【R18】僕とあいつのいちゃラブな日々@U.S.A.

紫紺

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第76話 貪欲

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 あいつが馬鹿なことを言い出したので、それから僕は寝室をこっそりチェックすることにした。まさかと思うがカメラの設置はしてないだろうなって。
 毎日撮影所に行って、カメラマンとも親しくなってる。やり方を教えてもらってても不思議じゃない。

「なにやってんの?」

 後ろから問われて、僕は普通にびくついてしまった。見つかっても、別に悪いことをしてるわけでもないのに。

「いや、別に」

 そう答えたんだけど、めっちゃ不自然に声が裏返ってしまった。

「あー、そうかそうか」
「なにがそうかだよっ」

 あいつがスケベ笑いを湛えながら、僕に近づいてくる。きゅっと抱きしめて耳元で囁いた。

「カメラ探してたんだろ? 可愛いなあ、そういうとこホントに。わざとやってんのか?」

 わざとじゃないよっ。でも言われて顔がかあっと熱くなる。

「おまえが、変なこと言うから……」

 あいつの逞しい胸にぐいぐい押し付けられながら、僕は言い訳する。なんで僕が恥ずかしがらないといけないんだ。

「ん? 変なこと? あんたもやってみたいんじゃないのか?」
「そんなわけないだろっ。おまえじゃあるまいし……」

 佐山は狼狽える僕を楽しむように頬ずりをする。くいっと顎に手をかけると上を向かせた。

「あざといなー。天然でやってるとしたら、罪深いよ」

 言いながら、セクシーな唇を寄せてくる。人前にそれを平気に晒してるおまえのほうが何倍も罪深いよ。いっつも目を奪われてるんだから。

「んんっ」

 だけど、その唇で責められると、僕はなんにも言えなくなってしまう。艶めかしく蠢く舌を入れられ、全身が熱に覆われてとろとろに溶けていく。

「今日はこれで勘弁しろ」

 佐山はスマホを取りだし、ベッドサイドに置いた。録画ボタンを押す。

「ば、馬鹿、佐山……」

 慌ててスマホに手を伸ばすが、佐山にその手を掴まれもう一度抱き寄せられた。

「俺に誤魔化さなくてもいい。素直になれ」

 色気が溢れる眼差しに胸がきゅんとなった。僕はどうしたかったんだろう。絶対に録画なんてしたくなかったはずだ。素直になれって、ってことは、抵抗しなくちゃ……。

「今日はどうやって可愛がろうかな……あんたの声もいっぱい入れたいし」

 僕をベッドに押し倒し跨ると、そんなセリフを囁く。
 唇の下の凹みを親指で押すと、僕の口は何のためらいもなくぱかんと開いてしまった。佐山はそこにまた甘いキスを降らせる。抵抗しようとした腕に力が入らない。

「ずるいよ……おまえは」

 デコルテを愛撫するあいつに、僕はため息交じりでそう吐いた。

「ずるくない。あんたを喜ばしたいだけだ。そのためなら俺はどこまでもどん欲になれる」

 ぞくぞくと体が震えてくる。駄目だ。僕の中で疼く欲望はあいつの意のままだ。それとも、あいつが言うように、これが僕の素直な心なんだろうか……。

「あ……ああっ」

 いつの間にか赤い録画サインも頭から消え、あいつに溺れていく。お望み通り、たくさんの喘ぎ声を上げて。





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