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1章 異世界へ
初めてのダンジョン
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Eランク冒険者となった翌日。
俺たちは早速、王都近くにあるD級ダンジョン『黒煙』に来ていた。
「この世界に来てから1ヶ月、色々と特訓したが気持ち程度しかレベルが上がらなかったな」
「だね。やっぱり魔物を倒さないとダメみたいだよ」
俺たちはレベル1からレベル5まで上がったが、ステータスの上昇はなかった。
「でもお兄ちゃんのおかげで体力はついたよ」
しかし特訓のおかげで病弱だったカナデが、今では何時間も走り続けることができるようになった。
これならダンジョンに長時間潜っても問題ないだろう。
「回復系アイテムや野宿を想定した道具は異空間ボックスにあるな?」
「うん!じゃあ張り切っていこー!」
とのことで初めてのダンジョン探索が始まった。
1階層に到着する。
「先ずはこのダンジョンのことを賢者さんに教えてもらおうか。賢者さーん、このダンジョンの情報を教えて!」
『解、このダンジョンは10階層まであるダンジョンで危険な罠はありません。ダンジョンボスは10階層にいるオーガ1体となります』
等々、色々なことを教えてもらう。
ちなみに賢者さんのおかげでダンジョン内のマップは全て把握しており、敵の位置や罠まで熟知しているらしい。
マジで賢者さん様々だ。
「あらかじめレーネさんから聞いてた情報通りだ。じゃあ早速探索を始めるか」
「うんっ!」
俺たちは1階層を慎重に歩いていく。
「あ、この角を曲がったらゴブリンが5体いるみたいだよ」
俺もカナデと同様に賢者スキルを発動しているため、魔物の位置は把握している。
「なら先ずは兄としてカナデにカッコいいところを見せるか」
「頑張ってー!」
カナデの声援を背中に受けつつ俺は角を曲がる。
「ゴブっ!」
すると俺に気がついたゴブリン5体が一斉に攻撃を仕掛けてくる。
「これが初陣だ。カッコ良く決めないとな」
そんなことを思いつつ〈日本刀〉に手を伸ばす。
「『水瀬神明流』三の型〈輪舞〉」
ゴブリン5体に突っ込みながら片足を軸にして旋風のような回転切りを放つ。
これは対集団戦用の広域殲滅剣技として、俺の先祖が編み出したものだ。
「「「「「グギギっ!」」」」」
俊敏値がSSである俺の動きを捉えることができず、回転斬りの餌食となったゴブリン5体が魔石となる。
「さすがお兄ちゃんっ!」
「これくらい楽勝だ。もちろん、格下だからといって油断は禁物だが」
実際、不測の事態に対応できるよう、今現在も索敵スキルと危機察知スキルは作動させている。
「次はカナデの番だな」
「うんっ!草原じゃ全力で魔法を放つことができなかったから楽しみだよ!」
などを話しながら進むと、再びゴブリン5体と遭遇する。
「任せて!ホーリーランスっ!」
カナデが聖属性の槍を5本作る。
「いけっ!」
そしてホーリーランスをゴブリンに向けて放つ。
「「「「「グギギっ!」」」」」
ゴブリンの弱点である顔にクリンヒットしたこともあり、1撃で魔石へと変わる。
「おぉ、すごいコントロールだ」
「えへへ~、いっぱい練習したんだ!」
魔法操作スキルは持っていないため空き時間を見つけて特訓していたカナデは、たった1ヶ月で的確に弱点を狙えるほど上達した。
「どうだった!?お兄ちゃんっ!」
「カッコ良かったぞ。さすが自慢の妹だ」
そう言って頭を撫でると「ん~っ!」と気持ちよさそうに目を細める。
ダンジョン内なので細心の注意はしているが、頑張ったカナデを褒めないわけにはいかないので、少しだけ撫でる。
「じゃあこのペースで10階層まで行くか」
「うんっ!」
賢者さんのおかげで道に迷うことはなく、2時間程度で10階層にあるダンジョンボスまで辿り着く。
「やはり魔物討伐は経験値が美味しいな」
「だね!ステータスに変化はないけど少し動きが良くなった気がするよ!」
どうやらこの世界ではステータスに反映されずとも能力値はレベルアップとともに上昇するようだ。
例えるなら『筋力80~89はAと表示します』といった感じだろう。
「じゃあ作戦通り、2人で倒すぞ」
「うんっ!」
初めてのボス戦ということでソロで挑戦せず、2人で戦うことにした。
俺たちは扉を開けて部屋に入る。
すると身長2メートル程度のオーガ1体が視界に入った。
「グォォォっ!」
「いくぞっ!」
俺は〈日本刀〉を抜刀しつつオーガに向かって走る。
「全力でいくよー!ファイヤーボール!」
先手必勝ということで、カナデが遠距離からオーガの顔面にファイヤーボールを喰らわせる。
全力のファイヤーボールということでかなりの大きさを誇っており、“ドゴーンっ!”という音と共にオーガの顔が消し飛ぶ。
そしてオーガの身体が消滅し、魔石がドロップする。
「「………」」
あまりにも呆気ない終了に俺たちは戸惑う。
「………え、オーガ弱くね?」
「うん。ここまで弱いとは思わなかったよ」
「………で、俺は一体、この剣をどこに向けて振ればいいんだ?」
