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1章 異世界へ
報酬部屋
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しばらく休憩したことで動けるようになった俺たちはダンジョンから脱出するため動き出す。
「そういえば『黒の騎士』の魔石はどうしたんだ?」
「あ、魔石なら私が回収して収納してるよ!バカみたいに大きい魔石だった!」
「S級の魔物でもこんな大きさ見たことない。多分、崩壊してダンジョンのランクが上がったからだと思う。これは換金すれば金貨何千枚になるかもしれない」
「おぉ!」
報酬の大きさに歓喜する。
そんな会話をしながら移動すると、2つのワープポイントが見えてきた。
「あれ、2つあるな」
「あ、お兄ちゃんが気絶してる間に空から『報酬部屋へ案内します』って言われたよ!」
「なるほど。まぁ、あんな強力なボスを倒して報酬ゼロは泣けるから報酬があって良かったよ」
そんな話をしながら俺たちは報酬部屋に足を運ぶ。
すると目の前に宝箱が3つ置いてあった。
「開けるよー!」
「ん。よろしく」
カナデが嬉々として3つの宝箱を開ける。
「おぉー!武器が3つ出てきたよ!」
「だな」
「ん。こんな立派な武器は見たことない。私のスキルがそう言ってる」
Sランク冒険者のルナさんが褒めるほどの武器だ。
かなりのレア度だろう。
「1つずつ鑑定するか」
「うんっ!」
*****
〈領域展開の杖〉
半径20メートル以内にいる装備者とパーティーメンバーの能力値を大幅に上昇させ、自身の能力値(魔力、知力)をワンランク上昇させる魔法の杖。
〈守護の盾〉
よほどの事がない限り壊れることのない盾。自身の能力値(筋力、耐久)をワンランク上昇させる。
〈六花の魔剣〉
魔法を剣に付与して戦う者に特化した剣。自身の能力値(筋力、魔力)をワンランク上昇させるとともに、魔法を付与した状態での攻撃威力が10%上昇する。
*****
「oh……」
「私たちの武器と比べると劣るけど破格だよね」
「ん。これは国宝級の武器。2つの能力値を上昇させるだけでレア度最高ランクなのに、それ以上の武器が出てきた。これは売るだけで一生遊んで暮らせるお金が手に入る」
各々感想を述べた後、ルナさんが俺たちの下に来る。
「この報酬はアキトとカナデの物。2人が好きなように使って」
「え!俺たち、武器は間に合ってますので要りませんよ!」
「そうです!なのでルナさんの好きなように使ってください!」
そう伝えるがルナさんは頷かない。
「私はアキトに迷惑をかけただけでなく、ボス戦では何の役にも立たなかった。だから受け取る資格はない」
ルナさんの気持ちは分かる。
俺も何も役に立たなかったのに報酬だけ貰うのは気が引ける。
(でも武器は要らないし)
〈領域展開の杖〉をカナデに装備させるのは魅力的だが、カナデには俺たちの強化よりカナデ自身を強化してほしいので、装備させるのは却下だ。
そう思っている時、とある名案を思いつく。
「カナデ。この3つの武器は俺が好きに使っていいか?」
「いいよ!だってお兄ちゃんのおかげで勝つ事ができたんだから!」
「ありがとう」
カナデから了承をもらい、俺は〈六花の魔剣〉を持つ。
そしてルナさんに差し出す。
「これはルナさんにプレゼントします」
「……え?」
俺の行動が謎なのかルナさんが首を傾げる。
「好きにしていいのなら俺はルナさんにプレゼントしたいです。どうせ俺は魔法なんて使えませんから持ってても仕方ありませんし」
「……いいの?売れば遊んで暮らせるくらいの大金が手に入るのに」
「はい。だって俺はルナさんの夢を叶えるお手伝いをすると決めましたので。だからルナさんへプレゼントしたいです」
そう言って受け取ってもらえるよう笑顔を向ける。
「っ!そ、そう……そう言われたら断れない」
若干顔を赤くしながらルナさんが受け取る。
「やるねぇ~、お兄ちゃん」
「俺が持ってても異空間ボックスに眠らせるだけだからな。ルナさんに使ってもらった方が〈六花の魔剣〉も喜ぶだろ」
「うんうん!ルナさんポイントも稼ぐあたりさすがだよ!」
「なんだよ、ルナさんポイントって」
ポイント制度は謎だが、俺の対応にカナデもご満悦のようだ。
「ありがとうアキト。この恩は一生かけて返す」
「そ、そこまでしなくてもいいですよ。今、感謝の気持ちをいただきましたから」
「ううん。それだけじゃ足りないくらいのものを貰った。だから必ず返す。それとプレゼントされてる立場で言えることではないけど、もう一つ図々しいお願いをしていい?」
「なんでしょうか?」
「その……残りの2つをシャンリンとランリンにプレゼントしてほしい。実は残りの2つ、シャンリンとランリンにピッタリな武器だから」
シャンリンさんはタンクを務めており、ランリンさんは後方支援を担っていたため、残り2つの武器が適しているらしい。
「どう……かな?」
「それくらい問題ありませんよ。俺が持ってても宝の持ち腐れでしたから」
「ありがとう、アキト」
ルナさんが嬉しそうに口角を上げる。
「きっとシャンリンたちも喜ぶ。ワンランク上を目指すために武器を新調したいと言ってたから」
「それなら良かったです」
「ん。だからこれで私やシャンリン、ランリンはアキトに返しきれない恩を作った。つまりアキトに逆らう権利はなく、えっちな命令を聞く奴隷になってしまった」
「そっ、そんなことしませんよ!」
俺は慌ててルナさんの発言を否定する。
「ってことはルナさんのパーティーはお兄ちゃんが操ってると言っても過言ではないね!」
「そんなことならないから!毎回、ルナさんの指示に従うから!」
「ん。だから私たちはアキトの命令に何でも従わなければならない」
「そうなると私もお兄ちゃんの奴隷になっちゃうかも!」
「確かに。これでカナデ含め、アキトのハーレムが完成してしまった」
「2人で話を進めないで!」
そう叫ぶが2人は聞く耳を持たない。
『マスターの夢であった美少女ハーレムが完成しましたね。おめでとう御座います』
(俺がいつハーレムを作る事が夢だと言った?)
『え、ハーレムメンバーのスリーサイズが知りたい?仕方ありませんね。カナデ様たちには内緒ですよ?』
(要らんわぁぁぁっ!)
何とかカナデたちのスリーサイズを知らずに済んだが、何故かとても疲れた。
「そういえば『黒の騎士』の魔石はどうしたんだ?」
「あ、魔石なら私が回収して収納してるよ!バカみたいに大きい魔石だった!」
「S級の魔物でもこんな大きさ見たことない。多分、崩壊してダンジョンのランクが上がったからだと思う。これは換金すれば金貨何千枚になるかもしれない」
「おぉ!」
報酬の大きさに歓喜する。
そんな会話をしながら移動すると、2つのワープポイントが見えてきた。
「あれ、2つあるな」
「あ、お兄ちゃんが気絶してる間に空から『報酬部屋へ案内します』って言われたよ!」
「なるほど。まぁ、あんな強力なボスを倒して報酬ゼロは泣けるから報酬があって良かったよ」
そんな話をしながら俺たちは報酬部屋に足を運ぶ。
すると目の前に宝箱が3つ置いてあった。
「開けるよー!」
「ん。よろしく」
カナデが嬉々として3つの宝箱を開ける。
「おぉー!武器が3つ出てきたよ!」
「だな」
「ん。こんな立派な武器は見たことない。私のスキルがそう言ってる」
Sランク冒険者のルナさんが褒めるほどの武器だ。
かなりのレア度だろう。
「1つずつ鑑定するか」
「うんっ!」
*****
〈領域展開の杖〉
半径20メートル以内にいる装備者とパーティーメンバーの能力値を大幅に上昇させ、自身の能力値(魔力、知力)をワンランク上昇させる魔法の杖。
〈守護の盾〉
よほどの事がない限り壊れることのない盾。自身の能力値(筋力、耐久)をワンランク上昇させる。
〈六花の魔剣〉
魔法を剣に付与して戦う者に特化した剣。自身の能力値(筋力、魔力)をワンランク上昇させるとともに、魔法を付与した状態での攻撃威力が10%上昇する。
*****
「oh……」
「私たちの武器と比べると劣るけど破格だよね」
「ん。これは国宝級の武器。2つの能力値を上昇させるだけでレア度最高ランクなのに、それ以上の武器が出てきた。これは売るだけで一生遊んで暮らせるお金が手に入る」
各々感想を述べた後、ルナさんが俺たちの下に来る。
「この報酬はアキトとカナデの物。2人が好きなように使って」
「え!俺たち、武器は間に合ってますので要りませんよ!」
「そうです!なのでルナさんの好きなように使ってください!」
そう伝えるがルナさんは頷かない。
「私はアキトに迷惑をかけただけでなく、ボス戦では何の役にも立たなかった。だから受け取る資格はない」
ルナさんの気持ちは分かる。
俺も何も役に立たなかったのに報酬だけ貰うのは気が引ける。
(でも武器は要らないし)
〈領域展開の杖〉をカナデに装備させるのは魅力的だが、カナデには俺たちの強化よりカナデ自身を強化してほしいので、装備させるのは却下だ。
そう思っている時、とある名案を思いつく。
「カナデ。この3つの武器は俺が好きに使っていいか?」
「いいよ!だってお兄ちゃんのおかげで勝つ事ができたんだから!」
「ありがとう」
カナデから了承をもらい、俺は〈六花の魔剣〉を持つ。
そしてルナさんに差し出す。
「これはルナさんにプレゼントします」
「……え?」
俺の行動が謎なのかルナさんが首を傾げる。
「好きにしていいのなら俺はルナさんにプレゼントしたいです。どうせ俺は魔法なんて使えませんから持ってても仕方ありませんし」
「……いいの?売れば遊んで暮らせるくらいの大金が手に入るのに」
「はい。だって俺はルナさんの夢を叶えるお手伝いをすると決めましたので。だからルナさんへプレゼントしたいです」
そう言って受け取ってもらえるよう笑顔を向ける。
「っ!そ、そう……そう言われたら断れない」
若干顔を赤くしながらルナさんが受け取る。
「やるねぇ~、お兄ちゃん」
「俺が持ってても異空間ボックスに眠らせるだけだからな。ルナさんに使ってもらった方が〈六花の魔剣〉も喜ぶだろ」
「うんうん!ルナさんポイントも稼ぐあたりさすがだよ!」
「なんだよ、ルナさんポイントって」
ポイント制度は謎だが、俺の対応にカナデもご満悦のようだ。
「ありがとうアキト。この恩は一生かけて返す」
「そ、そこまでしなくてもいいですよ。今、感謝の気持ちをいただきましたから」
「ううん。それだけじゃ足りないくらいのものを貰った。だから必ず返す。それとプレゼントされてる立場で言えることではないけど、もう一つ図々しいお願いをしていい?」
「なんでしょうか?」
「その……残りの2つをシャンリンとランリンにプレゼントしてほしい。実は残りの2つ、シャンリンとランリンにピッタリな武器だから」
シャンリンさんはタンクを務めており、ランリンさんは後方支援を担っていたため、残り2つの武器が適しているらしい。
「どう……かな?」
「それくらい問題ありませんよ。俺が持ってても宝の持ち腐れでしたから」
「ありがとう、アキト」
ルナさんが嬉しそうに口角を上げる。
「きっとシャンリンたちも喜ぶ。ワンランク上を目指すために武器を新調したいと言ってたから」
「それなら良かったです」
「ん。だからこれで私やシャンリン、ランリンはアキトに返しきれない恩を作った。つまりアキトに逆らう権利はなく、えっちな命令を聞く奴隷になってしまった」
「そっ、そんなことしませんよ!」
俺は慌ててルナさんの発言を否定する。
「ってことはルナさんのパーティーはお兄ちゃんが操ってると言っても過言ではないね!」
「そんなことならないから!毎回、ルナさんの指示に従うから!」
「ん。だから私たちはアキトの命令に何でも従わなければならない」
「そうなると私もお兄ちゃんの奴隷になっちゃうかも!」
「確かに。これでカナデ含め、アキトのハーレムが完成してしまった」
「2人で話を進めないで!」
そう叫ぶが2人は聞く耳を持たない。
『マスターの夢であった美少女ハーレムが完成しましたね。おめでとう御座います』
(俺がいつハーレムを作る事が夢だと言った?)
『え、ハーレムメンバーのスリーサイズが知りたい?仕方ありませんね。カナデ様たちには内緒ですよ?』
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