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その26. ディオダディ荘の怪奇談義
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前回で「フランケンシュタインの怪物」について少し触れましたが、「フランケンシュタインの怪物」が初登場したのは、メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』です。
さて、メアリー・シェリーについて。
1800年代、イギリス。
読書好きな少女、メアリー・ゴドウィンは父の経営する書店で働いていました。
そこで、客として訪れた奔放な詩人、パーシー・シェリーと出会い、恋に落ちます。
この時、メアリーは16歳、パーシーは22歳(年齢については諸説ありますが)。
しかも、パーシーは夫婦仲は冷え切っていたとはいえ、妻子のいる既婚者でした。
そんなふたりの恋愛が周囲に歓迎されるわけもなく、親の猛反対を受けたメアリーは、パーシーと共に駆け落ちします。
あちこちを回りますが、生活費にも困る貧しい生活もあり、紆余曲折あって、スイスのジュネーヴ、湖のほとりにある「ディオダディ荘」を訪ねます。
そこはパーシーの友人で、詩人のジョージ・バイロン卿の別荘でした。
パーシーとメアリーは、しばらくそこに住むことになります。
バイロン卿も既婚者でありながら、異母姉と関係を結んで子供を作ってしまったり、愛人を作ったりとスキャンダルの多い人物。
そういう点もあって、パーシーと気が合ったんでしょうか、詩や哲学について語り合う仲でした。
「ディオダディ荘」には、他にも何人か逗留客がいましたが、長雨で外に出ることもできず、バイロンは暇つぶしに「ここにいる皆で怪奇譚を執筆しようじゃないか」と提案しました。
のちに「ディオダディ荘の怪奇談義」と呼ばれます。
「怪奇談義」といっても、ホラーやオカルトというより、電気や生命、死者の蘇生法といった、今でいうSFカテゴリに近い話を語り合ったりするものでした。
そして、そこで得た着想を元に、書いた小説を発表して皆で批評しあったり。
小説好きにとっては、なかなか楽しそうな、あこがれる時間です。
そうして、天気が回復するまでのひと夏を過ごしました。
そこで、若干20歳のメアリーが書いたのが、『フランケンシュタイン』の原型となる作品でしたが、ここでは完成できずに投げ出してしまいます。
その後、1年間かけてコツコツと書き進め、1818年に発表したのが『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』です。
メアリーは、結婚したパーシーとの間に四人の子供をもうけますが、三人を病気で亡くしています。
死体の断片を繋ぎ合わせて電気を流し、人工的に「蘇生」させるという「フランケンシュタインの怪物」の設定は、「生命の誕生」について複雑な思いがあったメアリーだからこその発想、なのかもしれません。
「人造人間やロボットなどを作る憧れ、さらに作った生命によって人間が滅ぼされるのではないかという複雑な感情」のことを「フランケンシュタイン・コンプレックス」と呼ぶそうです。命名者はSF作家のアイザック・アシモフ。
これも一種の「エポニム」ですね。
さて、メアリー・シェリーについて。
1800年代、イギリス。
読書好きな少女、メアリー・ゴドウィンは父の経営する書店で働いていました。
そこで、客として訪れた奔放な詩人、パーシー・シェリーと出会い、恋に落ちます。
この時、メアリーは16歳、パーシーは22歳(年齢については諸説ありますが)。
しかも、パーシーは夫婦仲は冷え切っていたとはいえ、妻子のいる既婚者でした。
そんなふたりの恋愛が周囲に歓迎されるわけもなく、親の猛反対を受けたメアリーは、パーシーと共に駆け落ちします。
あちこちを回りますが、生活費にも困る貧しい生活もあり、紆余曲折あって、スイスのジュネーヴ、湖のほとりにある「ディオダディ荘」を訪ねます。
そこはパーシーの友人で、詩人のジョージ・バイロン卿の別荘でした。
パーシーとメアリーは、しばらくそこに住むことになります。
バイロン卿も既婚者でありながら、異母姉と関係を結んで子供を作ってしまったり、愛人を作ったりとスキャンダルの多い人物。
そういう点もあって、パーシーと気が合ったんでしょうか、詩や哲学について語り合う仲でした。
「ディオダディ荘」には、他にも何人か逗留客がいましたが、長雨で外に出ることもできず、バイロンは暇つぶしに「ここにいる皆で怪奇譚を執筆しようじゃないか」と提案しました。
のちに「ディオダディ荘の怪奇談義」と呼ばれます。
「怪奇談義」といっても、ホラーやオカルトというより、電気や生命、死者の蘇生法といった、今でいうSFカテゴリに近い話を語り合ったりするものでした。
そして、そこで得た着想を元に、書いた小説を発表して皆で批評しあったり。
小説好きにとっては、なかなか楽しそうな、あこがれる時間です。
そうして、天気が回復するまでのひと夏を過ごしました。
そこで、若干20歳のメアリーが書いたのが、『フランケンシュタイン』の原型となる作品でしたが、ここでは完成できずに投げ出してしまいます。
その後、1年間かけてコツコツと書き進め、1818年に発表したのが『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』です。
メアリーは、結婚したパーシーとの間に四人の子供をもうけますが、三人を病気で亡くしています。
死体の断片を繋ぎ合わせて電気を流し、人工的に「蘇生」させるという「フランケンシュタインの怪物」の設定は、「生命の誕生」について複雑な思いがあったメアリーだからこその発想、なのかもしれません。
「人造人間やロボットなどを作る憧れ、さらに作った生命によって人間が滅ぼされるのではないかという複雑な感情」のことを「フランケンシュタイン・コンプレックス」と呼ぶそうです。命名者はSF作家のアイザック・アシモフ。
これも一種の「エポニム」ですね。
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