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第10章 15歳差の恋、いま永遠になる
⑦
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「お、お父さん……⁉」
なんと、私の父が、目元を真っ赤にして泣いている。
「ちょっとお父さん、ここで泣かないで……!」
小声で必死に止めようとしたけれど、父はもう堪えきれなかったらしい。
「ひより……いつの間に、そんなに大人になって……!」
ぐっと鼻をすすり、目尻をぬぐいながら、父は感極まったように立ち上がった。
そして次の瞬間──
父は、玲央さんのお父さんに向かって、深々と頭を下げた。
「どうか、娘を……良い方向にお導きください。社長!」
その一言に、部屋の空気が一瞬止まった。
「……っ!?」
玲央さんのお父さん──会長がピクリと反応し、目を光らせた。
「……今、なんと?」
重々しく低い声。
一瞬で、会長の“ビジネスモード”の顔に切り替わる。
「俺を“社長”と呼ぶ者は、限られているはずだ……ん? 君はっ!」
その瞬間、会長が勢いよく立ち上がった。
「あの一ノ瀬グループ傘下、忠一不動産──取締役部長の、橘君かっ!!」
「は、はいっ⁉」
父の顔が、文字通り固まる。
目を見開き、口が開いたまま閉じない。
「まさか……あの時の若手営業マンの橘君が、取締役になってたとは!うちの会社での懇親会で名刺交換したのを、私は覚えてるぞ!」
「っ……会長、そんな昔のことまで……!」
父は混乱と感動と動揺とで、言葉がぐちゃぐちゃになっていた。
「いやぁ……奇遇というか、運命というか……まさか娘さんがうちの息子の婚約者になるとはな!」
「私こそ驚きで……まさかうちの娘が、“あの一ノ瀬家”に嫁ぐとは夢にも……」
両者、次第に握手から肩を叩き合い、ついにはまるで旧知の戦友のような雰囲気に。
そして──
「……ということは、我々はもう“親戚”になるということだな?」
「……は、はい……!」
「ん~!いいぞいいぞ、これでグループの関係もますます強固になるな!」
「は、はいっ、よろしくお願い致しますっ!」
……あれ?
完全に“政略的な結びつき”みたいになってるけど⁉
私は、呆気に取られながらも、玲央さんの隣で小さくため息をついた。
「……玲央さん、私たち、勝手に話が大きくなってません?」
「うん……俺も驚いてる。父さん、今日一番の笑顔だよ。」
そう言いながら、玲央さんが私の手をそっと握ってくれる。
そして耳元で、こっそり囁いた。
「でも……どんな形でも、君と家族になれることが嬉しい。」
その言葉に、私は思わず笑った。
泣いたり笑ったり、驚いたり。
──これが、“家族”ってことなのかもしれない。
そして──なぜか、というべきか、当然というべきか。
3か月後。
私たちは一ノ瀬グループ傘下の、超一流結婚式場で結婚式を挙げていた。
チャペルから続く大階段。
生花で飾られた白と金のバージンロード。
なんと、私の父が、目元を真っ赤にして泣いている。
「ちょっとお父さん、ここで泣かないで……!」
小声で必死に止めようとしたけれど、父はもう堪えきれなかったらしい。
「ひより……いつの間に、そんなに大人になって……!」
ぐっと鼻をすすり、目尻をぬぐいながら、父は感極まったように立ち上がった。
そして次の瞬間──
父は、玲央さんのお父さんに向かって、深々と頭を下げた。
「どうか、娘を……良い方向にお導きください。社長!」
その一言に、部屋の空気が一瞬止まった。
「……っ!?」
玲央さんのお父さん──会長がピクリと反応し、目を光らせた。
「……今、なんと?」
重々しく低い声。
一瞬で、会長の“ビジネスモード”の顔に切り替わる。
「俺を“社長”と呼ぶ者は、限られているはずだ……ん? 君はっ!」
その瞬間、会長が勢いよく立ち上がった。
「あの一ノ瀬グループ傘下、忠一不動産──取締役部長の、橘君かっ!!」
「は、はいっ⁉」
父の顔が、文字通り固まる。
目を見開き、口が開いたまま閉じない。
「まさか……あの時の若手営業マンの橘君が、取締役になってたとは!うちの会社での懇親会で名刺交換したのを、私は覚えてるぞ!」
「っ……会長、そんな昔のことまで……!」
父は混乱と感動と動揺とで、言葉がぐちゃぐちゃになっていた。
「いやぁ……奇遇というか、運命というか……まさか娘さんがうちの息子の婚約者になるとはな!」
「私こそ驚きで……まさかうちの娘が、“あの一ノ瀬家”に嫁ぐとは夢にも……」
両者、次第に握手から肩を叩き合い、ついにはまるで旧知の戦友のような雰囲気に。
そして──
「……ということは、我々はもう“親戚”になるということだな?」
「……は、はい……!」
「ん~!いいぞいいぞ、これでグループの関係もますます強固になるな!」
「は、はいっ、よろしくお願い致しますっ!」
……あれ?
完全に“政略的な結びつき”みたいになってるけど⁉
私は、呆気に取られながらも、玲央さんの隣で小さくため息をついた。
「……玲央さん、私たち、勝手に話が大きくなってません?」
「うん……俺も驚いてる。父さん、今日一番の笑顔だよ。」
そう言いながら、玲央さんが私の手をそっと握ってくれる。
そして耳元で、こっそり囁いた。
「でも……どんな形でも、君と家族になれることが嬉しい。」
その言葉に、私は思わず笑った。
泣いたり笑ったり、驚いたり。
──これが、“家族”ってことなのかもしれない。
そして──なぜか、というべきか、当然というべきか。
3か月後。
私たちは一ノ瀬グループ傘下の、超一流結婚式場で結婚式を挙げていた。
チャペルから続く大階段。
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