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ヤミイ

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 はだけられたコートの下から現れたのは、先生の筋肉質の躰と、浅ましいまでに屹立した男根だった。
 干しレーズンみたいな乳首と、物欲しげに波打つ下腹も悩ましい。
「今度は僕のも作動させます。不公平にならないようにね」
 そう言って、僕は反対側のポケットの中の、もうひとつのリモコンのスイッチをオンにした。
 ただし、主導権を維持するために、こちらは『弱』の強さにとどめておくことを忘れない。
 が、『弱』といえども、振動の効果は絶大だった。
 躰の中心に熱の塊が生まれ、快感の疼きが、尿道から尾骶骨にかけ、同心円状に拡散していくのがわかった。
 視界の隅に虹がかかったようになり、その中に映る先生の裸体がとてつもなくいやらしいものに見えてくる。 
 先生は突き当りの壁に背中をつけ、左手で乳首を抓み、右手で勃起男根を握っている。
 エクスタシーに耐えかねて、このままオナニーを始めようというのだろう。
「出る・・・」
 その証拠に、呟くと同時に亀頭の先から早くもミルクを滲ませた。
「ひとりで逝かないで!」
 僕はコートの前をはだけると、コートで先生の裸身を隠すようにしてその腰に抱きついた。
 分厚い胸板に頬をおしつけ、乳首を舐める。
 下半身を密着させ、陰茎同士を擦り合わせた。
 裏筋と裏筋をぴったり合わせた二本の勃起肉棒が、僕と先生の下腹に挟まれて、臍の位置までまっすぐ立つ。
 二本はふたごのソーセージのように、太さも長さもほぼ同じだ。
 最長勃起時30センチに達する先生の生殖器官に、僕の男性器も長さや太さではひけをとらないのだ。
「こうされるの、好き?」
 乳首を舐め回しながら、僕は訊く。
「しゅ、しゅき・・・」
 先生の口から舌足らずの言葉が漏れる。
 興奮している証拠だった。
「これは?」
 床オナニーの時のように、下半身を上下に揺すって男根で男根をごしごしこすり上げてやる。
 先生の亀頭から滲んだ精液と、僕の包皮からにじみ出たカウパー腺液が混じり合い、二本の肉筒はすぐにぬるぬるに濡れそぼる。
「あ・・・く・・・で・・・出る」
 電気に触れたようにびくんと腰を突き出し、両の太腿をさっそく痙攣させる先生。
 ぷちゅっとかすかな音がして、かぐわしい栗の花の香りがあたりに広がった。

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