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ヤミイ

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 先生は意外に素直だった。
 ベッドに横向きに寝そべると、顔だけ上げて、僕を見た。
「何をするつもりだ?」
 いつのまにか眼鏡をはずしている。
 あの銀縁眼鏡をかけていないと、先生は少しばかり幼く見える。
「シックスナインですよ」
 僕は先生に寄り添うように横になった。
 ただし、向きは逆である。
 股間が目の前に来るように、先生の足のほうに頭を向けたのだ。
「男同士のシックスナインで、どっちが相手を先にイカせられるか、勝負しませんか?」
 ここへ来てから、この体位はすでに経験済みである。
 でも、あまりに色々なことがありすぎて、その結果がどうだったかまでは、覚えていない。
 ならば、もう一度、チャレンジしてみるまでだ。
 それに、と僕は心の中でほくそ笑む。
 シックスナインはただの前戯に過ぎないのだ。
 こっちにはさっき思いついた秘策があるー。
「かまわないが、きさまの仮性包茎のこのペニスで、俺に勝てると思うのか?」
 先生が僕の肉棒を握って、そう言った。
 ずきゅん。
 瞬間、胸が切ないほど苦しくなった。
 好きな人に、握られたのだ。
「ああ・・・」
 僕は躰を反らせ、腰を突き出した。
 僕のペニスはまだ化石のように硬化したままだ。
 先生の手の中でその硬い棒がぐぐっと前進し、包皮が剥けた。
 濡れた亀頭の先が露出し、先生の手のひらに触れる。
「き、気持ち、い、い・・・」
 陶然となる僕。
「ふふ、もう感じているのか」
 先生が見下すように嗤った。
 熱くなった亀頭の先にふっと息を吹きかけ、包皮を元に戻し、指を口の中に入れてくる。
 仮性包茎のペニスの先は、普通、巾着袋みたいな形に包皮に包まれている。
 その包皮でできたおちょぼ口に、先生が人差し指を突っ込んで、中をゆっくりかき回し始めたのだ。
 ちゅぷちゅぷちゅぷ・・・。
 中に溜まったカウパー腺液が、いやらしい音を立てる。
 先生の指先が、包皮と亀頭のすき間に入ってくる。
「はうううっ」
 その狭い間隙をずりずりと円周に沿って指の腹で撫で回され、僕は手足の先を思わずぴくぴくさせてしまう。
 これもこの合宿中に、先生に教え込まれた性技のひとつだった。
 まさに、仮性包茎殺しの裏技だ。
 壁の鏡に映し出されるのは、腰を突き出して硬直した、貧弱な少年の裸の下半身。
 そして、その股間からそびえる華奢な躰に不似合いな巨大恥棒を握りしめ、指で先っぽを弄り回す美青年の姿。
 うっとりするほど卑猥な眺めに、僕は精巣の中で精子がどんどん増産されていくのを感じている。
 きょうすでにかなりの量を出したはずなのに、まだまだいくらでも発射できそうな感じがするほどだ。
「やられっ放しか?」
 僕をしきりに弄り回しながら、先生が嘲笑した。
「ああ・・・ああああ・・・あああああ…」
 反り返った青バナナを先生の手に委ね、目を半眼にして口の端から涎を垂らし、ひくひく痙攣する僕。
「俺のは舐めてくれないのか? しょうがないな、一気に逝かせてやるよ」
 なじるように言い、次の瞬間、先生の濡れた熱い口が、ぱっくりと僕を咥え込んだ。
 

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