最強は最高にわがままな証

早乙女 鰹

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第5章 厄災と救世

第35話 真なる力

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新しく現れた赤眼の天使の姿に魔王が引き攣った笑いを浮かべる、それに対して天使は只々微笑んでいるだけだった

「成る程...お前が天使達のトップか...」

「まぁそうなりますね、さて私はどうしましょう、普段なら即座に切り捨てるのですが...王女が関わっている以上むやみに殺しては私が叱られてしまいますね」


それはできると確信している物言いであり戦闘行為よりもその先を見越している様子だった

「どうしたらあなたは降伏してくださいますか?あなたを捕えることが出来ればきっとご主人様に褒めていただけることでしょう」

「試しに攻撃でもしてみたらどうだ?」

「やはりそれが手っ取り早いですね、意識を飛ばしてから傷を治せば問題なしですね」

空中で静止していた天使の姿がふっと消えると魔王の目の前に現れ右ストレートを繰り出し魔王の顔面に当たる直前で動きをぴたりと止めた。

「避けないのですか?もし当たっていたら細胞も残さず消し飛んでしまいますけど」

「私が避けなかったのじゃなく、お前が当てれなかっただけだ」

「ほう?この私があなた程度の淫魔に攻撃を当てられなかったと?」

「お前は主人の望みを叶えたいがために恐れている、主人の意にそぐわない事をしてしまう事を、出来の悪い部下を持つと主も大変だろうな」

天使の雰囲気が少し変わり何かをぶつぶつと呟いているが何を言っているかは聞き取れない、ただ一つ言えることは魔王は天使を怒らせてしまった。
何も握られていなかった手には真っ白な剣と真っ黒な剣が握られておりその剣はまるで善悪を司っているかの様だった。

「手加減はもうしません、そして、生きては帰しません...」

ゆっくりと瞼が開くその瞳には明確な殺意が込められていた。

「そうか、ようやくやる気に....ぐぁっ...!?]

話していた魔王が真っ二つに切られた、天使は問答無用で斬撃を飛ばしたのだ、真っ二つになった魔王はやがて闇に包まれると傷が塞がった状態で闇から出現した。
先程とは違い額の紋様の数が増している。

