230 / 270
その230.桃から生まれない桃太郎
しおりを挟む新潟県には、県内の企業で製造・販売されている「もも太郎」というピンク色のアイスがあります。
名前こそ「もも太郎」なのですが、味はイチゴ味、しかも原材料にリンゴの果汁が使われていて、もう何が何やら。
そんな流れで、日本のおとぎ話の「桃太郎」について。
「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが……」と定番から始まり、おばあさんが川で拾ってきた大きな桃から男の子が生まれ、その子に「桃太郎」と名付けた、と。
桃太郎は成長して、「皆を困らせる鬼を退治してきます」と鬼ヶ島を目指し、道中で出会う犬、猿、キジに、きび団子を与えて家来にして、見事に鬼退治を成し遂げ、財宝を持ち帰るのでした、めでたしめでたし。
こんな感じの勧善懲悪ストーリーが頭に浮かぶと思います。
実は、元の物語は「桃から男の子が生まれる」のではなく、「不思議な桃を食べて、若返ったおじいさんとおばあさんが、アレして子供ができた」という話だった、と伝えられています。
(江戸時代の文献では、若返ったおばあさんが、桃太郎を出産するシーンもあるとか)
古い日本の神話や、中国の伝承などでも「桃」は不思議な効果があるアイテムとして扱われる場合が多々あります。
明治時代を前にして、小学校の教科書に「桃太郎」が取り上げられることが決まり、「子供に聞かせる話なのに、アレな部分をどうごまかすか……」ということで「桃から生まれたことにしよう」と、物語の設定が決まったらしいです。
「桃太郎」の起源は岡山県にある、という説が有力です。
きび団子の「きび」は、岡山の昔の名前「吉備国(きびのくに)」から来ている、とか。
そして岡山には吉備津彦命(きびつひこのみこと)という武将が温羅(おんら)という鬼を倒したという伝説も残っている、とか。
吉備津彦命には三人の家来たちがおり、その三人を「桃太郎」の家来の犬・猿・キジに例えた、という説も。
ただ、どうも疑問なのが、「キジ」だけ「分類ではない」ということ。
「鳥」じゃなくて「キジ」なんですよね。他は「犬」「猿」という括りなのに。
「桃太郎の家来は犬・猿・鳥の三匹でした」に統一するか、それとも「桃太郎の家来はチワワとニホンザルとトウカイキジでした」とか詳細な種類を記してくれた方が、表記が一貫していてスッキリするってモンですよ。
いや、待てよ、鬼を倒しに行くんだからお供は強い方がいいな、犬は土佐犬か、ドーベルマンあたりで……猿だってオランウータンとかマウンテンゴリラの方が良くない?
キジは……日本だとトウカイキジ、シマキジ、キュウシュウキジ、コウライキジくらいしかいないし、固有の強さも分からないしなあ。トウカイキジのままでいいか。
そんなわけで土佐犬とドーベルマンとチベタンマスティフの軍勢を率いて、武器と甲冑で完全武装させたマウンテンゴリラを先発部隊として進撃させ、空からは偵察部隊&爆弾を投擲する空中急襲部隊としてキジの群れ、それらのトップに立つのはコマンダー・モモタロウ!
……もはやそれは鬼退治というよりは、戦争を仕掛ける侵略行為だな。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?
無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。
どっちが稼げるのだろう?
いろんな方の想いがあるのかと・・・。
2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。
あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる