侯爵令息セドリックの憂鬱な日

めちゅう

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 まずそもそもなぜ男の僕とセシリオ様が候補なのかというと僕とセシリオ様は男のオメガだからである。この世界には男女の性別の他にアルファ、ベータ、オメガという性別が存在する。
 アルファは王族や貴族に多く稀に平民でも産まれることはあるが滅多にない。ベータは1番多い性別で貴族平民に関わらず殆どがベータ性である。最後にオメガはアルファより希少でこちらも貴族平民に関わらず産まれる。
 しかも男のオメガはアルファと交わる事で繁殖能力が格段に上がるらしい。男のオメガは王族に嫁ぐ事が定められている。それが理由で僕たちは婚約者候補に挙がっているのだ。

 候補に名前が挙がったときは男のオメガであることを喜んだが今となってはそれだけだったと思い知らされている。

「はぁ、つらいつらすぎる。本当に行かなきゃ行けないのか」

 ついにお昼休みになってしまった、前は楽しみにしていた殿下との昼食も今回ばかりは憂鬱だ。僕と殿下とセシリオ様で食事をしたこともあったな、あの時は楽しかった。

「セドリック様、リヴァン殿下がお呼びでございます。」
「…ええ、ただいま参ります。」

 なんだ今日はアルベルト様ではないのか?いつもと違う殿下の従者に少し疑問を抱いたがすぐに自分の中で解決した。
それはそうか、もう僕は殿下の婚約者候補ではないから側近のアルベルト様にわざわざ迎えに来てもらうような存在ではない。



 この時抱いた疑問を自分自身で解決するべきではないと後悔するとは思いもしなかった。



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