「形態変化...厄介なことにHPMPが全回復している様ですね、だけどそれだけです」

そして再び斬撃が飛び真っ二つになり闇に包まれるそれを幾度か繰り返しやがて紋様が九つになった時事件は起きた。
魔王は天使の攻撃を防ぎ始めたのだ。

斬撃をいなし、跳ね返し受け止める、一方的だった攻防は均等になっていた
それは相手の天使も感じたのか口に出す。


「いい加減にしつこいです!あなたは何度形態変化するつもりですか!!いい加減にッ!?」

この時初めて魔王の攻撃が天使に直撃した、天使は少し後ろに押され苛立ちを顕わにしていた

「毎回毎回HPは全回復するわステータスは上昇するわ...ほんっとにめんどくさいですね!」

「どうした?もう限界か?」


天使から舌打ちが聞こえてくる、それと同時くらいに声が響く。


「ゼルさん避けて!!」



「【氷柱砲撃フロストバースト】」


天使は間に合ったが魔王は間に合わずに突如現れた衝撃波の奔流の取り込まれてしまった。

「ゼルさん大丈夫?」

「ミーシャにマーシャ...助かるわ、今回の相手はかなりめんどくさい相手よ...」

「ゼルさんがそんなに言うんならほんとにやばい相手みたいだね」

「この悪魔のどこが面倒くさいのですか?」

「こいつは何度も進化するのよ、しかもその度にステータスは上がるし体力とかも全回復するし...」


現れたのは竜と騎士であり天使の仲間の様だった
助かったと言っている事から恐らく同程度のステータスを誇るのだろう

ドラゴンによる巨大なブレスが収まった後悪魔は再び闇に包まれていた
そしていつもの様に悠然と姿を現す

「ふぅ...今のはさすがにびっくりさせられたぞ」

「うわぁ...ゼルさんの言ってたことって本当だったんだ」

出てきた魔王の額には11個の紋様が現れていた

それに対して騎士の様な少女は何もない空間から武器を取りだした、それは前世で聞いたことがある代物だった

「じゃーん、これはね神格級武器の【神月に揺らめく月詠】って言う刀なんだぁ」

天使はしげしげとそれを眺めると、なら見せて貰おうと少し後ろに下がる

騎士は魔王から少し距離は空いてるものの正面に立ち刀を鞘に納めたまま姿勢を低くし構えた
前世の記憶があるからこそわかる事、あれは居合の構えだと言う事。

魔王に気を付ける様言った時には既に遅く魔王は寄りだした大剣で斬りかかっていた。
そして恐れていたことは起こる。
騎士は攻撃を喰らう直前に物凄いスピードで魔王の背後をとり持っていた刀で袈裟懸けに振り下ろした。
振り下ろされた刀は魔王を両断しており刀身は魔王の鮮血を吸収しうっすら紫色に光を放っている。

「ラッキー!!」

「何がラッキーなのかしら」

坦々と騎士に聞く天使に嬉しそうに騎士が答える

「この刀は相手に攻撃を的中させた時50%の確率で斬られた相手を即死させるって効果なんだぁ」

「格下には確かに有効見たいね」

倒れた魔王を闇が包み込むと再び魔王は立ち上がる、既に先ほど受けた刀傷はどこにもなくなっていた。

「成る程、今のは運が悪かった訳か」

「うげっ即死でも復活してくるとか反則でしょ」

「いやはや強力なスキルだな...抵抗できずに二回も殺されてしまったではないか、だがこれでようやく、反撃開始だ」

「ミーシャ気を付けてください、今の相手はミーシャよりもステータスが高いです、もしかすると私達よりも...」

ブレスを撃ってから静観していた竜が騎士の前に立ち塞がる。
だが魔王はそれに怯んではいないようだ。

少しの静寂が過ぎ最初に仕掛けたのは魔王の方だった竜の腹を蹴り飛ばし空中に打ち上げる
竜が打ち上るほどの蹴りの衝撃波は凄まじいものだった。
その隙を狙い騎士に攻撃をしようとするがそれは天使によって阻まれてしまう
天使の持つ二刀を蹴りではじき返し天使に大剣で攻撃をする、振り下ろされた大剣を二刀で受け止めた天使は衝撃で少し後退する。
その隙に騎士を攻撃しようとするが今度は急降下してきた竜によって邪魔をされる。

「しつこいなトカゲ風情が!!」

「ミーシャだけは絶対やらせない!!」

「それならお前から消すだけだ」


魔王は尻尾を掴みものすごい速度で天に向かい飛翔する。
すぐさま天使も追いかけるが速度は魔王の方が早いようだ。

魔王は上空で急に静止し急降下を始める、急に急降下を始めた魔王に反応できずに天使は通り過ぎてしまう。

下降中に魔王は竜を遥か上空から大地に向けて投げ飛ばす、それはかなりの速度になっており竜はその重力で動くことが出来ないようだった
そして魔王は空中に停止すると特大の槍を取りだしたようやく追いついた天使を鼻で笑うと特大の槍を大地に向かって投げた。
その狙いに気付いた天使は急いで急降下を始めるが槍の方が速くとても追いつけそうにない。




最初に落ちてきたのは竜だった、地面と激しく衝突し大地が大きく割れる。
やがて地上は落ちてくる槍の帯びている魔力によって赤く染め上げられる。


「いや...やだよ...」


今にも消えそうな声を発したのは騎士だった。
さっきまでの元気な姿が嘘だったかのような表情を浮かべている。

騎士は走り出し竜の背に乗り槍を待ち構える。

「逃げなさい!!」

ゼルセラの叫びを騎士は聞かない

「ミーシャ...だめ...逃げ...」

竜の声も騎士は聞かない、なにもしなければ竜は死ぬのだから。


「私は大丈夫...スキル【獅子の脈動ライオンズビート】【死の支援者デスフォロワー】」

騎士は大きな盾を取りだし構える、もし仮に騎士が避けた場合槍は確実に竜の心臓に突き刺さる位置だった。

やがて槍は盾に衝突する二つの物質の衝突音と騎士の怒号の様な声が響きわたる。


―――そして槍は大地に深く突き刺さった。

砂煙がなくなり状況が徐々に顕わになる。
槍は騎士により位置がかなり変わっていた、だが―――

槍は盾を貫き、さらに騎士の腹部を貫通し竜の鼻先を貫き大地に深く刺さっていた

騎士は貫通し途中で大地に突き刺さったため槍の中間あたりにぶら下がっており
騎士の鮮血は槍を伝い竜の鼻に滴り落ちていた。

やがて重力で騎士が竜の眼のすぐそばにずりずりと落ちていく、その光景に竜は唖然とし

―――啼いた。

もはや奇声に近かった


魔王はゆっくりと降下し空中に静止する

「その傷ではもう長くはないだろう、そしてそう嘆くことはない、お前ももう直...なんだ」

魔王が動揺した原因はすぐにでもわかった、それは天使から放たれた尋常じゃないほど濃密な殺気だった
天使の顔はひどく歪み瞳に映る十字架も割れてしまっている

「マーシャ....しっかりしなさい...私はを使います、もしこの技でどうにか成らなかった場合はの使用を認めます、そしたら私たちの尊き方、私たちの覇王様に伝えといてください
―――このゼルセラ、いつまでもお慕い申し上げております。」


     【禁忌:終焉の棺】

やがて魔王と天使の背後に棺が現れ二人を飲み込んでしまう、そして棺は鎖でグルグル巻きにされ新しく現れたさらに大きな棺に二つとも飲み込まれてしまう


そしてさっきまでの戦闘が嘘の様な静寂が訪れさっきまで私を覆っていた半透明の障壁みたいなものが消える、それの意味する所は

―――あの天使が死んだ...?



自分の回りには立ち尽くしている下級の天使がいるだけで警備は無いに等しかった

その隙をみて私は覇王城に侵入した

大きな扉を開けると天使たちが控えていた、そして一人の少女の指示で私は囲まれてしまった
それは白銀の髪をした少女だ、

「あなたは、あの時の...」

「やってくれたね王女様、姉様も居ないし私があなたと遊んであげます」

この顔は少し前に一度だけ見た、それはあの覇王が勇者の事を聞きに王城に来た時
あの時見た時に感じていた、こいつはたいして強くない...と
私は元々こいつを人質にする為に来たのだから

そう思い、手を伸ばすが恐ろしい力で手を掴まれる

「できると思ったの?私が弱いとでも思ったの?大した魔法もスキルも持ってないけどあなた程度の人間を殺すことなんて他愛もない事なの」

手がちぎれてしまったのかと思わせる程の力で握られる。
そして腕を引かれ外に連れ出された。

「残念ね...あなたの仲間は...」

「ほんとにあれで終わりだとでも思ったの?」

何を...口に出したつもりが声にはならなかった。
棺は開かれておりそこからは....人ではない何かが姿を現していた。

真っ黒な肉体にはあの時の魔王に浮き上がっていた紋様と似た紋様が体全体に描かれていた。

その魔王だった何かの手には天使が握られており天使にはおびただしい数の傷が付き血が止まることを知らず流れ出している。

その光景に何かを感じたのか魔王は高らかに笑う。


「この進化段階があったとは、こいつには感謝をせねばならないな...」


そして魔王だった何かはこちらに気付き微笑む。


「そいつが目的の人物か...ノコノコと出てくるとは...哀れだな」

「哀れですね]


少女に言われ魔王は少し困惑したのか不快感を顕わにしている。
だが気付いた時には既に遅かったのだ...




「兄様が到着します」
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