137 / 195
第二部
ビビアンside⑩
しおりを挟む
「ふふっ」
わたくしは笑みをたたえて左の薬指に指輪をはめる。深い色合いが素敵なアメジストの指輪。
コンコンと音がして許可をするとエマがわたくしの部屋に入ってきた。
「お嬢様、傷の手当てをいたしますよ」
すでに手には薬箱を抱えている。わたくしは頷くと椅子に座ってスツールに足を置いた。
ドレスをめくると白い包帯が目に入る。膝に巻いたそれをエマが丁寧に解いていき、ガーゼをとると傷口が見えた。学園で転んでしまい膝に怪我を負ってしまった。傷自体は大したことはなかったのだけれど、出血したことがショックだったのか、エマが必要以上にかいがいしく怪我の手当てをしてくれている。
「傷跡が残らないといいのですが……」
消毒をしながら、心配そうに傷口を見ている。
「大丈夫よ。日が経てば傷も治って元通りになるわ」
お医者様からはすり傷と切り傷が少しあるだけで、すぐに良くなると言われている。エマが心配性なだけ。
「それなら、良いのですが。お嬢様、ブルーバーグ侯爵令嬢に注意なさらないのですか?」
「でもね、彼女がやったとは言えないのよ。ただ、通り過ぎる時に躓いただけですもの。転んだわたくしが悪いのよ」
「そうでしょうか? それだけではないでしょう? 教科書だって、被害を受けているではないですか」
「それも、彼女だと証明できるものはないの。後ろ姿を見ただけですもの。それだけで犯人だと決めつけるわけにはいかないわ」
「そうかもしれませんが……」
エマは憤りを露わにしながらも手際よく包帯を巻いていった。
あの日、鞄から教科書を取り出そうとしたらバラバラに引き裂かれた教科書が出てきたのだとごまかした。怪我だって、誰かとすれ違いざまに足と引っかけられたわけではなく、一人で歩いているときに、運悪く石に躓いて転んだ。それをフローラのせいにしただけ。
いいえ、フローラがやったと断言したわけではなく、彼女がいたわ、見たわと匂せただけ。
嘘を真実と思わせるための匂わせ。いざとなったら言い逃れができるものね。
傷の手当てが済むとエマがわたくしの指に目を止める。
「素敵な指輪ですね」
アメジストの深い紫に目を奪われて買ってきたもの。宝石は小ぶりなのが少し不満なのだけれど、わたくしのお小遣いで買えるのはこれが限界だった。でも美しい色合いにはとても満足しているわ。だって、レイ様の瞳と同じ色なんですもの。
「ええ、これはね、レイ様からの贈り物なのよ。今日、頂いたの」
レイ様を思い浮かべると自然と顔が緩み幸せな気持ちになる。例え嘘だとしても。指輪をはめた指を掲げて光の反射で輝くアメジストにうっとりする。レイ様からもらったのだと強く自分に言い聞かせる。
レイ様。レイニー殿下と呼ぶよりずっと親密さを演出できるものね。
「まあ、そうだったのですね」
エマは大きく目を見開いて喜色の色を浮かべて両手を頬に当てている。そして、アメジストの指輪をしげしげと見つめ、ほぅと感嘆の息を漏らした。
「レイ様はとても優しくてわたくしを大事にしてくださるのよ」
指輪を撫でながらレイニー殿下の話をする。
接点も何もない。まともに話したこともないのに、わたくしが作り上げる物語の中では、わたくしたちは恋人同士だった。
嘘は嘘を呼び、雪だるま式に大きくなっていく。あの日の愚行をごまかすために始めた嘘の物語は、ずっと続いている。今流行の小説になぞらえて話をすれば、エマは食いついてくれた。
「そして、今日はね、庭園でお茶をして、この指輪をプレゼントしてくださったのよ。わたくしへの愛情の証ですって」
恥じらうように顔を隠して頬を染めるわたくしをニコニコとした笑顔で見ているエマ。
「お嬢様はお幸せですね」
着替えをすませて髪を梳いてくれるエマが鏡越しに温かい眼差しを向ける。
「そうね、でも……この恋は実らないかもしれないわ。だから……」
悲し気に顔を伏せるわたくしに状況を慮ったエマはそれ以上は何も言わなかった。
「大丈夫よ。いつまで続くかわからないけれど、今の幸せを大事にするわ。何があってもわたくしはレイ様を愛し続けるの」
気を取り直してなるべく明るくふるまうとエマが目頭を押さえていた。ぐすぐすと鼻をすする音も聞こえる。
健気なわたくしに感情移入したらしい。
上手くいっている。
悲劇のヒロイン。それがわたくしの役どころ。フローラはわたくしとレイニー殿下の恋路の邪魔をする悪役令嬢。嘘に真実をほんの少し混ぜて話を作る。最初は拙かった物語も慣れてくれば次々と出てくるエピソード。
出会いはガーデンパーティーでそこからお互いにひとめぼれ。そして、西の宮で何度も逢瀬を重ねる。そこへ横恋慕したフローラが、二人の邪魔をしていろんな権力を使って殿下に結婚を迫っている。そんなストーリー。
そのストーリーを実行するために遅く帰ったり、休日は用もないのに外出したりしてアリバイ工作をしている。
過去の外出のいくつかはレイ様に会うためだったと話した。今日はプレゼントの品を買うために宝石店まで行ってきたわ。つけだと証拠が残るから、現金で買ったそれをレイ様からのプレゼントだと偽った。
だって、恋人同士なのに贈り物がないのはおかしいでしょう?
物語の真実化は思ったよりも楽しくて、レイニー殿下をレイ様と呼ぶたびに胸がときめいて幸せな気持ちになるのよ。そして、それを我が事のように喜んだり怒ったりしてくれるエマがいる。彼女はわたくしの同志。わたくしの物語には欠かせない人物なのよ。
「お嬢様。わたしはお嬢様の味方ですからね。お二人の恋を応援します」
エマの心強い言葉にウルっときてしまった。味方。わたくしにはないもの。持っていないもの。欲しかったもの。それをメイドのエマがくれた。
「ありがとう。あなただけよ。わたくしの味方はあなたしかいないわ」
髪を結い上げてくれたエマの手を握る。
「そんな……使用人のわたしに頭を下げる必要なんてありませんのに。これからもずっとおそばに置いてくださいませ。お嬢様のお役に立てるように誠心誠意お仕えいたします」
エマは涙声で誓ってくれた。
「もちろんよ。ずっとそばにいてちょうだい」
契りを交わすようにエマを抱きしめる。
両親も当てにはできない今、心のよりどころはエマだけだった。
わたくしの夢物語を聞いてくれる。信じてくれる。たった、一人の人だった。わたくしたちは二人でいる時は夢の住人。わたくしはひたひたと近づく現実に怯えながらも夢の物語を紡いでいった。
この夢物語もいつかは終わる。いったいどんな結末を迎えるのか……わたくしはまだ知らない。
わたくしは笑みをたたえて左の薬指に指輪をはめる。深い色合いが素敵なアメジストの指輪。
コンコンと音がして許可をするとエマがわたくしの部屋に入ってきた。
「お嬢様、傷の手当てをいたしますよ」
すでに手には薬箱を抱えている。わたくしは頷くと椅子に座ってスツールに足を置いた。
ドレスをめくると白い包帯が目に入る。膝に巻いたそれをエマが丁寧に解いていき、ガーゼをとると傷口が見えた。学園で転んでしまい膝に怪我を負ってしまった。傷自体は大したことはなかったのだけれど、出血したことがショックだったのか、エマが必要以上にかいがいしく怪我の手当てをしてくれている。
「傷跡が残らないといいのですが……」
消毒をしながら、心配そうに傷口を見ている。
「大丈夫よ。日が経てば傷も治って元通りになるわ」
お医者様からはすり傷と切り傷が少しあるだけで、すぐに良くなると言われている。エマが心配性なだけ。
「それなら、良いのですが。お嬢様、ブルーバーグ侯爵令嬢に注意なさらないのですか?」
「でもね、彼女がやったとは言えないのよ。ただ、通り過ぎる時に躓いただけですもの。転んだわたくしが悪いのよ」
