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ヤミイ

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「信じられない…」
 塁が眼を剥いた。
「ヴァギナとアナルの同時フィストファック?」
 そうなのだ。
 僕の両手は、すでにどちらもジュリの体内に手首までめり込んでいる。
 女性器からは淫汁が、そして肛門からは肛門汁があふれ、僕の手首を濡らしている。
 僕や先生同様、ジュリも肛門汁をアナルから分泌できることが分かったのは、副産物ともいえる収穫だった。
 これは両性具有者のジュリにも、前立腺が存在する何よりの証拠だからだ。
 水平に開脚させられたジュリは、僕に剥き出しのふたつの穴を蹂躙され、陰茎を先生の尻にに差し込んでいる。
 ジュリの躰に重なるようにして同じくT字に固定され、吊るされた先生を背後から犯しているのだ。
 先生の肛門内には電極版が埋め込まれ、少し動くだけでジュリの亀頭を刺激する。
「あん、あん、あん、あんっ」
 そのせいか、僕がジュリの体内で手を開いたり閉じたりすると、ジュリは切なげな声で鳴き始めた。
「そうです。同時フィストファックです。でも、それだけではありません」
 僕は、シースルーのレオタードにスレンダーボディを包んだ塁に、満面の笑みを見せた。
「この技の肝は、これからです。ほら、こうして」
 ジュリの性器の奥では、肛門責めの快感が功を奏し、膣と子宮の境目のスリットが緩み始めている。
 僕はそこ、いわゆるボルチオと呼ばれる部位に、ゆっくりと右手を侵入させていく。
 同時に左手を、肛門の奥にある直腸の入口へと伸ばしてやる。
「そ、そんな、ま、まさか…」
 僕の意図に気づいたのか、塁の顔から、血の気が引いた。
「キミ、ひょっとして、両手で同時に…」
「ええ」
 僕はうなずいた。
「こうしてジュリさんに、脱肛と子宮脱を同時に起こさせるのです。そして、引きずり出した内臓同士を…」
「ば、ばかな…。それじゃ、人体に対する冒瀆だわ」
 ホームドクターの職分に戻って、塁が僕を責める。
「そうですか? 僕はそうは思いません。そして、きっと、ジュリさん本人も」
 僕は自信満々で、首を横に振った。
「これは、アンドロギュノスに生まれた彼女にしか味わえない快楽なのです。しかも、彼女はすでに、子宮脱セックスの歓びを知っている。そこに、脱肛セックスの醍醐味を加えて上げようというわけです」
 

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