異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部

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1章 異世界へ

『ココナツ村』へ到着

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 ルナさんからパーティーに誘われた翌日。

「私のパーティーに入ればシャンリンとランリンが甲斐甲斐しくお世話してくれる。そうなればきっと、カナデもお世話されて2人のメイド力にメロメロになる」
「ごくりっ!」
「だからカナデ。私のパーティーに入らない?」
「入りますっ!」

 ルナさんが外堀から埋めていた。

「ねぇ、お兄ちゃん。ルナさんのような美少女と毎日一緒に居られるんだよー?断る理由なんてないと思うよー?」
「ルナさん。最強のカードを味方につけましたね」
「ん。それくらいアキトが欲しい」

 薄い胸を張って堂々とした姿勢を見せる。

「カナデ。俺は今、カナデのことが何よりも大切だ。だから何か起これば絶対にカナデを守るために行動する。それこそ、カナデとルナさん、どちらかしか救えないとなれば迷わずカナデを選ぶ」
「だからルナさんのパーティーに入れないと?」
「あぁ。こんな奴をパーティーに加えても足を引っ張るだけだ」

 俺の気持ちをカナデに伝えると「はぁ…」と何故かため息をこぼす。

「お兄ちゃんが私のことを1番に想ってくれるのは嬉しいよ。でも私のお兄ちゃんは最強だから、私とルナさん、両方とも救ってくれるはず。だからお兄ちゃんの悩みなんてちっぽけなものだと私は思うよ」

 そう言って笑顔を見せる。

「さすがアキトの妹。アキトへの信頼がすごい」
「ルナさんも私と同じくらいお兄ちゃんを信頼してますよね!」
「もちろん、アキト以上に信頼できる男は居ないと私のスキルが言ってる」

 そう言ってルナさんが俺を見る。

「だからゆっくり考えてほしい。幸い、私たちの旅は始まったばかりだから」
「……そうですね」

 俺が頷くとこの話は終わったようで、カナデが朝ごはんの用意を始める。

(カナデと同じくらいルナさんのことを大切に思える日が来るのだろうか……)

 そんなことを思いつつ俺はカナデの調理を眺めた。



 あれから1週間後。

 俺たちは何事もなく『ココナツ村』に辿り着くが…

(結局、ほとんど寝られなかった……)

 俺自身は毎夜の睡眠不足に悩まされていた。

 前回ここに来た時は俺が全て夜の見張りをしたため問題なかったが、今回はルナさんが見張りをしている間、カナデとミナミに密着しながら狭い馬車の中で眠る状況となり、ほとんど寝られなかった。

 俺は重たいまぶたを擦りながら3人に着いていく。
 しばらく歩くと村人たちが俺たちに気付き、俺たちを歓迎してくれた。

「近くのダンジョンが崩壊したんだって?」
「王都に帰ってすぐこの村に来てくれたのか?」
「はい。皆さんの安全が最優先ですから」
「くーっ!ほんとアキトさんは良いこと言う!ぜひ、ウチの村に残ってくれ!」
「今なら村長のシャルちゃんをプレゼントしよう!家庭的で良い女だぞ!」
「ウチの村1番の美女だ!アキトさんも気にいると思うぞ!」

 村の人たち。特に中年男性たちからの手厚い歓迎を受けて苦笑いする。

「しかも最近は暇さえあれば村の入り口を見てるからな。まるで、誰かが来るのを楽しみにしているように。あれは絶対、アキトさんたち……というよりアキトさんのことを待ってたと思う」
「え、俺ですか?」
「あぁ。だってここ最近はアキトさんのことばかり……」
「ちょっ!余計なことは言わなくていいんです!」

 そんな会話をしていると俺たちの到着を聞いたシャルさんが飛んできた。

「お、シャルちゃんが来たぞ」
「年寄りはこの辺りで立ち去るか」
「これ以上喋ると後が面倒だからな」
「もう既に余計なことを言ってますので、皆さんには後でお話しがあります!」
「おー怖い怖い」

 と、全然怖がっていない素振りで立ち去る男性陣。

「この村は仲が良いですね」
「え、えぇ。良すぎるのも良くないですが」

 肩を落としながらシャルさんが言う。
 すると突然、手をモジモジさせながら、少し頬を染めた顔で口を開く。

「そ、それで……わ、私は別にアキトさんが来るのを待ち望んでたわけではありませんよ。ただ、魔物が村の周辺に居るかもしれないので、警戒のために村の入り口を眺めてただけです」
「村周辺に魔物が居ると聞けば警戒するのは普通です。だから説明なんてしなくていいですよ」

 村の近くにあるダンジョンが崩壊している件はシャルさんに伝えていたため、村長として周辺を警戒するのは当然だ。

「……少しは勘違いしてもいいと思いますよ?」
「何をですか?」
「……いえ、何でもありません」

 何故かシャルさんの元気がない。

「もしかしてアキトって鈍い?」
「超が付くほどです」
「なるほど。アキトの意外な一面を知った」

 そんな会話をカナデとルナがしていた。



 話が脱線したため、話を戻してシャルさんへ足を運んだ理由を説明する。
 あらかじめ、シャルさんにはダンジョン崩壊によって熊が村付近までいたことを伝えてあるため、驚く事なく頭を下げる。

「村のためにありがとうございます」
「いえいえ。俺たち、この村が好きになりましたから。なので守らせてください」
「お兄ちゃんの言う通りです!」
「ありがとう……ございます……」

 シャルさんがうっすらと涙を流しながら感謝を伝える。

「じゃあ早速ダンジョンに向かいますか」
「ん。そして村で美味しいご飯を食べたい」

 ここに来るまでの道中、カナデが作った様々な米料理が気に入ったようで、この村での米料理が楽しみらしい。

「それは名案ですね」
「うんうん!」

 ルナさんの提案に俺たちは同意する。

「じゃあ行ってきます!調査だけの予定なので遅くはならないと思います」
「お気をつけて!」
「美味しい料理をたくさんご用意しておきます。行ってらっしゃいませ」

 ミナミとシャルさんに見送られ、俺たちはダンジョンに向かった。
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