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1章 異世界へ
ギルドマスターからの依頼
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「「Sランク冒険者!?」」
「ん、よろしく」
ルナさんが表情を変えず、淡々と応える。
Sランク冒険者はS級の魔物を1人で討伐できることが絶対条件となっており、世界で6人しかいない。
「そ、そういえば、この街にはルナというSランク冒険者が居るって言ってたな」
「うん。まさかルナさんがこんなに可愛い女の子とは思わなかったよ」
改めてルナと呼ばれた美少女を見る。
青い髪を腰まで伸ばした美少女。
スラッとしたスタイルと綺麗な顔立ちをしており、表情の変化が乏しいため、お人形のような美しさを感じる。
確か年齢は俺の1つ上の21歳だ。
「そして私が王都支部ギルドマスターのフィリアだ。よろしくな」
ルナさんの母親でギルドマスターであるフィリアさんが自己紹介をする。
ルナさんの母親ということが納得なくらいの美女だが、見た目はルナさんを産んだとは思えないくらい若い。
「さて早速だが本題に入ろうか」
そう言って俺たちをソファーに促す。
「では今回のダンジョン崩壊について知っていることを全て話してくれ」
「分かりました」
俺たちは知っている情報を全て話す。
「ふむ、オーガクラスが何体も徘徊していたか」
そう呟いて考え事をするフィリアさん。
「なぁ、ルナ。アキトたちと崩壊したダンジョンの調査に行ってくれないか?」
「ん、任せて」
「えっ!俺たち、同行するんですか!?」
「あぁ。これを機に2人の実力を把握しておきたいからな。大丈夫、どんなダンジョンであろうとルナがいるから死ぬことはない」
「ん、2人は私が守るから」
あくまで崩壊したダンジョンが何級かの調査ということで無理はしないため、ルナさんへの同行をお願いされる。
「徘徊している魔物はダンジョン内にいた頃よりも強化されている。そんな状況でもオーガクラスの魔物を怪我なく何体も討伐している点から、ルナに迷惑をかけることはないだろう。もちろん、報酬は弾むぞ」
俺はカナデを見る。
「私は引き受けたい。ココナツ村の近くのダンジョンが崩壊したとなれば村も危険だからね」
「だな。その依頼、引き受けます」
「ありがとう」
こうして俺たちはルナさんとともに、崩壊したダンジョンへ行くこととなった。
フィリアさんからの依頼を引き受けた翌日。
村の安全を確保するため一刻も早く向かいたかった俺たちは、翌日出発することにした。
「ミナミちゃん!またよろしくね!」
「はいっ!今回も皆さんを安全にお連れしますね!」
そのためミナミの馬車を再び借りることとなり、俺たちはミナミの運転で『ココナツ村』を目指す。
「ごめん。私、馬車の運転ができないから」
「大丈夫ですよ。俺たちも運転できませんから」
Sランク冒険者にもなれば馬車の運転くらい出来ると思っていたが、ルナさんはできないらしい。
ちなみに野営時の家事スキルも皆無だと薄い胸を張って堂々と言っていた。
「遠方の依頼を引き受けた時、どうやって移動してたんですか?」
「基本的に全てシャンリンとランリンが運転してた。私は何もしてない」
シャンリンさん、ランリンさんとはルナさんのパーティーメンバーでA級上位の実力者。
2人は姉妹らしく、顔がすごく似ているらしい。
「シャンリンとランリンはすごい。可愛くて家事全般ができる。しかも私の身の回りのお世話までしてくれる優れ者」
話を聞く限り、ルナさんは戦闘力に全振りしたため生活スキルは皆無らしく、フィリアさんやシャンリンさん、ランリンさんが身の回りのお世話をしているようだ。
「シャンリンさんとランリンさんは今、どちらへ?」
「今は実家に帰ってる。だから今は1人で着替えないといけないから大変」
「………」
(シャンリンさんとランリンさん。ルナさんを甘やかしすぎでは?)
