異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部

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1章 異世界へ

依頼達成と襲撃

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 帰りも盗賊や魔物に出会うことなく王都へ帰り着く。

「薬草採ってきましたー!」
「え、もうですか?」

 元気よく帰還報告をしたカナデにレーネさんが驚く。
 ちなみに、できる限り俺たちのスキルは隠すことにしたため、採取した薬草は異空間ボックスに入れず、手に持っている。

「コチラです!」

 “ドサっ!”とカナデが薬草をテーブルに置く。

「お、多いですね」
「張り切っちゃいました!」

 採りすぎても影響ないと思い、光っている薬草を全て採っていたため、合計で100個以上はあると思う。

「しょ、少々お待ちください」

 若干引き気味のレーネさんが薬草を持って席を外す。
 そして数分後。

「全て薬草でした。コチラが報酬の銀貨30枚です」

 銀貨30枚が適正か分からないため賢者さんに確認するが、問題ないとのことなので素直に受け取る。

「どのような方法で沢山の薬草を採取されたかは気になりますが、冒険者への過干渉は禁止されておりますので聞きません。なのでコチラ側からは感謝の気持ちを伝えさせていただきます。薬草採取は不人気な依頼なのでギルド側は常に薬草不足でした」

 俺たちはカナデのスキルで楽をしたが、本来なら片道1時間かけて採取場所に向かい、地道に薬草を探さなければならない。
 ランクが上がって他の依頼を受けることができるようになれば誰もやらないだろう。

「アキトさん、カナデさん。薬草採取の依頼を受けていただき、ありがとうございます。明日以降もこの依頼を受けていただけると嬉しいです」

 そう言ってレーネさんが笑みを見せる。

「もちろんです!」
「俺たちにとっては薬草採取ほど美味しい依頼はありませんから」

 移動2時間、採取30分の合計2時間半で銀貨30枚も得ることができる美味しい依頼だ。
 断る理由はない。

「ふふっ、ありがとうございます。これらもよろしくお願いしますね」

 そんな感じでレーネさんとの会話を終えた。



「歩き疲れたー」
「久々の運動はどーだった?」
「もう無理ー。一歩も動けないよー」

 宿屋に到着して早々、カナデがベッドに倒れ込む。
 地球では一日中家で過ごしてたため、体力不足が顕著に現れているようだ。

「妹の筋力ステータスはEなんだよ。もう限界すぎるよー」

 帰宅早々こんな感じなので、もう家から出るのは無理らしい。

「しばらくは薬草採取で体力作りだな」
「だねー」

 カナデの体力や筋力はダンジョンに潜れるレベルではないため、しばらくは薬草採取をしようと思う。

「じゃあ俺はちょっと買い物に行ってくるよ。絶対、俺が戻るまで家から出るなよ」
「んにゃ?分かったー」

 俺の言葉にカナデは引っかかったようだが、元気がないので追求してこない。
 そんなカナデに笑みをこぼしつつ俺は宿屋を出た。



 宿屋を出て早々、俺のことを見ている視線を感じる。

(やはり付いてきてるか)

 カナデは気づいてなかったが、ギルドを出てからずっと付けられている。

(理由は分からないが……カナデに危害を加えるなら見逃すわけにはいかない)

 俺はカナデの身を守るため、この世界に来てからずっと索敵Lv.MAX、危機察知Lv.MAXを発動している。
 魔力を使用している感覚はあるが、俺は魔力を使用した攻撃をしないため問題はない。
 それにLv.MAXの効果なのか、消費魔力は微々たるモノだ。

 ちなみに賢者スキルでも索敵や危機察知は可能だが、索敵や危機察知に特化したコチラのスキルの方が優秀だと思ってる。
 何故なら探知範囲が俺を中心に2キロ以内であれば、賢者さんよりも詳しく把握することができるからだ。

(賢者さんは広い範囲を索敵できるけど、索敵スキルや危機察知スキルと比べると分かる内容が少ないからなぁ)

 そのため賢者スキルしか持っていないカナデは尾行に気付かなかったようだ。
 そんなことを思いつつ、俺は後を付けている3人の下へ足を運ぶ。
 路地裏から見ているようだが俊敏SSのステータスを遺憾なく発揮し、一般人では視認ができないほどの速さで背後を取る。

「よう、さっきから俺たちのことを付けているようだが……何か用か?」
「「「っ!」」」

 俺の声を聞き、慌てて振り向く男たち。

「なっ!い、いつの間にっ!」
「慌てるな!奴は武器を持ってない!3人でかかれば楽勝だ!」

 俺が一瞬で背後を取った事実から格上であることを理解できず、2人の男が飛びかかる。

「持ち金全て置いていきなっ!新入りはベテランに金を貢ぐものなんだよ!」
「しかもあの女は上玉だ!俺たちが大事に調教してやるから寄越しな!」

 などと口にしながら特攻するが、前世で戦ってきた経験に加え、体術Lv.MAXを持っている俺の相手にはならず、“パシッ!”と2人の拳を手のひらで防ぐ。

「「っ!」」
「これで正当防衛だ」
「ぐはっ!」
「かはっ!」

 俺は手加減しながら男2人の腹を1発殴る。
 しかし加減を間違えたようで、近くの建物まで吹き飛ばされた。

「あれ?もう少しセーブしないとダメなのか」
「なっ、ななな……っ!」

 俺に攻撃を仕掛けなかった残りの男がその場で尻餅をつく。

「ギルドで多額の銀貨を受け取る俺たちを見て良いエサと思ったのか?」

 “コクコクっ!”と勢いよく首を縦に振る男。

「こ、今後、お前たちには手を出さねぇ!み、見逃してくれ!」

 俺に敵わないことを理解した男が何か言っているが、一歩間違えばカナデに危害が加わるかもしれなかったため、コイツらを許すわけにはいかない。

「そんなので許されるわけないだろ?」
「か、金か!?それなら有り金全て渡す!他にも女なら……」
「そんなモノは要らない」
「っ!」

 俺から放たれる殺気に口を開いていた男が黙る。

「カナデを調教?そんなことを考えた男たちに生きてる価値はない」
「ひいっ」

 尻餅をついたまま後ろに下がる男に対し、俺は思い切り拳を振り上げる。
 そして男の顔面スレスレを殴り、“シュッ!”と風の音が出る。
 それだけで男は恐怖のあまり気絶し、地面に倒れる。

「カナデは命よりも大切な存在なんだ。お前らなんかのモノにさせるかよ」

 そう呟き、俺は後方に声をかける。

「カナデ、心配してくれるのは嬉しいが宿から出るなと言っただろ」
「うぅ、ごめんなさい」

 “トボトボ”とカナデが歩いてくる。

「お兄ちゃんが誰かと戦ってるって賢者さんに聞いたら居ても立っても居られなくて……」

 申し訳なさそうな顔をしてカナデが話す。

(俺が男たちと対峙して数秒後にはここにやってきた。どんな魔法を使ってここまで来たかは分からないが、カナデもチートスキルを女神様からもらってるんだ。強いに決まってるか)

 地球では病弱だったカナデを守るのが俺の役目だったが、女神様のおかげでカナデは戦うことのできる力を身につけている。

(過保護になり過ぎるのも良くないか。それに四六時中、俺がカナデを守ることはできない。この機会にカナデを鍛えるか)

 そう思い、俯いているカナデの頭に“ポンっ”と優しく手を置く。

「さっきも言ったが俺のことを心配して来てくれたんだ。怒ったりはしないよ。だからいつもの調子に戻ってくれ。俺はカナデの笑顔が何よりの癒しだからな」
「……うんっ!」

 俺の言葉にカナデは顔を上げて満面の笑みを浮かべる。

「いつも私を守ってくれてありがと!お兄ちゃんっ!」
「気にするな。妹を守るのが兄の役目だ」

 そう言って俺はカナデの頭を優しく撫でた。
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