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ヤミイ

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 あっけらかんとしたジュリの言葉に、場の雰囲気は一気に和んだようだった。
「あんた、話、わかるじゃん」
 ナオミがにっとばかりに厚い唇の端を吊り上げる。
「実はうちでも秘密のパーティをしてるところだったの。でも、途中で兄貴とこの子が外出して・・・」
 ジュリが初めて僕のほうに視線を投げた。
 美少女フィギュアのように妖艶なジュリにまっすぐ見つめられて、僕は真っ赤になった。
 先生同様、僕も全裸なのだ。
 しかも、貧弱な裸体に似合わぬそこだけ大人のペニスを、悲しいほど勃起させてしまっている。
 勃起しすぎて、とても両手では隠し切れないほどだった。
 僕がジュリのほうを向くと、敵艦隊を狙う主砲のように勃起ペニスも動いてジュリを指す。
「まだリボンはつけてるみたいだけど、あなた、まさか射精してないでしょうね」
 ふいに冷たい口調になって、ジュリが訊いてきた。
 切れ長のまなざしが、探るように僕の股間を見る。
「う、うん・・・」
 僕は懸命にうなずいてみせた。
「何度も逝きそうになったけど、リボン、外さなかったから・・・」
「あんたの指示なのかい? この子に出させちゃいけないってのは?」
 その会話を聞きつけた”厚化粧”が、横から口を挟んだ。
「最初はこの子で遊んでたんだけど、いざって時にあんたの兄貴が割って入ってきてさ、『俺が身代わりになるから、そいつに射精させないでくれ』みたいなこと言って」
「実はそうなの。ごめんなさい」
 ”厚化粧”の問いに、あっさりジュリがうなずいた。
「この子の精液は、今貯めてる最中なので」
「精液を溜める? そんなことして、どうすんのさ?」
 今度はナオミが片方の眉を吊り上げた。
「それは秘密」
 ジュリが小悪魔っぽい表情をその端正な顔に浮かべると、意味ありげな口調で言った。
「それより、いいこと考えたわ。あなたたちもいい加減ネタ切れでしょう? なら、こうしたらどうかしら」

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