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復活の厄災編
第五十六話 大団円が始まる前に②
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しばらくしてーー
クロムが寝ていた部屋にセーレとレズリィ、コハクとアマツ、クロムを合わせて五人が集まった。
クロムは口喧嘩に疲れてダウンしており、その喧嘩相手であるセーレは頭に出来たたんこぶを押さえながらうずくまっている。
口喧嘩が収まらないことにレズリィは呆れを通り越し、うんざりした気持ちでセーレの頭を手に持っている銀製の杖で叩いたのだ。
「とりあえず…クロムも起きた事だし、色々と話を進めましょうか。」
誰が先に言うか窺(うかが)っていた様子の質問を、アマツが引き受け口にする。
それを待っていたかのようにレズリィとコハクは頷き、クロムも疲れ混じりに答える。
「なんでみんなと話すだけでこんなに疲れなきゃならないんだ…俺一応病み上がりなのに。」
その脱力したクロムを見て、アマツは呆れた物言いを口にした。
「あんたが余計なことに首突っ込むからでしょ、そもそもあんたがすぐ帰っていれば私達もこんなに苦労かけずに済んだのよ。」
「そっからなの!?今疲れている原因を作ったのどうみてもこいつだろ!」
びっと頭の痛みで辛そうな顔をしているセーレを指してクロムが吠える。だが、彼女は体をうずめていてその表情は三人には見えない。
「ふっ…」
表情が見えないことをいいことにセーレはクロムに向けてほくそ笑むと、再びクロムは吠え出す。
「おい悪どいぞこいつ!今完全にほくそ笑んだ!絶対ほくそ笑んだ!」
「うるさい、そうやって反論し出すからいつまで経っても話が始まらないのよ。」
「だから…!なんで俺のせいなんだよ!」
アマツの辛辣な締め方に叫喚するクロム。後にレズリィに宥められるが、それに嫉妬したセーレが再び反感を買う。そんなやりとりのおかげで話が一向に始まらなかった。
ーー数分後。
落ち着きを取り戻した俺達は、ようやく互いに話せる状況になり、各々手に入れてきた情報をこの場に広げた。
まずはセーレの話からでは詳しく聞き出せなかった今の里の状況について俺はレズリィ達に聞いた。
一番は、パンデモニウムの毒を受けたアルノアとニーナの仲間達の安否だ。
聞くと、彼女達は治療に精通した魔導隊員と異色の研究者たるモルガンの協力のおかげで、毒の治療に成功し命の危機から脱したようだ。
だが、強力な毒だったために毒に侵された筋肉や臓器にはかなりのダメージを受けてしまったと。なので二人は身体の回復のためにしばらくは安静になるいうことだ。
里の現状については、セーレの話した通りアマツの呼びかけによって落ち着きを取り戻した。それでもセーレが生きているとバレれば今度は言葉だけでは対処しきれない。
そのため、フォルティアに許可を貰って宿を一つ貸し出し、セーレを匿っているのだそうだ。俺が寝ていたのもこの宿らしい。
「…と、ここまでが知り得た限りの現状です。あとは…」
「あんたが連れて帰ってきた男の素性と死霊の谷の現状について。後者は今、里長が動ける隊を連れて調べに向かったわ。厄災魔獣がどうなっているのか確認しないとこっちの対処も変わってくるからね。」
事後処理などは前から進んでいたようで俺が動くことはなさそうだ、パンデモニウムの生態を知ったフォルティアがいれば心配いらずとも調査は進むだろう。
だが一番の心配は、あれで倒せたのか?だろう。
レッドブレイクが発動したあの時、爆破に巻き込まれまいと全力で逃げていたため結果を確認できていなかった。おそらくフォルティアも俺と合流した瞬間転移を発動したため、パンデモニウムを乗せたあの巨竜がどうなったのか知らないでいる。
それらは事後処理の調査で分かることだが、もし生きている痕跡が残っていれば、すぐさま臨戦態勢を取らなければならない。
おそらくアマツが今一番に聞きたいのは、奴の生存についてとその詳細に関してだろう。気づけばアマツはその情報欲しさに、俺の寝ていたベッドの上に手を乗せ縋るように距離を寄せていた。
「だからあんたに聞きたいの、私達と離れている間に何が起こったの?厄災魔獣は?あの巨竜の行動は?帰って来た時のあの状態、ただ何もせずそこにいたわけではないのでしょう。」
的を得たアマツの発言から部屋にいる全員が沈黙して俺の言葉を待っている。
さて…どこから話せばいいのやら…。
思い返せばとても少しの間しか離れていないと思えないほどに濃い体験をしてきた。
厄災魔獣の正体、巨竜、救出、シトリーの行動、そしてその末路…訳を話せば大量の質問が押し寄せることだろう。
だがとりあえず、まずは……
「まず、アマツが一番気にしているところから話そうか。」
俺は厄災魔獣について一通り見てきて考えられる見解をみんなに伝えた。
パンデモニウムの正体は巨大な寄生虫であり、巨竜の中で大量に巣くっていたと聞くと全員の顔は気色の悪いものを見たように不快感を表していた。
思うことはあるだろう、戦闘の際に襲いかかっていた触手も含めてすべてパンデモニウムなのだ。それがあの巨竜の体内の中にいると考えると、蠢くその量の多さに嫌悪感を抱く。
まぁ口直しと言うのはなんだか、その巣くっている巨竜を相手にし、致命的なダメージを与える攻撃をくらわせて命からがら逃げてきた。と大部分は省略させたが希望を持たせるような話をすると、みんなは驚くような声を上げては俺を称賛した。
一人を除いては…
「待って…一つ疑問なんだけど。」
アマツが水を刺すように俺に問う、彼女は俺の話を聞いて一度だっても納得した様子を見せていない。おそらく内容の違和感に気づいていることだろう。
「私達と離れたと知って、まず考えたのが厄災魔獣の調査なの?私達の心配よりそっちを優先して調べた理由を教えてくれない?」
鋭い意見にレズリィとコハクはハッとした表情を浮かべて俺を見た。そして俺にとって痛い内容をアマツは口にする。
「魔力が足りなくて転移魔法を詠唱出来なかったからって言っても、救援を待つ身としてそんな詳しく巨竜を調べ上げることなんて出来ないわよね。他に何か訳があるのでしょう?」
それはもはや俺に向けて問いかけるものでなく「正直に話せ」と、遠回しに告げられているように聞こえる。
これ以上シトリーのことを隠しながら話を続けると、話に矛盾が生じて後に苦しくなるのがオチだ。いい加減な情報報告はアマツも求めてはいないだろう。
大量の質問を投げかけられるが…仕方ない。
「ああ…訳ありだ。その……なんて言えばいいかな……。」
歯切れが悪く言葉が詰まる、その様子を見てアマツの視線がより険しくなる。余計話しづらくなる、普通にスパッと言えばいいだろと心の中で自分に怒った。
そして俺は、意を決して真相をみんなに伝えた。
「あの素性のわからない男がいただろ…あいつは幹部のシトリーに付き従っている人間なんだ。」
幹部のシトリーという言葉が出てきて一気に部屋の空気がガラリと変わった。
「俺はあいつを助けるために帝国幹部…シトリーと共闘した。」
その一言がまずかった、セーレ以外の三人が目を見開き驚愕する。セーレはまるで最初から知っていたかのように何のリアクションも起こすことなく黙ってこちらの話を聞いている。
「は……何ですって!?」
特にアマツ、その驚きと唖然の中で、冷たい殺意を俺に向けた。もう一度言えば間違いなく殺されてしまうのではないかと錯覚を起こしてしまうほどの威圧的な空気が流れる。
「いや、伝え方がちょっと違うな。奴の部下を助けるためにパンデモニウムと相手にしなきゃいけなくなった。奴のことを追究出来たのは、それが理由なんだ。」
俺はこの重い空気の中、アマツに殺されまいとシトリーとの共闘について起きたことを一から説明した。
最初はあの場で生き残っていたシトリーが、撤退する俺達を妨害をしようと企んでいた。それで俺だけが転移から抜けてしまったと、その理由にみんなは納得していた。
だが話し続けていくとその納得の表情は一変、シトリーが俺を留まらせた本当の理由を告げた瞬間、全員が困惑した。
「それが私達のところに帰れなかった理由?幹部の頼みを聞いてあそこに残っていたって言うの?」
アマツは少々キレ気味に俺に問いかける。当然だろう、アマツからすれば敵と協力していたなんて裏切り行為でしかない。
「ああ…只事じゃないと思ってな。それにあの時のあいつは俺に攻撃なんて考えていなかったし…っ!」
突然、話をする俺の頭上からアマツはお祓いに使う祭儀の道具に似た杖が振り下ろされた。が、ギリギリ俺は腕でガードをとり、脳天に直撃するのを防いだ。
その杖は力を緩めることなく俺の腕を押し続ける。そしてその持ち主であるアマツ、その目は仲間に向けるのはものではないほどに憤怒の念に溢れていた。
「あんた…いい加減その馬鹿なお頭(おつむ)をなんとかしなさいよ。自分は攻撃する気力もないと思い込ませて不意をつく策だったらどうするつもり?あんた…死んでたわよ。」
アマツの言葉はいつも的を得ていて、まるで体験談のように訴えかけてくる。その勢いに尻込みしてしまうが…今回は言わせてもらう。
「アマツ…正義の味方って、相手が悪党だったら人権なんて考えないのか?」
「は…何言ってるの?」
敵を倒して正義を貫く者として、それは逆さに振っても出てこないような言葉だ。アマツは依然として憤怒を纏いながら問いかけるが、俺は気圧されずに答えた。
「たとえばの話をしようか、お前は目の前で金品を盗む泥棒を追い詰めた。身体中攻撃されて息も絶え絶え…そんな時、泥棒は言う。」
ーー病気の息子がいるんだ、薬を買うために金がいるから仕方なかった…!頼む…助けてくれ…!
「自分のこれまでの悪行を謝罪し、地面に頭を擦り付けて頼み込んできた。さっきまで敵対していた奴が、プライドを捨てて、絶対に手を貸すことなどありえない相手に頭を下げた。」
厳しい表情でじっと俺を見据えるアマツに向けて、同じく睨み上げて口を開いた。
「アマツ…お前はそんな事情を抱えた悪党でも、無慈悲に殺せるっていうのか?」
俺は忘れることは出来なかった…シトリーが縋り付いてでも助けを求めるあの姿を。そこには嘘などでは言い表せない必死さが溢れていた。それを無視して無慈悲な制裁を与えることなど俺には出来ない。
その気持ちをアマツに伝えるが、彼女の経験で培われた分厚い壁はそれを貫くことは出来なかった。
「例え話と訳が違うわ、人の形をした化物に情けなんてかけるつもり?奴らに心なんてないわ、自分の利益のために平気で相手を騙し、嘲笑する。そんな相手の口車に乗ったまま死んだら屈辱以外何も残らないのよ。」
敵の内面を語る俺と敵に騙されぬよう正論を語るアマツ、相反する思想は二人の間を引き裂くように仲間意思という結晶にヒビを入れていく。
だがその進行するヒビを横から入ったレズリィが止める。
「二人共…!熱くなりすぎです!話がズレてきていますよ。」
言いながらアマツの杖を俺の腕から離す、なんとか二人の関係を戻そうと頑張るレズリィだったが…
「いや、いい…言わせてくれ。」
クロムがレズリィの腕をギュッと掴み、真剣な眼差しでレズリィにそう訴えかけるのを見て、彼女は半歩下がって二人のやりとりを見守った。
そして、再びアマツと向き合い、俺は口を開いた。
「俺が…ただお人好しな雰囲気で敵を助けるとでも思ったか?俺だって大勢の仲間達を殺してきた悪魔なんかに手を差し伸べるなんて御免だ。」
思い出す、彼女の悲痛な思いを…
「だがあいつは違った…泣いてたんだ、大勢の仲間を失った絶望に、ヘラの支配下に置かれているために私情で動くことができない自分に…。」
知ってほしい…仲間を守りたい、助けたいという気持ちは俺達と何も変わらない。ただ悪魔族という忌み嫌われている種族のせいで誰にも手を伸ばすことができなかったのだと。
「そんな感情を抱いてあいつは…たった一人の仲間を助けてほしいと俺に頼み込んできた。だから俺は…あいつの心はまだ善意の心があるかもしれない、そう感じて手を貸したんだ。」
「はぁ…どうしようもない馬鹿ね…!本当に…!」
アマツは頭を抱えてくだらない自論を語るクロムに呆れていた。
そんなものはありえない、何故こいつはわからないのだと熱くなる。敵と共闘した、それだけでも言いたいことは山ほどあるというのに、こいつは私達を差し置いて敵の頼みを聞いていた。
許せるわけがない、おふざけにもほどがある、性根から叩き直さないと間違った方向ばかり傾いていってしまう。
そう考えた瞬間、杖を逆さに持ち替えて柄先をクロムに向けた。まるで槍を投げるかのような姿勢を見せた瞬間、レズリィとコハクはアマツを止めにかかった。
「「駄目ッ!」」
二人の叫び声が同時に発した瞬間、ガチャガチャと金属同士を叩く音に加えセーレが大きく笑い出す。
「ハハハハッ!」
アマツの手がその笑い声でピタリと止まり、その笑い声をあげたセーレをチラリと横目で見て、問いかける。
「何がおかしいのかしら?」
「ええ?滑稽過ぎて笑えるのよ、ちょっと熱くなり過ぎじゃない?神巫の巫女。」
笑い涙を浮かべてしかめるアマツに向けて嘲笑しながら答える。
「知ってるでしょ、こいつは常識も通用しない馬鹿だってことを。お前の思想を強要したところでこいつは曲がらないわよ。」
その嘲笑はこちらに親指を向けた俺にもかけられた。味方になってくれているのか馬鹿にしているのかわからないが、まあいいか。
「いいじゃない、逆に考えれば幹部の部下を確保して、厄災魔獣の情報を手に入れることができた。そしてシトリーを消せたんだもの、まずはその成果を讃えるべきじゃないの。」
クロムを讃えるべきと言ったセーレに、俺は驚愕の眼差しを向ける。
「お前…!俺の話に…」
「勘違いしないで、あーだこーだ互いに主張してて話が進まないことにイライラしただけだから。ねぇ?話ができないことにイライラしていた巫女様?」
「っ……。」
俺には眼中にも無く、憎い相手に向けてやり返したような清々しさを浮かべながらアマツに問いかけるセーレ。
アマツは一瞬口ごもると持っている杖を下ろし、壁に勢いよく背を預けて長いため息を吐く。
「…悪かったわ、この話は後にしましょう。」
悪魔族に言われるほど、夢中で熱くなり過ぎていた。情報を共有している間ながら私情を挟み込んで話し合いを中断させたことに反省し、アマツは静かになった。
気まずい沈黙が立ち込める、そんな中、それを断ち切るようにコハクが恐る恐る手をあげた。
「あの…ちょっといいですか?」
全員がコハクに向かって視線を送ると、彼女は緊張気味になりながら問いかける。
「さっきセーレさん、シトリーを消せたって言ってましたが、クロムさんは一言も死んだとは言っていないと思うんですが…」
セーレにかけられたその問いだが、彼女は手を顎に乗せて答える素振りを見せずに俺に投げかけた。
「んで、どうなのクロム。シトリーは?」
投げかけられた質問に、嫌な記憶を思い浮かべながら答えた。
「…死んだよ。俺と協力したっていう裏切り行為がヘラにバレて、身体が木っ端微塵に吹き飛んだ。」
「吹き飛んだ…身体がですか?」
意味があまりにも衝撃的でレズリィは反復して問う、すると今度はセーレが話に乗り出した。
「驚くことないですよレズリィ様、自分の奴隷が裏切った、その報いを受けたまでです。」
セーレは丁寧な口調にもかかわらず、身体が吹き飛ぶことがあたかも当然かのように話し始める。
「敵に助けを求めたっていう話を聞いてからなんとなく察していました。敵に命乞いをする、それは主人ではなく敵相手に命の決定権を委ねるという意味になる。主人からすれば立派な裏切り行為ですよ。」
奴隷の契約に関して思うことがあるのか、セーレの話に後付けするようにアマツが話し出す。
「契約違反ね…ヘラの支配下に置かれているかぎり、帝国の不利になる行動や言動はその命をもって封じられる。そういう制約をかけられながら奴らは動いている、でも…そもそも裏切りがあること自体非常に稀だけどね。」
そう口にした後、アマツは冷静になって自分の口から出た言葉に対して頭を抱えた。
助けを求めてきた時点で気づくべきだった、クロムはその時の悪魔の様子を細かく描写するように話していた。明らかに他の悪魔とは違う違和感を持っていたことについて、本来ならそこを問いかけるべきだったのではないのかと。
自論を挟んで怒り心頭に発した、そんな自分が今になって恥ずかしくなった。
と、そうアマツが迷想する中、話は続く。
「じゃ、じゃあ…クロムさんのしたことって、本当はもの凄い成果だったってことじゃないですか!?滅多に手に入らない帝国の情報を手に入れて、セーレさんっていう味方を手に入れたんですから。」
ルーナ城での活躍を改めて賞賛するコハク、分かってもらえたことに俺は自然と顔がニヤつく。
その光景を隣で見ていたセーレさ小さく「ウザっ」と罵る。何も言っていないんだが!?
そういうやりとりを二人で任せる他、すべてを賞賛するというわけにはいかないとコハクに向けてアマツが語る。
「響きはそう聞こえるけど、悪魔という存在が周りから害悪と思われている以上、パーティーの行動を制限する足枷にしかならないわ。」
気に入らない単語を口にし、セーレはアマツを睨みつける。それに反して彼女が考えうる真っ当な理由を彼女とその他に突きつける。
「事実でしょ、今もこうして動けなくなってる。他所の国に行くたび、この悪魔は味方ですって主張し続けるつもり?仮にも勇者パーティーという肩書きを背負っている以上、問題行動は避けるべきじゃないの?ヘラグランデを倒すという目的がどんどん離れていってるわよ。」
みんなはそれに関して仕方なく納得した、今回の霊長の里の件についてそれが改めさせられたからだ。
セーレという力を手に入れても人前でその力を発揮するのは難しい、だからといってパーティーから外れて単独で働かせるのは本人として認めないだろう。
周りからの厄介者+パーティーにとっての不安要素、彼女の存在が危ういとみんなが心に思う中、クロムが一言。
「あるかもしれない…」
そう、未知と捉えてもおかしくない一言に全員の視線がクロムに注がれる。
それに気づいたクロムは間違ったことではないと表すようにもう一度発した。
「セーレの身分を隠して、戦いたい時に呼び出す方法…あるかもしれない。」
クロムが寝ていた部屋にセーレとレズリィ、コハクとアマツ、クロムを合わせて五人が集まった。
クロムは口喧嘩に疲れてダウンしており、その喧嘩相手であるセーレは頭に出来たたんこぶを押さえながらうずくまっている。
口喧嘩が収まらないことにレズリィは呆れを通り越し、うんざりした気持ちでセーレの頭を手に持っている銀製の杖で叩いたのだ。
「とりあえず…クロムも起きた事だし、色々と話を進めましょうか。」
誰が先に言うか窺(うかが)っていた様子の質問を、アマツが引き受け口にする。
それを待っていたかのようにレズリィとコハクは頷き、クロムも疲れ混じりに答える。
「なんでみんなと話すだけでこんなに疲れなきゃならないんだ…俺一応病み上がりなのに。」
その脱力したクロムを見て、アマツは呆れた物言いを口にした。
「あんたが余計なことに首突っ込むからでしょ、そもそもあんたがすぐ帰っていれば私達もこんなに苦労かけずに済んだのよ。」
「そっからなの!?今疲れている原因を作ったのどうみてもこいつだろ!」
びっと頭の痛みで辛そうな顔をしているセーレを指してクロムが吠える。だが、彼女は体をうずめていてその表情は三人には見えない。
「ふっ…」
表情が見えないことをいいことにセーレはクロムに向けてほくそ笑むと、再びクロムは吠え出す。
「おい悪どいぞこいつ!今完全にほくそ笑んだ!絶対ほくそ笑んだ!」
「うるさい、そうやって反論し出すからいつまで経っても話が始まらないのよ。」
「だから…!なんで俺のせいなんだよ!」
アマツの辛辣な締め方に叫喚するクロム。後にレズリィに宥められるが、それに嫉妬したセーレが再び反感を買う。そんなやりとりのおかげで話が一向に始まらなかった。
ーー数分後。
落ち着きを取り戻した俺達は、ようやく互いに話せる状況になり、各々手に入れてきた情報をこの場に広げた。
まずはセーレの話からでは詳しく聞き出せなかった今の里の状況について俺はレズリィ達に聞いた。
一番は、パンデモニウムの毒を受けたアルノアとニーナの仲間達の安否だ。
聞くと、彼女達は治療に精通した魔導隊員と異色の研究者たるモルガンの協力のおかげで、毒の治療に成功し命の危機から脱したようだ。
だが、強力な毒だったために毒に侵された筋肉や臓器にはかなりのダメージを受けてしまったと。なので二人は身体の回復のためにしばらくは安静になるいうことだ。
里の現状については、セーレの話した通りアマツの呼びかけによって落ち着きを取り戻した。それでもセーレが生きているとバレれば今度は言葉だけでは対処しきれない。
そのため、フォルティアに許可を貰って宿を一つ貸し出し、セーレを匿っているのだそうだ。俺が寝ていたのもこの宿らしい。
「…と、ここまでが知り得た限りの現状です。あとは…」
「あんたが連れて帰ってきた男の素性と死霊の谷の現状について。後者は今、里長が動ける隊を連れて調べに向かったわ。厄災魔獣がどうなっているのか確認しないとこっちの対処も変わってくるからね。」
事後処理などは前から進んでいたようで俺が動くことはなさそうだ、パンデモニウムの生態を知ったフォルティアがいれば心配いらずとも調査は進むだろう。
だが一番の心配は、あれで倒せたのか?だろう。
レッドブレイクが発動したあの時、爆破に巻き込まれまいと全力で逃げていたため結果を確認できていなかった。おそらくフォルティアも俺と合流した瞬間転移を発動したため、パンデモニウムを乗せたあの巨竜がどうなったのか知らないでいる。
それらは事後処理の調査で分かることだが、もし生きている痕跡が残っていれば、すぐさま臨戦態勢を取らなければならない。
おそらくアマツが今一番に聞きたいのは、奴の生存についてとその詳細に関してだろう。気づけばアマツはその情報欲しさに、俺の寝ていたベッドの上に手を乗せ縋るように距離を寄せていた。
「だからあんたに聞きたいの、私達と離れている間に何が起こったの?厄災魔獣は?あの巨竜の行動は?帰って来た時のあの状態、ただ何もせずそこにいたわけではないのでしょう。」
的を得たアマツの発言から部屋にいる全員が沈黙して俺の言葉を待っている。
さて…どこから話せばいいのやら…。
思い返せばとても少しの間しか離れていないと思えないほどに濃い体験をしてきた。
厄災魔獣の正体、巨竜、救出、シトリーの行動、そしてその末路…訳を話せば大量の質問が押し寄せることだろう。
だがとりあえず、まずは……
「まず、アマツが一番気にしているところから話そうか。」
俺は厄災魔獣について一通り見てきて考えられる見解をみんなに伝えた。
パンデモニウムの正体は巨大な寄生虫であり、巨竜の中で大量に巣くっていたと聞くと全員の顔は気色の悪いものを見たように不快感を表していた。
思うことはあるだろう、戦闘の際に襲いかかっていた触手も含めてすべてパンデモニウムなのだ。それがあの巨竜の体内の中にいると考えると、蠢くその量の多さに嫌悪感を抱く。
まぁ口直しと言うのはなんだか、その巣くっている巨竜を相手にし、致命的なダメージを与える攻撃をくらわせて命からがら逃げてきた。と大部分は省略させたが希望を持たせるような話をすると、みんなは驚くような声を上げては俺を称賛した。
一人を除いては…
「待って…一つ疑問なんだけど。」
アマツが水を刺すように俺に問う、彼女は俺の話を聞いて一度だっても納得した様子を見せていない。おそらく内容の違和感に気づいていることだろう。
「私達と離れたと知って、まず考えたのが厄災魔獣の調査なの?私達の心配よりそっちを優先して調べた理由を教えてくれない?」
鋭い意見にレズリィとコハクはハッとした表情を浮かべて俺を見た。そして俺にとって痛い内容をアマツは口にする。
「魔力が足りなくて転移魔法を詠唱出来なかったからって言っても、救援を待つ身としてそんな詳しく巨竜を調べ上げることなんて出来ないわよね。他に何か訳があるのでしょう?」
それはもはや俺に向けて問いかけるものでなく「正直に話せ」と、遠回しに告げられているように聞こえる。
これ以上シトリーのことを隠しながら話を続けると、話に矛盾が生じて後に苦しくなるのがオチだ。いい加減な情報報告はアマツも求めてはいないだろう。
大量の質問を投げかけられるが…仕方ない。
「ああ…訳ありだ。その……なんて言えばいいかな……。」
歯切れが悪く言葉が詰まる、その様子を見てアマツの視線がより険しくなる。余計話しづらくなる、普通にスパッと言えばいいだろと心の中で自分に怒った。
そして俺は、意を決して真相をみんなに伝えた。
「あの素性のわからない男がいただろ…あいつは幹部のシトリーに付き従っている人間なんだ。」
幹部のシトリーという言葉が出てきて一気に部屋の空気がガラリと変わった。
「俺はあいつを助けるために帝国幹部…シトリーと共闘した。」
その一言がまずかった、セーレ以外の三人が目を見開き驚愕する。セーレはまるで最初から知っていたかのように何のリアクションも起こすことなく黙ってこちらの話を聞いている。
「は……何ですって!?」
特にアマツ、その驚きと唖然の中で、冷たい殺意を俺に向けた。もう一度言えば間違いなく殺されてしまうのではないかと錯覚を起こしてしまうほどの威圧的な空気が流れる。
「いや、伝え方がちょっと違うな。奴の部下を助けるためにパンデモニウムと相手にしなきゃいけなくなった。奴のことを追究出来たのは、それが理由なんだ。」
俺はこの重い空気の中、アマツに殺されまいとシトリーとの共闘について起きたことを一から説明した。
最初はあの場で生き残っていたシトリーが、撤退する俺達を妨害をしようと企んでいた。それで俺だけが転移から抜けてしまったと、その理由にみんなは納得していた。
だが話し続けていくとその納得の表情は一変、シトリーが俺を留まらせた本当の理由を告げた瞬間、全員が困惑した。
「それが私達のところに帰れなかった理由?幹部の頼みを聞いてあそこに残っていたって言うの?」
アマツは少々キレ気味に俺に問いかける。当然だろう、アマツからすれば敵と協力していたなんて裏切り行為でしかない。
「ああ…只事じゃないと思ってな。それにあの時のあいつは俺に攻撃なんて考えていなかったし…っ!」
突然、話をする俺の頭上からアマツはお祓いに使う祭儀の道具に似た杖が振り下ろされた。が、ギリギリ俺は腕でガードをとり、脳天に直撃するのを防いだ。
その杖は力を緩めることなく俺の腕を押し続ける。そしてその持ち主であるアマツ、その目は仲間に向けるのはものではないほどに憤怒の念に溢れていた。
「あんた…いい加減その馬鹿なお頭(おつむ)をなんとかしなさいよ。自分は攻撃する気力もないと思い込ませて不意をつく策だったらどうするつもり?あんた…死んでたわよ。」
アマツの言葉はいつも的を得ていて、まるで体験談のように訴えかけてくる。その勢いに尻込みしてしまうが…今回は言わせてもらう。
「アマツ…正義の味方って、相手が悪党だったら人権なんて考えないのか?」
「は…何言ってるの?」
敵を倒して正義を貫く者として、それは逆さに振っても出てこないような言葉だ。アマツは依然として憤怒を纏いながら問いかけるが、俺は気圧されずに答えた。
「たとえばの話をしようか、お前は目の前で金品を盗む泥棒を追い詰めた。身体中攻撃されて息も絶え絶え…そんな時、泥棒は言う。」
ーー病気の息子がいるんだ、薬を買うために金がいるから仕方なかった…!頼む…助けてくれ…!
「自分のこれまでの悪行を謝罪し、地面に頭を擦り付けて頼み込んできた。さっきまで敵対していた奴が、プライドを捨てて、絶対に手を貸すことなどありえない相手に頭を下げた。」
厳しい表情でじっと俺を見据えるアマツに向けて、同じく睨み上げて口を開いた。
「アマツ…お前はそんな事情を抱えた悪党でも、無慈悲に殺せるっていうのか?」
俺は忘れることは出来なかった…シトリーが縋り付いてでも助けを求めるあの姿を。そこには嘘などでは言い表せない必死さが溢れていた。それを無視して無慈悲な制裁を与えることなど俺には出来ない。
その気持ちをアマツに伝えるが、彼女の経験で培われた分厚い壁はそれを貫くことは出来なかった。
「例え話と訳が違うわ、人の形をした化物に情けなんてかけるつもり?奴らに心なんてないわ、自分の利益のために平気で相手を騙し、嘲笑する。そんな相手の口車に乗ったまま死んだら屈辱以外何も残らないのよ。」
敵の内面を語る俺と敵に騙されぬよう正論を語るアマツ、相反する思想は二人の間を引き裂くように仲間意思という結晶にヒビを入れていく。
だがその進行するヒビを横から入ったレズリィが止める。
「二人共…!熱くなりすぎです!話がズレてきていますよ。」
言いながらアマツの杖を俺の腕から離す、なんとか二人の関係を戻そうと頑張るレズリィだったが…
「いや、いい…言わせてくれ。」
クロムがレズリィの腕をギュッと掴み、真剣な眼差しでレズリィにそう訴えかけるのを見て、彼女は半歩下がって二人のやりとりを見守った。
そして、再びアマツと向き合い、俺は口を開いた。
「俺が…ただお人好しな雰囲気で敵を助けるとでも思ったか?俺だって大勢の仲間達を殺してきた悪魔なんかに手を差し伸べるなんて御免だ。」
思い出す、彼女の悲痛な思いを…
「だがあいつは違った…泣いてたんだ、大勢の仲間を失った絶望に、ヘラの支配下に置かれているために私情で動くことができない自分に…。」
知ってほしい…仲間を守りたい、助けたいという気持ちは俺達と何も変わらない。ただ悪魔族という忌み嫌われている種族のせいで誰にも手を伸ばすことができなかったのだと。
「そんな感情を抱いてあいつは…たった一人の仲間を助けてほしいと俺に頼み込んできた。だから俺は…あいつの心はまだ善意の心があるかもしれない、そう感じて手を貸したんだ。」
「はぁ…どうしようもない馬鹿ね…!本当に…!」
アマツは頭を抱えてくだらない自論を語るクロムに呆れていた。
そんなものはありえない、何故こいつはわからないのだと熱くなる。敵と共闘した、それだけでも言いたいことは山ほどあるというのに、こいつは私達を差し置いて敵の頼みを聞いていた。
許せるわけがない、おふざけにもほどがある、性根から叩き直さないと間違った方向ばかり傾いていってしまう。
そう考えた瞬間、杖を逆さに持ち替えて柄先をクロムに向けた。まるで槍を投げるかのような姿勢を見せた瞬間、レズリィとコハクはアマツを止めにかかった。
「「駄目ッ!」」
二人の叫び声が同時に発した瞬間、ガチャガチャと金属同士を叩く音に加えセーレが大きく笑い出す。
「ハハハハッ!」
アマツの手がその笑い声でピタリと止まり、その笑い声をあげたセーレをチラリと横目で見て、問いかける。
「何がおかしいのかしら?」
「ええ?滑稽過ぎて笑えるのよ、ちょっと熱くなり過ぎじゃない?神巫の巫女。」
笑い涙を浮かべてしかめるアマツに向けて嘲笑しながら答える。
「知ってるでしょ、こいつは常識も通用しない馬鹿だってことを。お前の思想を強要したところでこいつは曲がらないわよ。」
その嘲笑はこちらに親指を向けた俺にもかけられた。味方になってくれているのか馬鹿にしているのかわからないが、まあいいか。
「いいじゃない、逆に考えれば幹部の部下を確保して、厄災魔獣の情報を手に入れることができた。そしてシトリーを消せたんだもの、まずはその成果を讃えるべきじゃないの。」
クロムを讃えるべきと言ったセーレに、俺は驚愕の眼差しを向ける。
「お前…!俺の話に…」
「勘違いしないで、あーだこーだ互いに主張してて話が進まないことにイライラしただけだから。ねぇ?話ができないことにイライラしていた巫女様?」
「っ……。」
俺には眼中にも無く、憎い相手に向けてやり返したような清々しさを浮かべながらアマツに問いかけるセーレ。
アマツは一瞬口ごもると持っている杖を下ろし、壁に勢いよく背を預けて長いため息を吐く。
「…悪かったわ、この話は後にしましょう。」
悪魔族に言われるほど、夢中で熱くなり過ぎていた。情報を共有している間ながら私情を挟み込んで話し合いを中断させたことに反省し、アマツは静かになった。
気まずい沈黙が立ち込める、そんな中、それを断ち切るようにコハクが恐る恐る手をあげた。
「あの…ちょっといいですか?」
全員がコハクに向かって視線を送ると、彼女は緊張気味になりながら問いかける。
「さっきセーレさん、シトリーを消せたって言ってましたが、クロムさんは一言も死んだとは言っていないと思うんですが…」
セーレにかけられたその問いだが、彼女は手を顎に乗せて答える素振りを見せずに俺に投げかけた。
「んで、どうなのクロム。シトリーは?」
投げかけられた質問に、嫌な記憶を思い浮かべながら答えた。
「…死んだよ。俺と協力したっていう裏切り行為がヘラにバレて、身体が木っ端微塵に吹き飛んだ。」
「吹き飛んだ…身体がですか?」
意味があまりにも衝撃的でレズリィは反復して問う、すると今度はセーレが話に乗り出した。
「驚くことないですよレズリィ様、自分の奴隷が裏切った、その報いを受けたまでです。」
セーレは丁寧な口調にもかかわらず、身体が吹き飛ぶことがあたかも当然かのように話し始める。
「敵に助けを求めたっていう話を聞いてからなんとなく察していました。敵に命乞いをする、それは主人ではなく敵相手に命の決定権を委ねるという意味になる。主人からすれば立派な裏切り行為ですよ。」
奴隷の契約に関して思うことがあるのか、セーレの話に後付けするようにアマツが話し出す。
「契約違反ね…ヘラの支配下に置かれているかぎり、帝国の不利になる行動や言動はその命をもって封じられる。そういう制約をかけられながら奴らは動いている、でも…そもそも裏切りがあること自体非常に稀だけどね。」
そう口にした後、アマツは冷静になって自分の口から出た言葉に対して頭を抱えた。
助けを求めてきた時点で気づくべきだった、クロムはその時の悪魔の様子を細かく描写するように話していた。明らかに他の悪魔とは違う違和感を持っていたことについて、本来ならそこを問いかけるべきだったのではないのかと。
自論を挟んで怒り心頭に発した、そんな自分が今になって恥ずかしくなった。
と、そうアマツが迷想する中、話は続く。
「じゃ、じゃあ…クロムさんのしたことって、本当はもの凄い成果だったってことじゃないですか!?滅多に手に入らない帝国の情報を手に入れて、セーレさんっていう味方を手に入れたんですから。」
ルーナ城での活躍を改めて賞賛するコハク、分かってもらえたことに俺は自然と顔がニヤつく。
その光景を隣で見ていたセーレさ小さく「ウザっ」と罵る。何も言っていないんだが!?
そういうやりとりを二人で任せる他、すべてを賞賛するというわけにはいかないとコハクに向けてアマツが語る。
「響きはそう聞こえるけど、悪魔という存在が周りから害悪と思われている以上、パーティーの行動を制限する足枷にしかならないわ。」
気に入らない単語を口にし、セーレはアマツを睨みつける。それに反して彼女が考えうる真っ当な理由を彼女とその他に突きつける。
「事実でしょ、今もこうして動けなくなってる。他所の国に行くたび、この悪魔は味方ですって主張し続けるつもり?仮にも勇者パーティーという肩書きを背負っている以上、問題行動は避けるべきじゃないの?ヘラグランデを倒すという目的がどんどん離れていってるわよ。」
みんなはそれに関して仕方なく納得した、今回の霊長の里の件についてそれが改めさせられたからだ。
セーレという力を手に入れても人前でその力を発揮するのは難しい、だからといってパーティーから外れて単独で働かせるのは本人として認めないだろう。
周りからの厄介者+パーティーにとっての不安要素、彼女の存在が危ういとみんなが心に思う中、クロムが一言。
「あるかもしれない…」
そう、未知と捉えてもおかしくない一言に全員の視線がクロムに注がれる。
それに気づいたクロムは間違ったことではないと表すようにもう一度発した。
「セーレの身分を隠して、戦いたい時に呼び出す方法…あるかもしれない。」
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