「………素振りでもすればいいんじゃないかな?」
記念すべき初めてのボス戦はあっけなく終了した。
俺たちは早速、王都近くにあるD級ダンジョン『黒煙』に来ていた。
「この世界に来てから1ヶ月、色々と特訓したが気持ち程度しかレベルが上がらなかったな」
「だね。やっぱり魔物を倒さないとダメみたいだよ」
俺たちはレベル1からレベル5まで上がったが、ステータスの上昇はなかった。
「でもお兄ちゃんのおかげで体力はついたよ」
しかし特訓のおかげで病弱だったカナデが、今では何時間も走り続けることができるようになった。
これならダンジョンに長時間潜っても問題ないだろう。
「回復系アイテムや野宿を想定した道具は異空間ボックスにあるな?」
「うん!じゃあ張り切っていこー!」
とのことで初めてのダンジョン探索が始まった。
1階層に到着する。
「先ずはこのダンジョンのことを賢者さんに教えてもらおうか。賢者さーん、このダンジョンの情報を教えて!」
『解、このダンジョンは10階層まであるダンジョンで危険な罠はありません。ダンジョンボスは10階層にいるオーガ1体となります』
等々、色々なことを教えてもらう。
ちなみに賢者さんのおかげでダンジョン内のマップは全て把握しており、敵の位置や罠まで熟知しているらしい。
マジで賢者さん様々だ。
「あらかじめレーネさんから聞いてた情報通りだ。じゃあ早速探索を始めるか」
「うんっ!」
俺たちは1階層を慎重に歩いていく。
「あ、この角を曲がったらゴブリンが5体いるみたいだよ」
俺もカナデと同様に賢者スキルを発動しているため、魔物の位置は把握している。
「なら先ずは兄としてカナデにカッコいいところを見せるか」
「頑張ってー!」
カナデの声援を背中に受けつつ俺は角を曲がる。
「ゴブっ!」
すると俺に気がついたゴブリン5体が一斉に攻撃を仕掛けてくる。
「これが初陣だ。カッコ良く決めないとな」
そんなことを思いつつ〈日本刀〉に手を伸ばす。
「『水瀬神明流』三の型〈輪舞〉」
ゴブリン5体に突っ込みながら片足を軸にして旋風のような回転切りを放つ。
これは対集団戦用の広域殲滅剣技として、俺の先祖が編み出したものだ。
「「「「「グギギっ!」」」」」
俊敏値がSSである俺の動きを捉えることができず、回転斬りの餌食となったゴブリン5体が魔石となる。
「さすがお兄ちゃんっ!」
「これくらい楽勝だ。もちろん、格下だからといって油断は禁物だが」
実際、不測の事態に対応できるよう、今現在も索敵スキルと危機察知スキルは作動させている。
「次はカナデの番だな」
「うんっ!草原じゃ全力で魔法を放つことができなかったから楽しみだよ!」
などを話しながら進むと、再びゴブリン5体と遭遇する。
「任せて!ホーリーランスっ!」
カナデが聖属性の槍を5本作る。
「いけっ!」
そしてホーリーランスをゴブリンに向けて放つ。
「「「「「グギギっ!」」」」」
ゴブリンの弱点である顔にクリンヒットしたこともあり、1撃で魔石へと変わる。
「おぉ、すごいコントロールだ」
「えへへ~、いっぱい練習したんだ!」
魔法操作スキルは持っていないため空き時間を見つけて特訓していたカナデは、たった1ヶ月で的確に弱点を狙えるほど上達した。
「どうだった!?お兄ちゃんっ!」
「カッコ良かったぞ。さすが自慢の妹だ」
そう言って頭を撫でると「ん~っ!」と気持ちよさそうに目を細める。
ダンジョン内なので細心の注意はしているが、頑張ったカナデを褒めないわけにはいかないので、少しだけ撫でる。
「じゃあこのペースで10階層まで行くか」
「うんっ!」
賢者さんのおかげで道に迷うことはなく、2時間程度で10階層にあるダンジョンボスまで辿り着く。
「やはり魔物討伐は経験値が美味しいな」
「だね!ステータスに変化はないけど少し動きが良くなった気がするよ!」
どうやらこの世界ではステータスに反映されずとも能力値はレベルアップとともに上昇するようだ。
例えるなら『筋力80~89はAと表示します』といった感じだろう。
「じゃあ作戦通り、2人で倒すぞ」
「うんっ!」
初めてのボス戦ということでソロで挑戦せず、2人で戦うことにした。
俺たちは扉を開けて部屋に入る。
すると身長2メートル程度のオーガ1体が視界に入った。
「グォォォっ!」
「いくぞっ!」
俺は〈日本刀〉を抜刀しつつオーガに向かって走る。
「全力でいくよー!ファイヤーボール!」
先手必勝ということで、カナデが遠距離からオーガの顔面にファイヤーボールを喰らわせる。
全力のファイヤーボールということでかなりの大きさを誇っており、“ドゴーンっ!”という音と共にオーガの顔が消し飛ぶ。
そしてオーガの身体が消滅し、魔石がドロップする。
「「………」」
あまりにも呆気ない終了に俺たちは戸惑う。
「………え、オーガ弱くね?」
「うん。ここまで弱いとは思わなかったよ」
「………で、俺は一体、この剣をどこに向けて振ればいいんだ?」
「………素振りでもすればいいんじゃないかな?」
記念すべき初めてのボス戦はあっけなく終了した。
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