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ヤミイ

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 そろそろ止めなくてはいけない。
 それは重々わかっていた。
 先生のも、僕のも。
 リモコンは、ふたつとも、カウンターのすぐ手の届く所に置いてある。
 ただ、手を伸ばして、スイッチをオフにするだけだ。
 でも、できなかった。
 直腸の奥にしっかりとはまり込み、薄い壁越しに真上から前立腺を揺さぶってくるローターの本体。
 そしてもう一か所。
 触手のように伸ばした尻尾が会陰部に貼りつき、尿道越しに前立腺を真下から刺激してくるのだ。
 つまり、僕と先生の前立腺は、エネマグラ装備の時同様に、上下から挟まれて器械に愛撫されているのである。
 男性にしか存在しない臓器、前立腺は、女性の性感帯、Gスポットに該当する。
 だから射精以外の快楽、ドライオーガズムを引き起こすことができるのだ。
 ドライオーガズムは、射精後も持続する、女性のアクメに似た快楽である。
 だから、前立腺を責められ続ける限り、出した後の男でも感じ続けることができるのだ。
 僕は先生にしがみつき、夢中で勃起陰茎を振る。
 僕と先生の性器は互いに限界まで硬くなり、僕の余った包皮でつながっている。
 僕が腰を振るたびに僕の肉棒が先生の棒を突き、亀頭と亀頭が包皮の中でこすれ合う。
 包皮でできた筒状の空間の中は、五種類の液体でもう飽和状態だ。
 媚薬入りローション。 
 僕のカウパー腺液。
 僕の精液。
 そして、先生の分泌したカウパー腺液と精液である。
 だから、赤剥け亀頭同士がこすれ合うたびに、ねちゃねちゃいやらしい音がする。
 接合部から漏れ出した液体が、僕と先生のゴツゴツ性器を濡らしていく。
 それにしても、そそる眺めだった。
 勃起させた陰茎を、正面からぶつけ合うふたりの若者。
 包皮で陰茎が連結されているせいで、僕らはまるで一本の長大な性器を共有しているようにも見えるのだ。
 僕も先生も、包皮空間の中で精液を出し続けている。
 前立腺に的を絞った刺激で、絶頂が止まらないせいだ。
 お互いの尿道口から白濁液を分泌させ、それを相手の亀頭に塗りつける。
 でも包皮で守られているから、いくら出しても精液はほんのわずかしか外にこぼれない。
 クチャクチャクチャクチャ。
 精液の音がする。
 キスするように、ふたつの亀頭の鈴口が重なり合う。
「先生、僕のこと、好き?」
 衝動的に、訊いてみた。
 びくん。
 包皮の中で先生の亀頭が跳ね上がり、新たなスキムミルクを吐き出した。
 僕はうれしくなり、更に強く前後に腰をグラインドさせ、先生の亀頭に凶器のような勃起肉筒を突き立てた。

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