「そうでしょうか? それだけではないでしょう? 教科書だって、被害を受けているではないですか」
「それも、彼女だと証明できるものはないの。後ろ姿を見ただけですもの。それだけで犯人だと決めつけるわけにはいかないわ」
「そうかもしれませんが……」
エマは憤りを露わにしながらも手際よく包帯を巻いていった。
あの日、鞄から教科書を取り出そうとしたらバラバラに引き裂かれた教科書が出てきたのだとごまかした。怪我だって、誰かとすれ違いざまに足と引っかけられたわけではなく、一人で歩いているときに、運悪く石に躓いて転んだ。それをフローラのせいにしただけ。
いいえ、フローラがやったと断言したわけではなく、彼女がいたわ、見たわと匂せただけ。
嘘を真実と思わせるための匂わせ。いざとなったら言い逃れができるものね。
傷の手当てが済むとエマがわたくしの指に目を止める。
「素敵な指輪ですね」
アメジストの深い紫に目を奪われて買ってきたもの。宝石は小ぶりなのが少し不満なのだけれど、わたくしのお小遣いで買えるのはこれが限界だった。でも美しい色合いにはとても満足しているわ。だって、レイ様の瞳と同じ色なんですもの。
「ええ、これはね、レイ様からの贈り物なのよ。今日、頂いたの」
レイ様を思い浮かべると自然と顔が緩み幸せな気持ちになる。例え嘘だとしても。指輪をはめた指を掲げて光の反射で輝くアメジストにうっとりする。レイ様からもらったのだと強く自分に言い聞かせる。
レイ様。レイニー殿下と呼ぶよりずっと親密さを演出できるものね。
「まあ、そうだったのですね」
エマは大きく目を見開いて喜色の色を浮かべて両手を頬に当てている。そして、アメジストの指輪をしげしげと見つめ、ほぅと感嘆の息を漏らした。
「レイ様はとても優しくてわたくしを大事にしてくださるのよ」
指輪を撫でながらレイニー殿下の話をする。
接点も何もない。まともに話したこともないのに、わたくしが作り上げる物語の中では、わたくしたちは恋人同士だった。
嘘は嘘を呼び、雪だるま式に大きくなっていく。あの日の愚行をごまかすために始めた嘘の物語は、ずっと続いている。今流行の小説になぞらえて話をすれば、エマは食いついてくれた。
「そして、今日はね、庭園でお茶をして、この指輪をプレゼントしてくださったのよ。わたくしへの愛情の証ですって」
恥じらうように顔を隠して頬を染めるわたくしをニコニコとした笑顔で見ているエマ。
「お嬢様はお幸せですね」
着替えをすませて髪を梳いてくれるエマが鏡越しに温かい眼差しを向ける。
「そうね、でも……この恋は実らないかもしれないわ。だから……」
悲し気に顔を伏せるわたくしに状況を慮ったエマはそれ以上は何も言わなかった。
「大丈夫よ。いつまで続くかわからないけれど、今の幸せを大事にするわ。何があってもわたくしはレイ様を愛し続けるの」
気を取り直してなるべく明るくふるまうとエマが目頭を押さえていた。ぐすぐすと鼻をすする音も聞こえる。
健気なわたくしに感情移入したらしい。
上手くいっている。
悲劇のヒロイン。それがわたくしの役どころ。フローラはわたくしとレイニー殿下の恋路の邪魔をする悪役令嬢。嘘に真実をほんの少し混ぜて話を作る。最初は拙かった物語も慣れてくれば次々と出てくるエピソード。
出会いはガーデンパーティーでそこからお互いにひとめぼれ。そして、西の宮で何度も逢瀬を重ねる。そこへ横恋慕したフローラが、二人の邪魔をしていろんな権力を使って殿下に結婚を迫っている。そんなストーリー。
そのストーリーを実行するために遅く帰ったり、休日は用もないのに外出したりしてアリバイ工作をしている。
過去の外出のいくつかはレイ様に会うためだったと話した。今日はプレゼントの品を買うために宝石店まで行ってきたわ。つけだと証拠が残るから、現金で買ったそれをレイ様からのプレゼントだと偽った。
だって、恋人同士なのに贈り物がないのはおかしいでしょう?
