20 / 57
第一部
理解できない
しおりを挟む
この町で一番大きい宿に行くと、すでに手続きを済ませていたみたいでそのまま部屋に向かった。
英雄のレオンに相応しい貴族用の広くて豪華な作りの室内は、本来であれば自分もこちら側のはずなのに、ガイの部屋に慣れたからか……俺は場違いな平民のように落ち着かない。田舎だから貴賓室といってもそこまでのレベルなのに。
――って平民なんだよな俺、帰巣本能? 相変わらず俺の方が座って英雄様に飲み物を用意させてるけど。
「ジルベール様、どうぞ」
「ああ。レオン――座らないのか?」
「ええ、私は大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
「何で俺の居場所が分かったんだ?」
「アンドレ様が国王軍の方に頼んで、見つけてくださいました」
あくまで以前と同じ態度を取るレオンに、俺は真意を量りかねている。
揉め事なく跡継ぎに収まるためと父上に何か言われたとか? 王女様と結婚するために、恭順なふりをして俺を懐柔する必要があるとかか……
「ジルベール様。お休みになられますか? 仕事でお疲れでしょう、マッサージいたします」
馬車に空きがなくて走って来たって言ってたよな、疲れてるのはおまえの方だろ? いい加減にしろよ!
「やめろ! 何なんだよおまえ! そんなに俺を見下したいのか!」
飲んでいたカップをテーブルに叩きつけるように置きながら叫んだ。
「ジルベール様。私が何か気に障ることを……申し訳ございません」
「それだよそれ! ほんとおまえ何なんだよ、いつも!」
レオンは必死に何がいけないのか理解しようと頭を回転させているが、どうしても理解できない――という目で俺を見ている。当たり前だ、俺も自分で理解できていない。何がじゃなくて、何もかもが気に入らない。
「至らない点を直しますので……ジルベール様、仰っていただけますか」
「ああ、もう、だ、か、ら! そういうところだよ!」
俺は子どもみたいに不甲斐なく駄々をこねた。いや、子どもみたいと一括りにするのは失礼か。
平民の子は幼い頃から自分の立場を弁え諦められるし、貴族の子なら抑えるよう教育を受ける。どっちでもない俺には無理だ。
「ジルベール様!」
毅然とした声で言われ、俺はびくりと体を震わせた。
「隣に座っても――よろしいでしょうか」
「ああ……」
沈黙が怖いなんて、下の立場の者の感情だ。レオンが俺の顔色を伺いながらも、やっと口を開いた。
「あの夜――ジルベール様が部屋を出ていかれて屋敷内を探していた時に、私もアンドレ様とシャンティさんを見つけました」
「――俺が立ち去った後にか」
「はい」
「それで? どうせあいつらはおまえに言ったんだろ? 何を聞いたんだ?」
「私達の出生についての話を伺いました」
「やっぱりな。全部聞いたか? 俺が平民でおまえが公爵家嫡男、何ならクリスティーナのお祖母様も王族だったって!」
「はい」
「じゃあ何でおまえはそうなんだよ!」
「そう――とは?」
黙っているとレオンが横を向き、二人の視線が交差した。俺の髪と同じ色になっていた金色の瞳は、すでに緑色に戻っている。
「どういう意味か説明していただけますか。私の態度が嫌なのは理解しましたが、どこの部分がいけないのか仰っていただかなければ、直しようがございません」
「だからそういうところだって! さっきから言ってんだろ?」
もうどうでもいい。全部吐き出してやる。
「おまえだって俺が本当は公爵の息子じゃなくて、平民同士の子だって知って……逆におまえは英雄で、父上の子で……母親からも王家の血を受け継いでいる。今まで嫌がらせばっかりしてた俺のこと、どうして怒らないんだよ! 何で前と同じように使用人みたいにしてるんだ。する必要なんてもうどこにもないだろ。普通、仕返ししようとするだろ!」
貴公子だった自分から優雅さと冷静さを全て剥ぎ取り、髪を振り回しながら許す限りの声をあげながら俺は言った。
