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第16話「そして、二人で帰る家がある」
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正式決定から数日後。
王宮からの通達により、ノアは“特別保護者の同意に基づく保護継続”という名目で、イツキの籍に加えられた。
形式上は「保護下の庇護民」――
けれど実質は、“未来の伴侶”としての意思表示だった。
レオンは静かに、それを見届けて言う。
「……君は、国も政治も超えて、一人の子を守った。
それが、一番誇らしい決断だと思うよ」
ユージンはぼそり。
「ってことは、俺の恋はこれで正式終了ってことかな……やれやれ」
イツキは肩をすくめた。
「今さら気づいたの?」
⸻
夜。
屋敷の中庭。
イツキがソファで書類を眺めていると、ノアがちょこんと膝に座ってきた。
「イツキ様……“ご主人様”って呼ぶの、もうおしまいにしてもいいですか?」
「……いいけど、なんで?」
ノアはちょっと照れたように笑った。
「だって、もう……名前だけじゃなくて、“未来”ももらっちゃった気がするから」
イツキは、顔を背けながらそっと撫でた。
「……本当、甘え上手」
「えへへ。……イツキ様の、なでなで、ずっと好きです」
⸻
朝。
窓から光が差し込む。
ノアが目を覚ますと、イツキが隣で書類を抱えて眠っていた。
ノアはそっと、布団をかけなおす。
「……ぼくの居場所は、ここです」
小さな声で、そう呟いた。
⸻
こうして――
彼は“名”を選び、
彼女は“心”を知り、
二人は、新しい“家”を手に入れた。
⸻
完
王宮からの通達により、ノアは“特別保護者の同意に基づく保護継続”という名目で、イツキの籍に加えられた。
形式上は「保護下の庇護民」――
けれど実質は、“未来の伴侶”としての意思表示だった。
レオンは静かに、それを見届けて言う。
「……君は、国も政治も超えて、一人の子を守った。
それが、一番誇らしい決断だと思うよ」
ユージンはぼそり。
「ってことは、俺の恋はこれで正式終了ってことかな……やれやれ」
イツキは肩をすくめた。
「今さら気づいたの?」
⸻
夜。
屋敷の中庭。
イツキがソファで書類を眺めていると、ノアがちょこんと膝に座ってきた。
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「……いいけど、なんで?」
ノアはちょっと照れたように笑った。
「だって、もう……名前だけじゃなくて、“未来”ももらっちゃった気がするから」
イツキは、顔を背けながらそっと撫でた。
「……本当、甘え上手」
「えへへ。……イツキ様の、なでなで、ずっと好きです」
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朝。
窓から光が差し込む。
ノアが目を覚ますと、イツキが隣で書類を抱えて眠っていた。
ノアはそっと、布団をかけなおす。
「……ぼくの居場所は、ここです」
小さな声で、そう呟いた。
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こうして――
彼は“名”を選び、
彼女は“心”を知り、
二人は、新しい“家”を手に入れた。
⸻
完
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