしながら言った。
「そうか…姉様も女性だったんだ……」
「まあ、ロナンたら、いきなり失礼なこと言い出したわね」
ロナンが、ぽつりとつぶやいた一言に、リーリエが反応し、周囲は笑い声に包まれた。
「あ、いや、そんなつもりじゃなくて……ね、姉様も、いつかは誰かのお嫁さんになるのかなって……」
ロナンは、少し寂し気に俯きながら言った。
「ふふ……どうかなぁ…私はあんまり家の中にじっとしているタイプじゃないし、誰ももらってくれないと思うよ」
リーリエはそう言って笑いながら、出来上がったシチューを器に注いで、配り始めた。プラムも、焼けた肉串を遠くから順番に配り始める。
(いやいや、これだけの器量だ。もうしばらくしたら、男が嫌というほど寄ってくるさ)
ダンが肉串にかぶりつきながら、心の中でつぶやいた。
(魔王を討ったあかつきには、僕が……)
リオンが、シチューをスプーンで口へ運びながら、決意を新たにした。
(よし、変な男が近づいてきたら、僕が追い払ってやる)
ロナンが、姉に熱い視線を送る騎士たちを睨みながら鼻息を荒くしていた。
八人の正装した騎士たちの馬に先導され、一台の馬車がイルクスの街の城門を入っていった。
〝お忍び〟の旅だったので、街の人々は「誰の馬車だろう」と驚き、訝しく感じながらも、まさかその馬車に、今話題の〈勇者〉が乗っているとは思いもしなかった。
馬車は広場に入り、そこで待っていた四人の人物の前で止まった。
「姉様っ」
馬車が止まったとたん、ドアを開けて飛び出してきたのは、背の高い、まだ幼さの残る金髪の少年だった。彼は、待っていた四人の中の銀色の髪の美しい少女に飛びついて、母親に甘えるように抱きしめた。
その少年の後から、もう一人の、少し大人びた逞しい体の少年が降りてきて、微笑みながら四人に歩み寄った。
「リーリエ先生、お久しぶりです。ほら、ロナン、ちゃんと挨拶しないと」
言われて、少年は恥ずかしそうに姉から離れた。
「お久しぶりね、リオン。紹介するわね。こちらは、この街の冒険者ギルドのマスターで、バート・ラングスさん、そして、そちらは今回、私たちと同行してくださるAランク冒険者、ダン・レストンさんよ」
「初めまして。リオン・セドルです。そして、こっちは親友のロナン・ポーデット。リーリエ先生の弟君です」
リオンがそう言って挨拶していたところへ、後方から一人の青銀のアーマーを着け、深紅のマントを羽織った騎士が近づいてきた。
「プロリア公国第一騎士団団長ルーク・ゴダードだ。今回は勇者リオン殿の鍛錬の一環として許可をだしたが、今後は勝手にこうした計画をリオン殿に持ち掛けないでくれ。今後の計画は、すべて我々プロリア公国が……」
「ゴダード団長、今は、協力して地竜討伐を成功させるのが大切です。そのような言い方は、尊敬する先生に対して失礼です」
リオンが珍しく強い口調でそう言った。
「む…いや、しかしですな、こういうことは最初にきちんと言っておかないと……」
騎士たちがどういう態度をとるか、前もって話し合っていたリーリエ、ギルマス、ダンたちは、予想通りといった顔で目を合わせた。
そして、さらに怒りのボルテージを上げようとするリオンを、リーリエが止めて騎士団長の前に出た。
「今回の計画の責任者は私です。プロリア公国の皆様には、大変ご迷惑をおかけして申しわけありません。ただ、これは、勇者様に〈最強の防具〉を身に着けていただきたいとの一心で計画したもの、どうかご理解ください。そして、この計画が成功するよう、どうかご協力をお願いします」
「う、うむ……協力することにやぶさかではない。ただ……」
「もういいでしょう。さあ、先生、打ち合わせをしましょう。ギルドの部屋を使わせていただけますか?」
リオンはうんざりしたように、リーリエの肩を抱いてギルマスに尋ねた。
「ああ、こちらの準備はできている。では、行こうか」
リオンたちがさっさと移動を開始した後、取り残された騎士団は、馬車と馬を預けに行く者たち、荷物を宿屋に運ぶ者たちに分かれ、団長のゴダードは、憤怒の表情でリオンたちの後を追って歩き出した。
「ふん、何が先生だ……あんな庶民の小娘に……まあ、すぐにぼろを出すだろうさ」
挫折を知らず、プライドだけ肥大して生きてきた人間に真実を見る目を開かせるには、よほど大きな挫折による教訓を与える必要があるのだろう。そして、そうした人間がいつの時代も、国の指導者的な立場に多いのも、神がこの世界を〝人間の魂の修行の場〟として用意したという預言者たちの話を裏付ける証拠なのだろうか。
♢♢♢
簡単な打ち合わせの後、〈地竜合同討伐隊〉はイルクスの街を出発し、南の王国ポーゼスの街サルマンへ向かった。
先頭の馬車は幌付きの一般的な馬車で、御者席で手綱を握るのはダン・レストン、その横にプラムが座り、荷台にはリーリアと弟のロナンが乗っていた。
その後方には、八人の騎士が馬で先導する貴族用の馬車が走っていた。馬車の中では、勇者リオン・セドルが、前方を行く馬車にしきりに目をやり、やや悲し気に何度も小さなため息をついていた。
ランハイム王国とボーゼス王国の国境は、低い岩山が続く荒野にあった。そこには向かい合うようにして、両国の砦が築かれ、両国からの通行人を監視していた。
ただし、〝勇者一行〟の看板の効果は絶大だった。当然、プロリア公国からの通達も来ていたのだろうが、まさに国賓に対する待遇で、荷台の馬車は二つの砦を通り抜けていった。
動かない黄金の波のように、なだらかな起伏を見せて広がる砂漠に、静かな夕暮れが訪れていた。太陽は沈んだが、まだ西の空は炎のように赤く輝き、砂丘の所々に黒く鋭い影を作っていた。
「明日は、いよいよサルマンの街ですね」
騎士たちが宿泊用のテントを立てている横で、リーリエとプラムは、大きな鍋に人数分の夕食用のシチューを作っていた。
そこへ、テント張りの手伝いを終えたのか、リオンとロナンがやってきた。二人は、焚火から少し離れた砂の上に座り、火を見つめながらリーリエたちに話しかけた。
「地竜ってさ、ちょっと本で調べたら、体長が九から十ラリードくらいあるらしいよ。四本の足の爪が鋭くて、危険を感じると砂を掘って身を隠すんだって……」
「ふふ……ロナン、やっぱり怖い?」
「そ、そりゃあ少し怖いよ。姉様は怖くないの?」
「う~ん、怖いというより面倒くさいわね。なるべく傷つけないように仕留めないといけないからね。唯一、喉の辺りの皮膚が柔らかいらしいから、そこにリオンが剣の一撃を入れられるかが、勝負ね」
「はい。頑張ります。いえ、絶対やってみせます」
リオンがそう言って、拳を握ったとき、おいしい匂いに誘われたのか、それぞれのテントを張り終えた男たちが、ぞろぞろと集まってきた。
「もうしばらく待ってくださいね。肉と野菜の串焼きが焼き上がったら、夕食にしましょう」
リーリエの言葉に、男たちは焚火を遠巻きに囲んで、適当な場所に腰を下ろした。
「おお、うまそうだな。やっぱり、女性がいるとありがたいよ」
ダンが舌なめずりをしながら言った。
「そうか…姉様も女性だったんだ……」
「まあ、ロナンたら、いきなり失礼なこと言い出したわね」
ロナンが、ぽつりとつぶやいた一言に、リーリエが反応し、周囲は笑い声に包まれた。
「あ、いや、そんなつもりじゃなくて……ね、姉様も、いつかは誰かのお嫁さんになるのかなって……」
ロナンは、少し寂し気に俯きながら言った。
「ふふ……どうかなぁ…私はあんまり家の中にじっとしているタイプじゃないし、誰ももらってくれないと思うよ」
リーリエはそう言って笑いながら、出来上がったシチューを器に注いで、配り始めた。プラムも、焼けた肉串を遠くから順番に配り始める。
(いやいや、これだけの器量だ。もうしばらくしたら、男が嫌というほど寄ってくるさ)
ダンが肉串にかぶりつきながら、心の中でつぶやいた。
(魔王を討ったあかつきには、僕が……)
リオンが、シチューをスプーンで口へ運びながら、決意を新たにした。
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