今度こそ本気の逃走をしよう。こんな簡単に見つかるところじゃなくて、山奥とか外国とか……王都の貧民街もいいかもしれない。普通の貴族は近付かないから意外とこういう地方都市より見つからない可能性が高いし、完全に決別すればもう異能を使ってまで探さないだろう。
「ジルベール様……なぜそう思うのですか?」
「は?」
「なぜ私がジルベールに仕返しをすると、そう考えるのですか?」
「今まで自分を虐めていたやつと立場が逆になったんだ。普通はざまあみろって笑うだろ、むしろ俺がおまえにやったことをそっくり俺にやり返そうとか思うだろ、何でしない?」
レオンが何か言おうとしたが、俺がそのまま続けた。
「ああ――おまえは品行方正で謙虚な英雄だもんな。俺みたいな紛い物じゃないんだからどこまでも優等生ってわけか? それとも――雲の上の存在になって、もう俺みたいな底辺は眼中に無いってか」
突然左頬に痛みが走り、俺は何が起こったのか一瞬理解し損ねた。
「いい加減にしてください」
手のひらで叩かれ冷静さを取り戻したので、レオンの声がいつもの使用人のような無機質なものじゃなく、感情が含まれていることに気が付いた。もう使用人でいる必要がないから自分を出せるってことか。英雄の迫力ある様子に、俺は反応できない。
「ジルベール様、落ち着いてください」
少し赤くなっているであろう左頬を擦られる。
「感情的になり申し訳ございません……」
「かまわない――というか、おまえの立場の方が上なんだから謝る必要ないだろ。俺もおまえに散々嫌がらせして謝ってなかったし」
「私は――ジルベール様に嫌がらせをされていたなど、一度も思ったことはございません」
「は? 気付いてなかったのか? それとも被虐趣味があるとかなのか?」
「――違います」
「ああ! 全部使用人の仕事って思っていたってわけか。シャンティエの教育の賜物か?」
「シャンティエさんは大変優秀な侍従でいらっしゃいます。使用人が職務として遂行すべき主人の要求と、その線引きを越えた圧力に関して、正しい目をお持ちです」
「じゃあ何でだよ」
漆黒の髪が揺れた。下唇を噛み思案顔のレオンは意を決したのか、その答えを口にした。
「今までのジルベール様とのこと……私が嫌々受け入れていたと、なぜそのように思うのですか?」
「――要するに、やっぱりおまえは被虐的なのが好きなのか」
「違います! どうしてそう解釈するんですか! 私が好きなのは、好きなのは――……ジルベール様です」
「は? …………はい? おまえ俺のこと嫌っていただろ」
「…………? 私は一度もそのような態度をとったり言った覚えがありませんが」
いや、レオンは俺を嫌ってた! 好かれているはずがない! というかあんなことしてるから嫌われていると思ってたんだ。
「――ずっとレオンは俺のことが嫌いで、使用人だから仕方なく俺に従っているのかと思っていた……」
レオンはやっぱり、という顔をした。
「先ほども言いましたが、もし私が嫌々だったとしたら、シャンティエさんがとっくにアンドレ様に報告し、対応してくださっています」
「何で分かるんだよ」
「お二人にはジルベール様にお伝えすることを承諾されているので言いますが……彼らは私達の関係――何をしているのかをご存知です」
「は……?! おまえ、告げ口したのかよ!」
彼らに知られているなど、聞き間違えであって欲しい……
レオンが一呼吸置いて、俺を落ち着かせるためか新しい飲み物を取りに行った。戻ってきて、自身も喉を潤してから続けた。
「もちろん私が言ったのではありませんし、私もあの夜まで、二人がご存知とは知りませんでした」
「じゃあ何で露見したんだ?」
「ジルベール様、我が国には様々な異能がございます」
「ああ……」
シャンティエが自分で言っていた能力は装っていただけで、俺達みたいに火が出せるとかではないから実際に確かめたことはなかった。まあ知れば納得する、父上があれほど重用しているのだから。