物語の真実化は思ったよりも楽しくて、レイニー殿下をレイ様と呼ぶたびに胸がときめいて幸せな気持ちになるのよ。そして、それを我が事のように喜んだり怒ったりしてくれるエマがいる。彼女はわたくしの同志。わたくしの物語には欠かせない人物なのよ。
「お嬢様。わたしはお嬢様の味方ですからね。お二人の恋を応援します」
エマの心強い言葉にウルっときてしまった。味方。わたくしにはないもの。持っていないもの。欲しかったもの。それをメイドのエマがくれた。
「ありがとう。あなただけよ。わたくしの味方はあなたしかいないわ」
髪を結い上げてくれたエマの手を握る。
「そんな……使用人のわたしに頭を下げる必要なんてありませんのに。これからもずっとおそばに置いてくださいませ。お嬢様のお役に立てるように誠心誠意お仕えいたします」
エマは涙声で誓ってくれた。
「もちろんよ。ずっとそばにいてちょうだい」
契りを交わすようにエマを抱きしめる。
両親も当てにはできない今、心のよりどころはエマだけだった。
わたくしの夢物語を聞いてくれる。信じてくれる。たった、一人の人だった。わたくしたちは二人でいる時は夢の住人。わたくしはひたひたと近づく現実に怯えながらも夢の物語を紡いでいった。
この夢物語もいつかは終わる。いったいどんな結末を迎えるのか……わたくしはまだ知らない。
2
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄された聖女リリアナの庭には、ちょっと変わった来訪者しか来ません。』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
王都から少し離れた小高い丘の上。
そこには、聖女リリアナの庭と呼ばれる不思議な場所がある。
──けれど、誰もがたどり着けるわけではない。
恋するルミナ五歳、夢みるルーナ三歳。
ふたりはリリアナの庭で、今日もやさしい魔法を育てています。
この庭に来られるのは、心がちょっぴりさびしい人だけ。
まほうに傷ついた王子さま、眠ることでしか気持ちを伝えられない子、
そして──ほんとうは泣きたかった小さな精霊たち。
お姉ちゃんのルミナは、花を咲かせる明るい音楽のまほうつかい。
ちょっとだけ背伸びして、だいすきな人に恋をしています。
妹のルーナは、ねむねむ魔法で、夢の中を旅するやさしい子。
ときどき、だれかの心のなかで、静かに花を咲かせます。
ふたりのまほうは、まだ小さくて、でもあたたかい。
「だいすきって気持ちは、
きっと一番すてきなまほうなの──!」
風がふくたびに、花がひらき、恋がそっと実る。
これは、リリアナの庭で育つ、
小さなまほうつかいたちの恋と夢の物語です。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
キズモノ転生令嬢は趣味を活かして幸せともふもふを手に入れる
藤 ゆみ子
恋愛
セレーナ・カーソンは前世、心臓が弱く手術と入退院を繰り返していた。
将来は好きな人と結婚して幸せな家庭を築きたい。そんな夢を持っていたが、胸元に大きな手術痕のある自分には無理だと諦めていた。
入院中、暇潰しのために始めた刺繍が唯一の楽しみだったが、その後十八歳で亡くなってしまう。
セレーナが八歳で前世の記憶を思い出したのは、前世と同じように胸元に大きな傷ができたときだった。
家族から虐げられ、キズモノになり、全てを諦めかけていたが、十八歳を過ぎた時家を出ることを決意する。
得意な裁縫を活かし、仕事をみつけるが、そこは秘密を抱えたもふもふたちの住みかだった。
冷徹侯爵の契約妻ですが、ざまぁの準備はできています
鍛高譚
恋愛
政略結婚――それは逃れられぬ宿命。
伯爵令嬢ルシアーナは、冷徹と名高いクロウフォード侯爵ヴィクトルのもとへ“白い結婚”として嫁ぐことになる。
愛のない契約、形式だけの夫婦生活。
それで十分だと、彼女は思っていた。
