最強は最高にわがままな証

早乙女 鰹

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第1章 覇王降臨

第5話 四騎士と戦士長

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 グレース王国との戦争、その大半は一方的な蹂躙でしかなかった。
そんな王国との戦争も残るは四騎士と戦士長を残すのみ。

王女が待つ部屋の手前の広場そこには四騎士と戦士長の5人が待ち構えていた。
大剣を持つウォーリアーのガイル、魔術師のリーエン、聖騎士のエイカ、聖女のリアン、
そして、聖騎士のエミール・べオーラ


冒険者達はなすすべなく負けたのだが戦意はあるようだ、ただ一人エミールはすぐにでも逃げたい気持ちでいっぱいそうのご様子。
その中の一人大剣を持つガイルが喋りだした。


「あんたが国に一人で喧嘩を売ってきた奴か、正宗に勝ったのはすごいと思うがそれはあんたに特殊なスキルがあったからだろう?正宗はどんな攻撃でも一撃になっちまうからなあんたとは相性が合わなかったわけだ、だが俺は違うそんな特殊なスキルは持っていないからな。」


どうやらいかにも脳筋なこの男は意外と頭がきれるらしい


「ならばどうする?どうやってこの状況を覆すつもりだ?」

ガイルは少し笑うと目を閉じ神経を研ぎ澄ませる。



「―――正面からぶった切る」



 ガイルの踏み込みはとても速かった、極限まで研ぎ澄まされた集中力から放たれる渾身の一撃。
それは単純な相手を両断するという攻撃、単純ゆえに威力が高い。
ガイルの踏み込みにグレースはよけるどころか防ぐことすらしなかった


そしてガイルの剣がグレースに直撃した瞬間剣は折れてしまった。



「嘘だ...」



 絶望した表情を浮かべ膝から崩れ落ちるガイル、相当辛かったのだろう自分の全力が一振りで全否定されたのだから、歴戦の戦士も目に涙を浮かべていた。



「俺の...相棒が...こんなになっちまって、すまねぇな俺がもっと強けりゃお前をこんな姿にさせることは無かったのによ...」



どうやらショックだったのは武器がこわれてしまったことらしい、だがグレースにも思うとこはあった、避ければ壊れることはなかったからだ。


「すまねぇ、みっともねぇとこを見せたな、あんたはつえぇよ俺と相棒で歯が立たねぇなんてな、また出直してくるさ、その時はまた相手してくれよな」


そういうと、折れた剣を拾い寂し気な背中をしながら下がっていった、



「これをくれてやる、これに見合うだけの戦士になるといい」



グレースは剣をガイルに渡した、その武器はこの世界では伝説級の剣だがガイルのレベルは75なので剣を装備することはできない、だからこそ装備できるようになるまでの修行の支えになると思ったからだ。


「いいのかこれ程の武器をもらっちまっても」


戸惑いつつも受け取るガイルその瞳には光があった、喜んでもらえた何よりだ



「これは大切に保管させてもらうぜ、俺はこれからもこの相棒と歩んでいくさ」



どうやらほんとに武器に愛着を持っているようだ、それなら...



「なら俺が武器を治してやろう、特別な効果も付属してやろう」



そんなことができるのか?という表情をしている
そしてグレースが折れた剣に手をかざすと光に包まれ光が収まるころには剣は元通りになっていた



「これは夢なのか、特殊な効果っていったいなんなんだ?」



「この剣に付けた効果は、使用者とともに成長する効果だ、要するに使い続ければ使い続けるほど強くなるわけだな、それと劣化はしないおまけつきだ。これからも大事にしてやれ」



次の相手は私よといわんばかりに魔術師が前に出てきた


「私はノエル王国随一の魔術師のリーエンよ、魔術の他に呪術と錬金術を使えるわ、あなたはどうかしら」


これでもかというほど自分の優れているところで勝負がしたいようだ



「そうだな、魔術をここで使うと大変なことになるが錬金術なら問題ないだろう」



錬金術でグレースに負ける可能性はない、グレースは【虚無錬金ゼロ・アルケミー】のスキルをもっているのだから、考えるだけでなんだって作り出すことができる、それに本来等価交換が必須になる錬金術で無からものを作り出せるのは反則ともいえるだろう。そもそも今いる城はグレースが錬金したということを知らないのだろうか、俺のスキルを教えてやればわかってもらえるだろう