気が付くとレオンの手が、俺の手を包み込むように自然に握られてる。
「――それで、父上は怒っているだろう、俺に対して。英雄である息子に何やってるんだって」
「アンドレ様が怒っていらっしゃったら、私がジルベール様を迎えに行く許可を得られておりません」
「は? 父上はおかしいのか? 普通怒るだろ」
レオンが一度溜息をついた。以前は全ての会話を俺がリードしていたが、今は立場が逆になり、母親と聞き分けのない子どもみたいになっている気がしてならない。
「アンドレ様達は、私のジルベール様に対する気持ちもご存知でいらっしゃいます。正確に言いますと、私達の関係を初めは思うところもあったようですが、私のジルベール様への想いを汲み、知らないふりをしてくださっていました」
「それは――次期ギファルド公爵様に、悪い噂を立たせたくなかったからじゃないのか?」
「ギファルド家を継ぐのはジルベール様でいらっしゃいますよ」
「え? ああ、そっか――そうだよな! おまえは王女様と結婚して王族、いや――国王になるんだもんな、今の王子は優秀じゃないし。四大公爵家なんて興味ないよな」
レオンは本日すでに何回目か分からない溜息をまたついた。よくこんな俺に呆れないで会話しているよ。長年使用人として培った、さすがの忍耐力だ。
「そのことについてお話があると言いましたよね。ジルベール様、聞いていただけますか?」
英雄のレオンに相応しい貴族用の広くて豪華な作りの室内は、本来であれば自分もこちら側のはずなのに、ガイの部屋に慣れたからか……俺は場違いな平民のように落ち着かない。田舎だから貴賓室といってもそこまでのレベルなのに。
――って平民なんだよな俺、帰巣本能? 相変わらず俺の方が座って英雄様に飲み物を用意させてるけど。
「ジルベール様、どうぞ」
「ああ。レオン――座らないのか?」
「ええ、私は大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
「何で俺の居場所が分かったんだ?」
「アンドレ様が国王軍の方に頼んで、見つけてくださいました」
あくまで以前と同じ態度を取るレオンに、俺は真意を量りかねている。
揉め事なく跡継ぎに収まるためと父上に何か言われたとか? 王女様と結婚するために、恭順なふりをして俺を懐柔する必要があるとかか……
「ジルベール様。お休みになられますか? 仕事でお疲れでしょう、マッサージいたします」
馬車に空きがなくて走って来たって言ってたよな、疲れてるのはおまえの方だろ? いい加減にしろよ!
「やめろ! 何なんだよおまえ! そんなに俺を見下したいのか!」
飲んでいたカップをテーブルに叩きつけるように置きながら叫んだ。
「ジルベール様。私が何か気に障ることを……申し訳ございません」
「それだよそれ! ほんとおまえ何なんだよ、いつも!」
レオンは必死に何がいけないのか理解しようと頭を回転させているが、どうしても理解できない――という目で俺を見ている。当たり前だ、俺も自分で理解できていない。何がじゃなくて、何もかもが気に入らない。
「至らない点を直しますので……ジルベール様、仰っていただけますか」
「ああ、もう、だ、か、ら! そういうところだよ!」
俺は子どもみたいに不甲斐なく駄々をこねた。いや、子どもみたいと一括りにするのは失礼か。
平民の子は幼い頃から自分の立場を弁え諦められるし、貴族の子なら抑えるよう教育を受ける。どっちでもない俺には無理だ。
「ジルベール様!」
毅然とした声で言われ、俺はびくりと体を震わせた。
「隣に座っても――よろしいでしょうか」
「ああ……」
沈黙が怖いなんて、下の立場の者の感情だ。レオンが俺の顔色を伺いながらも、やっと口を開いた。
「あの夜――ジルベール様が部屋を出ていかれて屋敷内を探していた時に、私もアンドレ様とシャンティさんを見つけました」
「――俺が立ち去った後にか」
「はい」