しかし、侯爵家には裏社会〈黒狼〉との因縁という深い闇が潜んでいた。
襲撃、脅迫、謀略――次々と迫る危機の中で、
ルシアーナは自分がただの“飾り”で終わることを拒む。
「この結婚をわたしの“負け”で終わらせませんわ」
財務の才と冷静な洞察を武器に、彼女は黒狼との攻防に踏み込み、
やがて侯爵をも驚かせる一手を放つ。
契約から始まった関係は、いつしか互いの未来を揺るがすものへ――。
白い結婚の裏で繰り広げられる、
“ざまぁ”と逆転のラブストーリー、いま開幕。
異世界転生公爵令嬢は、オタク知識で世界を救う。
ふわふわ
恋愛
過労死したオタク女子SE・桜井美咲は、アストラル王国の公爵令嬢エリアナとして転生。
前世知識フル装備でEDTA(重金属解毒)、ペニシリン、輸血、輪作・土壌改良、下水道整備、時計や文字の改良まで――「ラノベで読んだ」「ゲームで見た」を現実にして、疫病と貧困にあえぐ世界を丸ごとアップデートしていく。
婚約破棄→ザマァから始まり、医学革命・農業革命・衛生革命で「狂気のお嬢様」呼ばわりから一転“聖女様”に。
国家間の緊張が高まる中、平和のために隣国アリディアの第一王子レオナルド(5歳→6歳)と政略婚約→結婚へ。
無邪気で健気な“甘えん坊王子”に日々萌え悶えつつも、彼の未来の王としての成長を支え合う「清らかで温かい夫婦日常」と「社会を良くする小さな革命」を描く、爽快×癒しの異世界恋愛ザマァ物語。
元お助けキャラ、死んだと思ったら何故か孫娘で悪役令嬢に憑依しました!?
冬野月子
恋愛
乙女ゲームの世界にお助けキャラとして転生したリリアン。
無事ヒロインを王太子とくっつけ、自身も幼馴染と結婚。子供や孫にも恵まれて幸せな生涯を閉じた……はずなのに。
目覚めると、何故か孫娘マリアンヌの中にいた。
マリアンヌは続編ゲームの悪役令嬢で第二王子の婚約者。
婚約者と仲の悪かったマリアンヌは、学園の階段から落ちたという。
その婚約者は中身がリリアンに変わった事に大喜びで……?!
【完結】 笑わない、かわいげがない、胸がないの『ないないない令嬢』、国外追放を言い渡される~私を追い出せば国が大変なことになりますよ?~
夏芽空
恋愛
「笑わない! かわいげがない! 胸がない! 三つのないを持つ、『ないないない令嬢』のオフェリア! 君との婚約を破棄する!」
婚約者の第一王子はオフェリアに婚約破棄を言い渡した上に、さらには国外追放するとまで言ってきた。
「私は構いませんが、この国が困ることになりますよ?」
オフェリアは国で唯一の特別な力を持っている。
傷を癒したり、作物を実らせたり、邪悪な心を持つ魔物から国を守ったりと、力には様々な種類がある。
オフェリアがいなくなれば、その力も消えてしまう。
国は困ることになるだろう。
だから親切心で言ってあげたのだが、第一王子は聞く耳を持たなかった。
警告を無視して、オフェリアを国外追放した。
国を出たオフェリアは、隣国で魔術師団の団長と出会う。
ひょんなことから彼の下で働くことになり、絆を深めていく。
一方、オフェリアを追放した国は、第一王子の愚かな選択のせいで崩壊していくのだった……。
「無加護」で孤児な私は追い出されたのでのんびりスローライフ生活!…のはずが精霊王に甘く溺愛されてます!?
白井
恋愛
誰もが精霊の加護を受ける国で、リリアは何の精霊の加護も持たない『無加護』として生まれる。
「魂の罪人め、呪われた悪魔め!」
精霊に嫌われ、人に石を投げられ泥まみれ孤児院ではこき使われてきた。
それでも生きるしかないリリアは決心する。
誰にも迷惑をかけないように、森でスローライフをしよう!
それなのに―……
「麗しき私の乙女よ」
すっごい美形…。えっ精霊王!?
どうして無加護の私が精霊王に溺愛されてるの!?
森で出会った精霊王に愛され、リリアの運命は変わっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる