萌えるゴミの日に、関西弁黒髪八重歯のイケメンを拾いました

あきら

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例の奴らに、追われているんや

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 言った通り少し仮眠室で休んでから、職場を後にしました。就業時間は過ぎているので、大雅くんはとっくの昔に帰っているでしょう。

 帰り際、武市SVが心配して声をかけてくれました。こう言う、気遣いの出来る所がいいですよね。大丈夫だって、手を振りながら答えましたよ。あなたこそ、終電大丈夫なんですかって思いながら。おそらくは、今日も逃した事でしょう。どうやって帰るのかは、定かでありません。深夜勤のシフトがあった時代は、ほぼ毎日ほど仮眠室で夜を越していたと聞いています。
 僕はマンションまで歩いて帰られる距離なので、本当に良かった。元より、それを見越して選んだ職場ではありますが。また今日の一件でも、多少足を捻りましたが頭を強く打たなかったようで良かった。普通に、歩いて帰れそうです。
 さて、大雅くんがお腹を空かせて待っている筈だ。早く帰って、晩ごはんを作ってあげないと。支度をお願いはしましたが、食材を出してもらう程度の事なんです…。こう言うのも、適材適所って言うんですかね。役に立てるなら、それはそれで嬉しいです。
 夜道を歩きながら、大雅くんと初めて会った時の事を思い出していました。懐かしいなぁ。あれからまだ、何ヶ月も経ってはいない。あの時は仕事でなく飲み会帰りだったけど、ちょうどこんな感じの夜だった。例のゴミ捨て場を通りかかったら、また大雅くんが倒れていたりして…?何て事を考えながら、歩いていると。
 突然、後ろの方から足音がして腕を掴まれました。また遠くの方からですが、複数の男らしき足音が聞こえてくる。
 「大雅くん?とっくの昔に、帰ってた筈じゃ?」
 「うぅ…やっひーか。情けないで、助けてくれ。例の奴らに、追われているんや…。もう、ダメかも知れへん」
 「そんな、青○アミーゴみたいな話なの…?」
 突っ込みの終わらぬうちに、例の足音が追いついて僕らを取り囲みました。複数人の、屈強な男たちです。ぐへへ、と言っていたかは定かでありません。直感ですが、大雅くんと初めて会った日もおそらくはこいつらに追われていたのでしょう。
 「やっひーは、関係あれへん。ここは、オレに任せて逃げるんや…」
 「そんな、大雅くんを一人置いて逃げるなんて。多勢に無勢って、昔から言うでしょう。また、ゴミ捨て場に転がる事になっちゃうよ…」
 男たちは、僕らを取り囲んでゆっくりと間合いを詰めてきます。仕方ない。この手は使いたくありませんでしたが、ここは久々に僕の特技を使う事としましょう。そう思って、ゆっくりと息を吸い込んでから声を大にして叫びました。
 「きゃあああああ~!助けて、おさわりまん…。じゃなくて、おまわりさんこっちです!こっちに、不審な男たちが…」
 こう言う時だけは、女声で良かったと本当に思う。僕の叫び声が夜道を響き渡った後、周りの建物の窓から次々と照明がつくのを確認しました。この中の、何軒かは警察に通報してくれたと信じたい。
 男たちは、舌打ちをして散り散りに逃げていった。地元の福岡にいた時から、僕の切り札として控えていた最終手段です。果たして、どう言う状況で使っていたのかは秘密。
 そして遠目ですが、男たちとは別に夜道に紛れて逃げる一人の女性を確認しました。ホラー映画の貞子さんじみた、黒髪ロングヘアーの女性。だいぶ肌寒くなってきたので、流石にワンピースではないですが。大雅くんと初めて会った日、彼の下宿の近くに立っていた女性と思われます。
 「大雅くん、説明してくれ。一体、どう言う事なんだ?追われているって、一体何をして…」
 「うぅ…やっひー。それだけは…。今は、言う訳にはいかんのや。いずれ、回を追うごとに明らかになって行くやろう…」

 「実は、作者もまだ展開を考えてないだけだったりして」
 「当たっているだけに、辛い」
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