「それで? どうせあいつらはおまえに言ったんだろ? 何を聞いたんだ?」
「私達の出生についての話を伺いました」
「やっぱりな。全部聞いたか? 俺が平民でおまえが公爵家嫡男、何ならクリスティーナのお祖母様も王族だったって!」
「はい」
「じゃあ何でおまえはそうなんだよ!」
「そう――とは?」
黙っているとレオンが横を向き、二人の視線が交差した。俺の髪と同じ色になっていた金色の瞳は、すでに緑色に戻っている。
「どういう意味か説明していただけますか。私の態度が嫌なのは理解しましたが、どこの部分がいけないのか仰っていただかなければ、直しようがございません」
「だからそういうところだって! さっきから言ってんだろ?」
もうどうでもいい。全部吐き出してやる。
「おまえだって俺が本当は公爵の息子じゃなくて、平民同士の子だって知って……逆におまえは英雄で、父上の子で……母親からも王家の血を受け継いでいる。今まで嫌がらせばっかりしてた俺のこと、どうして怒らないんだよ! 何で前と同じように使用人みたいにしてるんだ。する必要なんてもうどこにもないだろ。普通、仕返ししようとするだろ!」
貴公子だった自分から優雅さと冷静さを全て剥ぎ取り、髪を振り回しながら許す限りの声をあげながら俺は言った。
今度こそ本気の逃走をしよう。こんな簡単に見つかるところじゃなくて、山奥とか外国とか……王都の貧民街もいいかもしれない。普通の貴族は近付かないから意外とこういう地方都市より見つからない可能性が高いし、完全に決別すればもう異能を使ってまで探さないだろう。
「ジルベール様……なぜそう思うのですか?」
「は?」
「なぜ私がジルベールに仕返しをすると、そう考えるのですか?」
「今まで自分を虐めていたやつと立場が逆になったんだ。普通はざまあみろって笑うだろ、むしろ俺がおまえにやったことをそっくり俺にやり返そうとか思うだろ、何でしない?」
レオンが何か言おうとしたが、俺がそのまま続けた。
「ああ――おまえは品行方正で謙虚な英雄だもんな。俺みたいな紛い物じゃないんだからどこまでも優等生ってわけか? それとも――雲の上の存在になって、もう俺みたいな底辺は眼中に無いってか」
突然左頬に痛みが走り、俺は何が起こったのか一瞬理解し損ねた。
「いい加減にしてください」
手のひらで叩かれ冷静さを取り戻したので、レオンの声がいつもの使用人のような無機質なものじゃなく、感情が含まれていることに気が付いた。もう使用人でいる必要がないから自分を出せるってことか。英雄の迫力ある様子に、俺は反応できない。
「ジルベール様、落ち着いてください」
少し赤くなっているであろう左頬を擦られる。
「感情的になり申し訳ございません……」
「かまわない――というか、おまえの立場の方が上なんだから謝る必要ないだろ。俺もおまえに散々嫌がらせして謝ってなかったし」
「私は――ジルベール様に嫌がらせをされていたなど、一度も思ったことはございません」
「は? 気付いてなかったのか? それとも被虐趣味があるとかなのか?」
「――違います」
「ああ! 全部使用人の仕事って思っていたってわけか。シャンティエの教育の賜物か?」
「シャンティエさんは大変優秀な侍従でいらっしゃいます。使用人が職務として遂行すべき主人の要求と、その線引きを越えた圧力に関して、正しい目をお持ちです」
「じゃあ何でだよ」
漆黒の髪が揺れた。下唇を噛み思案顔のレオンは意を決したのか、その答えを口にした。
「今までのジルベール様とのこと……私が嫌々受け入れていたと、なぜそのように思うのですか?」
「――要するに、やっぱりおまえは被虐的なのが好きなのか」
「違います! どうしてそう解釈するんですか! 私が好きなのは、好きなのは――……ジルベール様です」
「は? …………はい? おまえ俺のこと嫌っていただろ」
「…………? 私は一度もそのような態度をとったり言った覚えがありませんが」
いや、レオンは俺を嫌ってた! 好かれているはずがない! というかあんなことしてるから嫌われていると思ってたんだ。
「――ずっとレオンは俺のことが嫌いで、使用人だから仕方なく俺に従っているのかと思っていた……」
レオンはやっぱり、という顔をした。
「先ほども言いましたが、もし私が嫌々だったとしたら、シャンティエさんがとっくにアンドレ様に報告し、対応してくださっています」
「何で分かるんだよ」
「お二人にはジルベール様にお伝えすることを承諾されているので言いますが……彼らは私達の関係――何をしているのかをご存知です」
「は……?! おまえ、告げ口したのかよ!」
彼らに知られているなど、聞き間違えであって欲しい……
レオンが一呼吸置いて、俺を落ち着かせるためか新しい飲み物を取りに行った。戻ってきて、自身も喉を潤してから続けた。
「もちろん私が言ったのではありませんし、私もあの夜まで、二人がご存知とは知りませんでした」
「じゃあ何で露見したんだ?」
「ジルベール様、我が国には様々な異能がございます」
「ああ……」
シャンティエが自分で言っていた能力は装っていただけで、俺達みたいに火が出せるとかではないから実際に確かめたことはなかった。まあ知れば納得する、父上があれほど重用しているのだから。
気が付くとレオンの手が、俺の手を包み込むように自然に握られてる。
「――それで、父上は怒っているだろう、俺に対して。英雄である息子に何やってるんだって」
「アンドレ様が怒っていらっしゃったら、私がジルベール様を迎えに行く許可を得られておりません」
「は? 父上はおかしいのか? 普通怒るだろ」
レオンが一度溜息をついた。以前は全ての会話を俺がリードしていたが、今は立場が逆になり、母親と聞き分けのない子どもみたいになっている気がしてならない。
「アンドレ様達は、私のジルベール様に対する気持ちもご存知でいらっしゃいます。正確に言いますと、私達の関係を初めは思うところもあったようですが、私のジルベール様への想いを汲み、知らないふりをしてくださっていました」
「それは――次期ギファルド公爵様に、悪い噂を立たせたくなかったからじゃないのか?」
「ギファルド家を継ぐのはジルベール様でいらっしゃいますよ」
「え? ああ、そっか――そうだよな! おまえは王女様と結婚して王族、いや――国王になるんだもんな、今の王子は優秀じゃないし。四大公爵家なんて興味ないよな」
レオンは本日すでに何回目か分からない溜息をまたついた。よくこんな俺に呆れないで会話しているよ。長年使用人として培った、さすがの忍耐力だ。
「そのことについてお話があると言いましたよね。ジルベール様、聞いていただけますか?」
166
あなたにおすすめの小説
転生悪役弟、元恋人の冷然騎士に激重執着されています
柚吉猫
BL
生前の記憶は彼にとって悪夢のようだった。
酷い別れ方を引きずったまま転生した先は悪役令嬢がヒロインの乙女ゲームの世界だった。
性悪聖ヒロインの弟に生まれ変わって、過去の呪縛から逃れようと必死に生きてきた。
そんな彼の前に現れた竜王の化身である騎士団長。
離れたいのに、皆に愛されている騎士様は離してくれない。
姿形が違っても、魂でお互いは繋がっている。
冷然竜王騎士団長×過去の呪縛を背負う悪役弟
今度こそ、本当の恋をしよう。
異世界で聖男と呼ばれる僕、助けた小さな君は宰相になっていた
k-ing /きんぐ★商業5作品
BL
病院に勤めている橘湊は夜勤明けに家へ帰ると、傷ついた少年が玄関で倒れていた。
言葉も話せず、身寄りもわからない少年を一時的に保護することにした。
小さく甘えん坊な少年との穏やかな日々は、湊にとってかけがえのない時間となる。
しかし、ある日突然、少年は「ありがとう」とだけ告げて異世界へ帰ってしまう。
湊の生活は以前のような日に戻った。
一カ月後に少年は再び湊の前に現れた。
ただ、明らかに成長スピードが早い。
どうやら違う世界から来ているようで、時間軸が異なっているらしい。
