侯爵令息セドリックの憂鬱な日

めちゅう

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 結局いつもよりも早く出発した、学院に着き重い足取りで教室へ向かう。

 教室へ入るとなぜか殿下がいらっしゃった、僕とは違う教室なのにどうしてここにいるのだろう。そんなことを思っていたら殿下と目が合ったが反射的に目を逸らしてしまう。が、一応挨拶はしなきゃだ。

「おはようございます殿下。あの、どうしてこちらの教室へ?」

「セディ、おはよう。……目元が少し腫れている様だけど何かあったのかい?」

「目の腫れは…えっと」

 まずい理由なんて考えてなかった!でも殿下が目の腫れに気づいてくれた。どうしよう嬉しい。…もうそんなこと思っても意味ないのにね。

「セディ?私には言いづらいか?」

「い、いえ!ただ目にゴミが入ってしまって少し擦りすぎただけですのでっ」

「……そう?あまり目は触りすぎてはいけないよ。」

「そう、でございますね!気をつけますね!」

 なんとか乗り切った?か。
 あまり見られたくないから早く殿下の教室に戻っていただけないだろうかっ。

「そうだセディ、今日は昼食を一緒に食べないか?」

「へっ?」

「セディに大事な話がある。」

間抜けな声が出てしまった大事な話ってなんだろう。なんだろうっていうか大体は想像できているのだけど。多分だけど殿下の婚約者が決まったという報告だろうな、僕は一応婚約者候補の最後の2人にまで残っていたから直接報告してくれるのだろう。

婚約者候補の最後の2人とは僕とエバンス公爵家の次男セシリオ・エバンス様だ。セシリオ様は僕より家格が上でしかも絶世の美青年なのだ。整った御顔は言うまでもなく光に透ける金色の御髪がとてつもなく神々しいお方だ。そして僕にもお優しい。そんなお方と僕が最終候補まで残ったのか信じられないまま最終候補に選ばれてからこの学院最後の一年を過ごしてきた。

「セディ、聞いているかい?なんだか今日は上の空だね。」

「も、申し訳ございません殿下!もちろんご一緒させていただきます。」

「そうか!よかった、お昼に迎えに来るよ。」

「はい、お待ちしております。」

はぁ。やっぱり行かなきゃだめだよなぁ。


「…………。」

?今誰かいた気がしたけど振り向いて周りを見ても誰もいなかった。気のせいか。



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