そんなことを思うが口には出さない。
「そんなことより私はアキトのことが気になる」
そう言って俺の身体にルナさんが近づく。
馬車に乗ってるため椅子などはなく背もたれに寄りかって話していたため、俺の左肩にルナさんの右肩が触れ合う。
「っ!」
そのため“ドキッ”としたが、ルナさんは気にする様子なく話を続ける。
「アキトからは不思議な気配を感じる。もちろん、カナデからも。多分、私と同じかそれ以上に2人は強い」
「そ、そんなことはありませんよ」
「ううん、私のスキルは当たる。2人は強くてシャンリン、ランリン並みに良い人」
何らかのスキルで俺たちが強いことを確信しているようだ。
良い人判定をどのようにしたかは不明だが。
「だから今日の旅は楽しみだった。もちろん、実力を秘密にしているなら私も秘密にする。この聖剣に誓って」
この世界では武器に誓うという言葉は、自身の命を賭けることと同じくらい重たい誓約だ。
そんな誓約を行うということは本気で俺たちの秘密を守るのだろう。
(賢者さんにお願いしてルナさんを調べたら良い人だという結果が出た。だからといって異世界からの転移者であることは伝えない方がいいだろう)
「スキルや称号は秘密にしてますが、実力を秘密にしているわけではありません。なので今回の依頼は本気を出しますよ」
これはカナデと決めたこと。
俺たちが1番守らなければならないことは自身の実力ではなく村の人たち。
余計な行動をして村を危険に晒すわけにはいかないので、全力でいく予定だ。
「ん。期待してる」
そう言ってほんの少しだけ口角を上げる。
(もう少し笑顔が増えれば可愛い女の子になるんだろうなぁ)
そんなことを思いながらルナさんの笑顔に見惚れた。
「ん、よろしく」
ルナさんが表情を変えず、淡々と応える。
Sランク冒険者はS級の魔物を1人で討伐できることが絶対条件となっており、世界で6人しかいない。
「そ、そういえば、この街にはルナというSランク冒険者が居るって言ってたな」
「うん。まさかルナさんがこんなに可愛い女の子とは思わなかったよ」
改めてルナと呼ばれた美少女を見る。
青い髪を腰まで伸ばした美少女。
スラッとしたスタイルと綺麗な顔立ちをしており、表情の変化が乏しいため、お人形のような美しさを感じる。
確か年齢は俺の1つ上の21歳だ。
「そして私が王都支部ギルドマスターのフィリアだ。よろしくな」
ルナさんの母親でギルドマスターであるフィリアさんが自己紹介をする。
ルナさんの母親ということが納得なくらいの美女だが、見た目はルナさんを産んだとは思えないくらい若い。
「さて早速だが本題に入ろうか」
そう言って俺たちをソファーに促す。
「では今回のダンジョン崩壊について知っていることを全て話してくれ」
「分かりました」
俺たちは知っている情報を全て話す。
「ふむ、オーガクラスが何体も徘徊していたか」
そう呟いて考え事をするフィリアさん。
「なぁ、ルナ。アキトたちと崩壊したダンジョンの調査に行ってくれないか?」
「ん、任せて」
「えっ!俺たち、同行するんですか!?」
「あぁ。これを機に2人の実力を把握しておきたいからな。大丈夫、どんなダンジョンであろうとルナがいるから死ぬことはない」
「ん、2人は私が守るから」
あくまで崩壊したダンジョンが何級かの調査ということで無理はしないため、ルナさんへの同行をお願いされる。
「徘徊している魔物はダンジョン内にいた頃よりも強化されている。そんな状況でもオーガクラスの魔物を怪我なく何体も討伐している点から、ルナに迷惑をかけることはないだろう。もちろん、報酬は弾むぞ」
俺はカナデを見る。
「私は引き受けたい。ココナツ村の近くのダンジョンが崩壊したとなれば村も危険だからね」
「だな。その依頼、引き受けます」
「ありがとう」
こうして俺たちはルナさんとともに、崩壊したダンジョンへ行くこととなった。
フィリアさんからの依頼を引き受けた翌日。
村の安全を確保するため一刻も早く向かいたかった俺たちは、翌日出発することにした。
「ミナミちゃん!またよろしくね!」
「はいっ!今回も皆さんを安全にお連れしますね!」
そのためミナミの馬車を再び借りることとなり、俺たちはミナミの運転で『ココナツ村』を目指す。
「ごめん。私、馬車の運転ができないから」
「大丈夫ですよ。俺たちも運転できませんから」
Sランク冒険者にもなれば馬車の運転くらい出来ると思っていたが、ルナさんはできないらしい。
ちなみに野営時の家事スキルも皆無だと薄い胸を張って堂々と言っていた。
「遠方の依頼を引き受けた時、どうやって移動してたんですか?」
「基本的に全てシャンリンとランリンが運転してた。私は何もしてない」
シャンリンさん、ランリンさんとはルナさんのパーティーメンバーでA級上位の実力者。
2人は姉妹らしく、顔がすごく似ているらしい。
「シャンリンとランリンはすごい。可愛くて家事全般ができる。しかも私の身の回りのお世話までしてくれる優れ者」
話を聞く限り、ルナさんは戦闘力に全振りしたため生活スキルは皆無らしく、フィリアさんやシャンリンさん、ランリンさんが身の回りのお世話をしているようだ。
「シャンリンさんとランリンさんは今、どちらへ?」
「今は実家に帰ってる。だから今は1人で着替えないといけないから大変」
「………」
(シャンリンさんとランリンさん。ルナさんを甘やかしすぎでは?)
そんなことを思うが口には出さない。
「そんなことより私はアキトのことが気になる」
そう言って俺の身体にルナさんが近づく。
馬車に乗ってるため椅子などはなく背もたれに寄りかって話していたため、俺の左肩にルナさんの右肩が触れ合う。
「っ!」
そのため“ドキッ”としたが、ルナさんは気にする様子なく話を続ける。
「アキトからは不思議な気配を感じる。もちろん、カナデからも。多分、私と同じかそれ以上に2人は強い」
「そ、そんなことはありませんよ」
「ううん、私のスキルは当たる。2人は強くてシャンリン、ランリン並みに良い人」
何らかのスキルで俺たちが強いことを確信しているようだ。
良い人判定をどのようにしたかは不明だが。
「だから今日の旅は楽しみだった。もちろん、実力を秘密にしているなら私も秘密にする。この聖剣に誓って」
この世界では武器に誓うという言葉は、自身の命を賭けることと同じくらい重たい誓約だ。
そんな誓約を行うということは本気で俺たちの秘密を守るのだろう。
(賢者さんにお願いしてルナさんを調べたら良い人だという結果が出た。だからといって異世界からの転移者であることは伝えない方がいいだろう)
「スキルや称号は秘密にしてますが、実力を秘密にしているわけではありません。なので今回の依頼は本気を出しますよ」
これはカナデと決めたこと。
俺たちが1番守らなければならないことは自身の実力ではなく村の人たち。
余計な行動をして村を危険に晒すわけにはいかないので、全力でいく予定だ。
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