弟のように可愛がっていたのに、急に成長する少年に戸惑う湊。
お互いに少しずつ気持ちに気づいた途端、少年は遊びに来なくなってしまう。
あの時、気持ちだけでも伝えれば良かった。
後悔した湊は彼が口ずさむ不思議な呪文を口にする。
気づけば少年の住む異世界に来ていた。
二つの世界を越えた、純情な淡い両片思いの恋物語。
序盤は幼い宰相との現実世界での物語、その後異世界への物語と話は続いていきます。
守ってあげます、旦那さま!〜筋肉が正義の家系で育った僕が冷徹公爵に嫁ぐことになりました〜
松沢ナツオ
BL
アイハレク帝国の守護神と呼ばれるベニトア辺境伯の三男オリヴィンは、筋肉の一族の中でただ一人、絶世の美女である母の容姿を受け継いで溺愛されている。
本人は父や兄達と違うほっそりした体型にコンプレックスを持ち、必死で鍛えてきた。
努力を続け一人前の騎士と父の認められたばかりなのに、皇帝の命により将来有望と呼び声高い若き公爵リオネルと結婚することになってしまった。
皇位継承権のあるリオネルに不満を持つ皇后が、実子の王太子の地位を守るため形骸化していた同性での結婚を持ち出したのである。
当然、辺境伯である父は激怒。家族も憤慨していたが、皇帝の命令には逆らえない。オリヴィンは首都レージュヌに向かい、初めてリオネルに会う。
そこにいたのは、家族とは全く違う冷徹な雰囲気の青年で……?
愛されすぎて美的感覚がバグっているオリヴィンと、両親を事故で失った挙句命を狙われる孤独なリオネル。
正反対の二人が出会って認め合い、やがて愛し合う。そんなドタバタラブストーリーです。
贖罪公爵長男とのんきな俺
侑希
BL
異世界転生したら子爵家に生まれたけれど自分以外一家全滅という惨事に見舞われたレオン。
貴族生活に恐れ慄いたレオンは自分を死んだことにして平民のリオとして生きることにした。
一方公爵家の長男であるフレドリックは当時流行っていた児童小説の影響で、公爵家に身を寄せていたレオンにひどい言葉をぶつけてしまう。その後すぐにレオンが死んだと知らされたフレドリックは、以降十年、ひたすらそのことを悔いて生活していた。
そして十年後、二人はフレドリックとリオとして再会することになる。
・フレドリック視点は重め、レオン及びリオ視点は軽め
・異世界転生がちょいちょい発生する世界。色々な世界の色々な時代からの転生者の影響で文明が若干ちぐはぐ。
・世界観ふんわり 細かいことは気にしないで読んでください。
・CP固定・ご都合主義・ハピエン
・他サイト掲載予定あり
難攻不落の異名を持つ乙女ゲーム攻略対象騎士が選んだのは、モブ医者転生者の俺でした。
一火
BL
――聖具は汝に託された。覚醒せよ、選ばれし者
その言葉と共に、俺の前世の記憶が蘇る。
あれ……これもしかして「転生したら乙女ゲームの中でした」ってやつじゃないか?
よりにもよって、モブの町医者に。
「早く治癒魔法を施してくれ」
目の前にいるのは……「ゲームのバグ」とまで呼ばれた、攻略不可能の聖騎士イーサン!?
町医者に転生したものの、魔法の使いをすっかり忘れてしまった俺。
何故か隣にあった現代日本の医療器具を「これだ」と手に取る。
「すみません、今日は魔法が売り切れの為、物理で処置しますねー」
「……は!?」
何を隠そう、俺は前世でも医者だったんだ。物理治療なら任せてくれ。
これが後に、一世一代の大恋愛をする2人の出会いだった。
ひょんな事から、身体を重ねることになったイーサンとアオ。
イーサンにはヒロインと愛する結末があると分かっていながらもアオは、与えられる快楽と彼の人柄に惹かれていく。
「イーサンは僕のものなんだ。モブは在るべき姿に戻れよ」
そして現れる、ゲームの主人公。
――……どうして主人公が男なんだ? 女子高生のはずだろう。
ゲーム内に存在し得ないものが次々と現れる謎現象、そして事件。この世界は、本当にあの乙女ゲームの世界なのだろうか?
