推しがラスボスなので救いたい〜ゲーマーニートは勇者になる

ケイちゃん

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復活の厄災編

第三十八話 出撃①

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 [これまでの出来事]

 初日
 ・ルーナ城に幹部セーレ率いる帝国軍が現れ、隊員は全滅、セーレは幹部から神官レズリィの奴隷となった。

 ・厄災魔獣パンデモニウムの魔力の奪取のため、幹部シトリー率いる帝国軍は死霊の谷、パンデルム遺跡内部の魔物を掃討し、拠点を作成する。

 二日目
 ・勇者パーティーはルーナ城を離れ、中間地点であるゼルビアに到着。モルガンと出会う。

 ・グラン帝国城に呼び出され、シトリーは首領ヘラグランデからセーレの訃報と厄災魔獣の復活へ作戦変更を言い渡される。

 三日目
 ・道中のトラブルを乗り越え勇者パーティーは霊長の里に到着。里の近衛隊との対立、神巫の巫女との話し合い、対帝国軍に向けて近衛隊と行動し始める。

 ・勇者と思わしき者が現れたとの報告により、シトリーは急ぎ厄災魔獣復活のため隠れて部下を生贄に使うやり方を考案する。

 ・セーレが潜入調査に死霊の谷へ、厄災魔獣に悪魔が生贄に使われる光景を目撃する。

 四日目
 ・シトリー達の思惑に気づいたセーレはクロムに報告、谷にいる部下達に厄災魔獣復活の真相を話す。

 ・霊長の里で対帝国討伐の会議が行われる。

 五日目
 ・厄災魔獣復活の悪い噂が部下達に流れ始め、シトリーに話を聞こうとする者が大勢現れる。

 ・シトリーの作戦が外部にもれたことで、軍の中に裏切り者がいると判断。

 ・その裏切り者であるセーレと直接対決を行う。

 ここから先は五日目に起こった出来事である

 ーー霊長の里・守護結界外部

 里の外に広がる広い高原に大多数のエルフ達が集められた。
 里を守衛する近衛隊、魔法に精通した魔導隊と合わせて二百は超える隊員が集結し、この先に起こる戦いに皆緊張した趣(おもむき)をしていた。
 そしてその集団の先頭には勇者パーティーの三人がいた。後方にいる隊を先導するような形で配属されたようだが…

「ああ…マジで気持ち悪い…っていうか眠ぃ。」

 彼らの鏡であろう勇者が、顔を青くして突き刺した剣にもたれかかるように項垂れていた。
 レズリィは気を使って俺の背中をさすっている、そんな姿を見ていたアルノアはクロムの心配よりも呆れた気持ちが出ていた。

「何で戦う前からグロッキー状態なんだよ、お前今日がどれだけ大事な日かわかって言ってんのか?」
「わかってる…だからこそ時間が…あれだ…あの新しいスキルを習得するために…。」

 うつらうつらと眠気で話が飛び飛びになっていた。側から見ても今すぐに夢の世界に入っていきそうな状態なのは確かだが、クロムの話で単なる寝不足ではないことにレズリィとアルノアは顔を見合わせた。

「それって…まさか昨日の訓練からずっと動いていたってことですか?アルノアさんの聞いた限りじゃ夕方頃に終わったって聞きましたけど。」
「クロムがもう少しやってくって言うから、私とコハクは先に宿に戻ったんだ。その時にはニーナっていう先生の助手?がついていたから大丈夫だろうと思ってな。」
「大丈夫じゃないですよ!何で帰って来ないことに疑問を持たなかったんですか!」

 レズリィはアルノアの肩を揺らしながら、何故彼の心配をしなかったのかと必死に怒り出す。

「普通わかるだろ、疲れたから今日は止めにしようって。私だって疲れていたから夕飯食べたらすぐ眠っちゃったし。」
「でも…!」

 不服な理由にレズリィは彼女に物言いをしようとするも、意外そうな答えでアルノアは話し続けた。

「それに、眠気を我慢してまで自分の技を磨きあげようとした意味。こいつは会議や他の用事で割かれた分を時間ギリギリまで特訓したかったんだと思うぞ。」

 アルノアはクロムの心中を察するように、その気持ちをレズリィに伝えた。その話にレズリィは異を唱えることなく素直に聞き続けた。

「私達も勝ちたいのは一緒だが、あいつが一番その気持ちが強いんだと思う。世界を守る以前に、私達のリーダーだからな。」

 レズリィにもクロムの大変さはよくわかっていた。彼の指示で近衛隊を動かしたり、何手先を考えて夜遅くまで作戦を練ったり、彼が予知している夢の話を照らし合わせながら私達をより良い道に進めるよう努力していたことを。
 その上、今日の日のための特訓。休めって言いたいが、戦う身ではない自分が必死に強くなろうとしている相手にその一言はおこがましいと感じてしまう。

「クロムさんは…本当に無茶しすぎです。このままじゃ本当に倒れてしまいます。」

 レズリィは思い詰めてそうな哀しい表情で再びクロムの背中をさすった。

「スゥ…スゥ…。」

 ひどく疲れているのだろう、クロムは寝息をたてながら、突き刺した剣に器用にもたれかかって寝ていた。少し横に押してしまえばバランスを崩して倒れそうな姿勢だ。

「私はそうならないようクロムさんを気遣わなかったから怒ってるんです。でも、私達はクロムさん肩代わりにはなれない、せめてクロムさんの苦労を私達で和らげることができるならって、アルノアさんの話を聞いてより強く思いました。」
「スゥ…スゥ…。」
 
 レズリィはクロムの横顔を見て寝ていることにホッとしていた、きっとこんな話をしたらクロムは私達を精一杯慰めようとするだろう。
 その気持ちでまた彼は心配かけないようにと必死になる、私達が見えない場所で彼がどんどんボロボロになっていく。
 そんな姿は見たくない、それがレズリィの心中だった。

「誰だってこいつの気持ちなんてわかるはずがない。こいつは今、空いたパズルのピースを自分で作り上げて埋めようとしている。選択肢も何もかも私達じゃなく自分で何もかも解決しようとしてる、それって悪く言えば私達は信用されてないってことだ。」

 心ない話をするアルノアはクロムの後ろについて彼を見た。赤いフードを被った彼女の顔は逆光で見えないが笑っていないことだけは確かだ。

「だったら私達はこいつに認めさせてやればいい、空いたピースに私達っていう選択肢が出るまで。」
 
 アルノアは右手に持った木の杖を大きく振りかぶり、クロムの頭に叩きつけた。

「起きろこの馬鹿ァ!」

 怒りの叫びと共にクロムの頭に杖が直撃した音が響く。あまりの衝撃的な光景に隣にいたレズリィは大きく見開きながら、倒れていくクロムを眺めた。

「えっ、えぇぇぇ!?何やってるんですかアルノアさん!」
「レズリィが心配してやってんのに寝てる場合かこのバカクロム!戦闘で怪我したって助けてやらないって怒ってるから早く謝れ!」
「そんなこと一言も言ってませんよ!というかさっきの話と行為が矛盾してます!認めさせるというより知らしめていますよそれじゃ!」

 一撃を与えたアルノアに叱っていると、呻き声を発しながらクロムは起き上がるのを見かけ、レズリィは心配そうに一声かけた。

「痛ってぇ…」 
「大丈夫ですかクロムさん、すごい音で叩かれてましたけど。」

 俺はひたいを右手で押さえながらズキズキする痛みに我慢していたが、レズリィが心配そうに見つめているのを見て、笑みを浮かべながら平気を装った。

「大丈夫大丈夫、むしろ痛みで目が覚めたわ。絶好調だね。」

 レズリィの方へ顔を向くと突然彼女が慌てふためき、俺に今どうなっているのか早口で伝えた。

「全然大丈夫じゃないです!血が!おでこ切れてますよ!」
「はぇ?」

 レズリィの言葉を聞き、ゆっくりとひたいを押さえていた右手を見た。手のひらが血で真っ赤に染まっており、痛みがひいてきたからか、ひたいから流れる液体の感触を感じてようやく実感した。

「俺めっちゃ重傷じゃん。」
「そうですよ!こっち向いてください、すぐに治療しますので!」

 妙に落ち着いているクロムに対して、半分呆れながらもレズリィは杖を俺の頭につけて治療魔法を唱えた。
 どうやら頭を叩いた大きな音はアルノアが叩いた音ではなく、その衝撃でもたれかかっていた剣におでこが直撃した音だったようだ。
 運悪く戦いの中で削れて尖った鍔(つば)に当たり、ひたいの皮がめくれてしまっていた。

「おいおい何だ?あの魔法使い何かやらかしたのか?」
「何かパーティーの神官けっこう真剣だよな、まさか負傷したのか?」

 レズリィが慌てたことで周りの近衛隊達が集まって来た。場の空気が徐々に嫌な空気へと変わってくる。

「おいおい…ちょっと大袈裟すぎだろ、いつまでも寝てるこいつにも非が…」

 おふざけ半分でも少しやり過ぎてしまった。いつもの口喧嘩くらいになると思っていたアルノアは、周りの嫌な空気に悟りもっともらしい発言をするが、

「アルノアさん、こればかりは…!」

 その言葉に反応したレズリィはキッとアルノアに睨みつけ、表情以上に凍りついた声でアルノアを責めようとしていた。

「まぁまぁ落ち着けレズリィ、悪いのはこんな大事な時に寝ていた俺だ。アルノアは自分なりに気づかっただけさ。」

 俺はレズリィの肩を掴み、全ては自分に非があることだと優しく伝えた。

「でも!クロムさんの怪我は…!」
「大袈裟だよ、俺の傷なんて癒えればすぐ治る。けど傷ついた信頼はそう簡単に治すことはできない、そっちの方が大怪我だ。」

 俺はそう言うと、集まり出して来た隊員達に向かって笑いながら軽く頭を下げて対応した。

「いやぁ、お騒がせしてすいません。俺けっこう朝に弱くていつもこいつに叩かれて起こされるんですよ。まぁとりあえず今度から剣に寄りかかって寝ないようにするので、皆さんも面白半分で真似しないように…」
「「できるかぁぁぁ!!」」

 そう集まった隊員は同時にツッコミを入れると、俺についての笑い話をしながら散っていった。
 なんとか最悪な状況になることだけは防げた、俺は安心して大きなため息を吐くと、後ろからおぼつかない足取りでアルノアがこちらに歩み寄って来た。

「なぁ…あのさ…」

 日頃の威圧感が嘘のように抜け落ちた声が聞こえた、言葉を選ぶのに困っているのだろう、言葉の間に小さく「あぁ…」と呟く声が聞こえる。
 素直に謝ればいいものをと感じるがアルノアの性格上、俺に謝罪をするというのが屈辱的に感じているのだろう。このままじゃまわりくどい妙な会話で終わってしまう。

「いいよ別に、むしろ叱ってくれたんだろ?やり方はアレだけど。」

 そう言うとクロムはアルノアに向かって歩きだした、その顔は何か企んでそうに見える含み的な笑みを浮かべており、咄嗟に数歩後ろに下がった。

「なっ、何だよ。」

 だがクロムはアルノアに何もせず、横を通り過ぎる前に彼女の肩を掴み真剣な声で一言発した。

「これを機に人との接し方を学んどけよ、俺達は子供じゃねえんだから。」
「っ…!」

 通り過ぎる際に見たクロムの横顔は普段のからかわれそうな表情とは打って変わって、優しさも怒りもない無表情な顔だった。
 それが何よりも恐ろしかった、アルノアはその感情の色に思わず黙り込んでしまう。彼の異質さを目の当たりにした後でも何も言い出せずクロムが先を歩く姿を眺めていることしか出来なかった。

 ビチャ…
「は?」

 クロムのその感情に触れて思い悩んでいると、ふとクロムが掴んだ肩に触れた瞬間妙に濡れていることに気がついた。
 触った手を見てみると薄っすら赤い半透明な液体が付着しているのが見えた。
 血…そう考えた時、アルノアの中で消えていた怒りが再び呼び起き、クロムに噛み付いた。

「おっ、お前!私の服で拭いやがったな!何が子供じゃないだ、お前が一番子供っぽいやり返ししてるじゃねえか!」
「やられたらその分やり返すっていうのが大人の流儀なんだよ!人は18過ぎたら自分の行いに責任持てバーカ!」
「なんだとこのガキ勇者が!」
「やんのかこの暴力魔法使いが!」

 お互い暴言を撒き散らしながら掴み合いの喧嘩に発展した。
 何故いつもこうなってしまうのか、何故普通に切り替えができないのか、言うことを聞いてくれない兄妹を見ているような気分になり、レズリィは深いため息を吐いた。

「この喧嘩を見せられている私の気持ちにもなってください…何でこんなにも子供なんですかあなた達は!」

 悩みを爆発したレズリィの叫びと共に、二人の頭にはアルノアよりも鋭い一撃が振り下ろされた。

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