「俺は虚無から錬金できるスキル持っているのだが、それでも俺と錬金術で張り合うのか?」


すると帽子を外し手の平を返したかのように平伏した


「どうか無知で愚か者な私に知恵をお授けください。師匠」


これが本当の手のひら返しだろう。知識欲とは恐ろしいものだ...
最後に残されたのはエミールと同じ職業の聖騎士のエイカだった



「戦士長!私と一緒に戦ってくれませんか?ううん、お姉ちゃん一緒に戦お?」



そうエイカはエミールの実の妹であり姉に憧れて聖騎士になった、そんな妹にかっこよくない姉の姿を見せるのはエミール自体もあまり好ましくないだろう。



「一緒に戦うのは構わないけど...もし負けても幻滅したりしないよね?」

「幻滅なんてしないよお姉ちゃんは私の憧れでとっても強いんだから」




妹の期待は高まるばかりだったそのプレッシャーに押しつぶされそうだった。だがエミールはエイカでは勝てないことを知っていた、もちろんエミール自身も。


「準備はできたか?エミィと直接戦うのは初めてだったな。さぁどんとこい」


もちろんグレースは武器など手にしていない、それにグレースは人間なので聖騎士の得意属性の聖属性の攻撃は有効打にはならない、聖騎士はアンデットや魔族などには有効な種族である。


「それじゃあいくよ!『聖なる光の導き手よわが敵を下し悪しきものを屠りたまえ【聖なる審判シャイニングジャッジ】』


二人はそろえて魔法の詠唱を行った。だが魔法は発動しなかった。


「やっぱりそうなるよね」


エミールやはり気づいていた。自分とエイカが信仰している光の導き手の正体を。



「あぁそうゆうことか、フレイヤ力を貸してやったらどうだ?」



グレースは話しかけた、すると突如空間に穴が開きフレイヤが現れた。
不満そうなフレイヤはグレースの前を通り過ぎていくと不敵な笑みを浮かべた。



「マスター...私はマスターに力を貸すのはなんの異論もありませんが、マスターの敵対者に力を貸すのは私の理に反します、それにこの小娘はマスターのことを悪しき者と言ったのですよ、それは神に唾を吐くこと以上の暴挙なのですよ」



「もしかして、あなた様は聖なる光の導き手の女神フレイヤ様なのですか...」


エイカは驚きながらも疑問をぶつけた。


「えぇ私は豊穣の女神、豊麗神フレイヤですが、あなたの信仰しているフレイヤとは少し違います」


この世界で力を貸しているのはこの世界のフレイヤであり、この世界のフレイヤは必死に力を貸そうとしていた、だが修羅のフレイヤがその奇跡をキャンセルしていたから奇跡は発動しなかったのだ。


「私をフレイヤ様の配下にしてもらえないでしょうか」


「マスターを悪しきものというのならこの場で消えてもらいますが、マスターを同じ主として敬愛するのであれば、私の配下に加えてもいいでしょう、それにこれからはこちらの私に代わり私が力を貸しましょう」


「マスター様、私がマスター様に仕えさせてもらってもよろしいでしょうか」



エイカはグレースの前に膝をつき忠誠を誓った



「そこまで硬くならなくていい、エミィの妹だろう?ならそれ相応の地位はやろう」


王国との戦争それは四騎士と戦士長の敗北によって幕を閉じた。

そして俺はこの国の実権を握る事になる、だが...政治やらなにやらは大変めんどくさいので、俺は裏で暗躍する事にする





Lv70 ガイル
種族 人間種
職業 ウォーリアー

Lv70 リーエン
種族 人間種
職業 上級魔術師

Lv75 エイカ
種族 人間種
職業 聖騎士

Lv70 リアン
種族 人間種
職業 聖女
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