……謎が謎を呼ぶ、物語の結末は。
――「義務で抱くのは、もう止めてくれ……」
――結局俺は……どう足掻いてもモブでしかない。
2人の愛は、どうなってしまうのか。
これは不器用な初恋同士と、彼らの愉快な仲間たちが織り成す、いちばん純粋な恋の物語。
クールな義兄の愛が重すぎる ~有能なおにいさまに次期当主の座を譲ったら、求婚されてしまいました~
槿 資紀
BL
イェント公爵令息のリエル・シャイデンは、生まれたときから虚弱体質を抱えていた。
公爵家の当主を継ぐ日まで生きていられるか分からないと、どの医師も口を揃えて言うほどだった。
そのため、リエルの代わりに当主を継ぐべく、分家筋から養子をとることになった。そうしてリエルの前に表れたのがアウレールだった。
アウレールはリエルに献身的に寄り添い、懸命の看病にあたった。
その甲斐あって、リエルは奇跡の回復を果たした。
そして、リエルは、誰よりも自分の生存を諦めなかった義兄の虜になった。
義兄は容姿も能力も完全無欠で、公爵家の次期当主として文句のつけようがない逸材だった。
そんな義兄に憧れ、その後を追って、難関の王立学院に合格を果たしたリエルだったが、入学直前のある日、現公爵の父に「跡継ぎをアウレールからお前に戻す」と告げられ――――。
完璧な義兄×虚弱受け すれ違いラブロマンス
【第二章開始】死に戻りに疲れた美貌の傾国王子、生存ルートを模索する
とうこ
BL
その美しさで知られた母に似て美貌の第三王子ツェーレンは、王弟に嫁いだ隣国で不貞を疑われ哀れ極刑に……と思ったら逆行!? しかもまだ夫選びの前。訳が分からないが、同じ道は絶対に御免だ。
「隣国以外でお願いします!」
死を回避する為に選んだ先々でもバラエティ豊かにkillされ続け、巻き戻り続けるツェーレン。これが最後と十二回目の夫となったのは、有名特殊な一族の三男、天才魔術師アレスター。
彼は婚姻を拒絶するが、ツェーレンが呪いを受けていると言い解呪を約束する。
いじられ体質の情けない末っ子天才魔術師×素直前向きな呪われ美形王子。
転移日本人を祖に持つグレイシア三兄弟、三男アレスターの物語。
小説家になろう様にも掲載しております。
※本編完結。ぼちぼち番外編を投稿していきます。
【完結】一生に一度だけでいいから、好きなひとに抱かれてみたい。
村松砂音(抹茶砂糖)
BL
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました!
ありがとうございました!!
いつも不機嫌そうな美形の騎士×特異体質の不憫な騎士見習い
<あらすじ>
魔力欠乏体質者との性行為は、死ぬほど気持ちがいい。そんな噂が流れている「魔力欠乏体質」であるリュカは、父の命令で第二王子を誘惑するために見習い騎士として騎士団に入る。
見習い騎士には、側仕えとして先輩騎士と宿舎で同室となり、身の回りの世話をするという規則があり、リュカは隊長を務めるアレックスの側仕えとなった。
いつも不機嫌そうな態度とちぐはぐなアレックスのやさしさに触れていくにつれて、アレックスに惹かれていくリュカ。
ある日、リュカの前に第二王子のウィルフリッドが現れ、衝撃の事実を告げてきて……。
親のいいなりで生きてきた不憫な青年が、恋をして、しあわせをもらう物語。
※性描写が多めの作品になっていますのでご注意ください。
└性描写が含まれる話のサブタイトルには※をつけています。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」さまで作成しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる