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ヤミイ

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 壁一面の鏡に映る僕自身のそんな卑猥な姿に、僕は我を忘れて興奮してしまう。
 世の中で何が一番そそるかと言えば、それは間違いなく、僕自身の痴態なのだ。
 自室でひとりオナる時からそうだった。
 勃起ペニスをロープで縛り、反対側の端をベッドの足に括りつけて、限界まで引っ張る。
 そうしておいて、ズル向けの亀頭にローションをまぶしたガーゼを被せ、両端を持って強くこすってやる。
 あるいは、固い床に全裸でうつ伏せになり、狂ったように床板に固くなった性器を擦りつける。
 更には、全裸で椅子に座って極限まで屈伸し、開いた股の間にそびえる恥肉棒を自分の口でおフェラするー。
 そうした動画をスマホで撮り、僕は寝る前にもう一度視聴する。
 全裸でベッドに仰臥して、乳首を洗濯ばさみで挟んで、動画を見ながらイヤホンで自分の喘ぎ声を聞き、両手で股間の生殖器官を挟んでは、木の棒で火を起こす時のように、左右に激しくこすり立てるのだ。
 今この瞬間、その時よりも断然エロい画像を目の当たりにして、僕は亀頭を濡らさずにはいられない。
「だめえっ! で、でりゅう!」
 ぴゅっ。
 耐え切れず、精を放った。
 ぴゅっ。
 ぴゅぴゅっ。
 飛び散るスキムミルクが、ジュリの手にかかった。
「相変わらず、元気ね」
 ジュリが一瞬ペニスを離し、手の甲に付着した僕の精液をぺろりと舐めた。
「おいしいわ」
 そしてまた僕の勃起ペニスをむんずとつかみ直すと、
「剥くよ:
 そう宣言しておもむろに包皮を剥き、丸出しになった亀頭にいきなり尿道バイブなるものを突き立てたのである。
「かはっ」
 僕はぴんと突っ張った。
 手の指から足の指まで、一直線に硬直した。
 体の中心に、異物が侵入するあの感触。
 カテーテルで経験済みなのに、この違和感には慣れることがない。
 僕の反応を無視して、逃げないように勃起ペニスを握りしめ、ジュリは情け容赦なく挿入を継続する。
 細い尿道がずぶずぶと異物に満たされ、中に溜まった我慢汁や精液の残滓が、睾丸のほうへと逆流していく。
「たは、ぐはっ、あきゅうっ! し、痺れる! ぼ、ボク、死んじゃううっ!」
 神経叢を貫く快感のパルス。
 尿道口とバイブのすき間から、それでもすこしずつ汁は滲み出る。
 恥ずかしげもなくちゅぷちゅぷと尿道口からスキムミルクを吐き出しながら、ガクンガクンと僕は全身を蠢動させた。
 尻がカウンターの天板の上で大きく何度も弾み―。
「はうううっ!」
 そのたびに、はずみで黒人バイブが肛門に食い込んだ。
 尿道を内側からこすられるのは、一種異様な快感だった。
 特にバイブが奥に入るにつれ、前立腺に近づいたためか、ペニスのつけ根当たりで淫蕩な疼きが激しくなった。
 僕の場合、そこに肛門に刺さった黒人バイブと、直腸内に鎮座するアナルローターの振動が加味されている。
 汁の湧出が止まり、突然訪れた耐え難いほどの隔靴掻痒の感に、僕は打ちひしがれずにはいられない。
「ああっ、あああっ、あああああっ」
 我慢の限界に達して、大声で叫んだ。
 泣き叫ぶしかなかった。
 出したい。
 でも、出せないのだ。
 今や、僕の尿道を、極細のバイブがすでにに塞いでしまっている。
 バイブは根元に行くにつれて太さを増しており、最後には尿道を圧迫するまでになってしまったというわけだ。
「挿入完了ね。もうこれ以上、入らない」
 聳え立ち、ぷるぷる震える僕の筋肉の塔から手を放して、ジュリが言った。
「後は、包皮を仮性包茎に戻して、尿道バイブのスイッチを入れるだけ」

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