異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部

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1章 異世界へ

ランクルス家との縁談 2

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 シャンリンさんたちの現状を把握する。

「ちなみにどっちが嫁ぐ予定?」
「アタシよ」
「わたくしですわ」

 2人の声が被る。

「アタシなら長男からの仕打ちも耐えれるわ。でも優しいランリンはきっと心が折れてしまう。だからアタシが嫁ぐわ。こればかりはランリンが何と言おうと譲れない」
「いえ、お姉様はこのままルナさんたちと冒険者を続けてください。わたくしはお姉様が元気に活躍されていることを聞けるだけで、どんな仕打ちも耐える事ができますから。わたくしもお姉様同様、何と言われようが譲りませんわ」
「ダメよ、ランリン。さっきも言ったようにアタシなら……」

 などなど、2人はお互いを想い、折れる気はない。
 その様子をしばらく眺めていると、「あ、そうだ!」とカナデが声を上げる。

「だったらランクルス家の悪評を広めちゃえばいいんですよ!バッチリ証拠を確保して!」
「確かに。それならランクルス家が失脚し、縁談の話も無くなるな」

 カナデの提案に俺は頷く。

「……ん。どうやらそれしか方法はないみたい」

 俺たちの言葉を聞き、ルナさんも同意する。

「待って!3人とも、自分が何を言ってるか分かってるの!?」
「わたくしたちのために危険を冒すことありませんわ!」

 シャンリンさんたちが俺たちを止めようとするが、俺は2人を無視して自分の意思を伝える。

「そんなこと言わないでください。これはもう俺たちの問題でもありますから。だって俺たちはシャンリンさんとランリンさんの2人と冒険がしたいので」
「お兄ちゃんの言う通りです!」
「ん。アキトは良いこと言う。さすが私の認めた男」

 俺の言葉に2人も頷き、同意してくれる。

「ルナは分かるけど、アキトとカナデは今日初めてアタシたちと会ったわ。だから、そこまでする必要なんてないと思うの」
「わたくしもそう思います。なぜ、お二人はそこまでしてくださるのですか?」

 当然の疑問を問いかけられるが、俺の答えは決まっている。

「だって俺たちは仲間です。仲間が困っているのであれば無償で助ける。これは当然のことですよ」
「私もお兄ちゃんと同じ気持ちです!」

 俺の言葉にカナデも同意してくれる。

「それにランクルス家の悪事を聞き、俺も2人を嫁がせたくないと思いました。だってその選択をした時、2人はきっと悲しい人生を送ることになりますので」

 嫁いだ方は長男からの仕打ちで。嫁がなかった方は後悔の念で悲しい人生を送ることになるだろう。

「だから遠慮なく頼ってください。俺たちは仲間ですから」

 そう言って笑顔を向ける。

「「っ!」」

 すると2人の顔がほんの少し赤くなる。

「でたー!お兄ちゃんの必殺技『汚れのない笑み!』」
「しかも甘い言葉付き。これは2人に効いたかもしれない」

 なんか外野が盛り上がっているが、なにを言ってるか分からなかったので放置して2人に向き合う。

「本当に危険なことよ。もし失敗すれば冒険者ではいられなくなるわ」
「その危険は理解してます。でも、このまま動かずにいる方が後悔します」

 シャンリンさんやランリンさんとは初めて会ったが、パーティーに加入した以上、無関係とはいえない。
 それに俺自身、誰1人欠けることなく5人全員で冒険がしたいと本気で思っている。
 だからこそ、誰も幸せになれない縁談話を無かったことにしたい。
 そのため、2人に向けて俺の気持ちを伝える。

「先ほども言いましたが、俺は2人と一緒に冒険がしたいです。なので絶対、どちらかを嫁がせるなんてさせません。必ず俺たちが何とかしますので、2人は遠慮なく頼ってください」

 笑顔は崩さずに自分の気持ちを口にする。

「「っ!」」

 すると、2人が先ほどよりも顔を赤くして俯く。

「でたー!お兄ちゃんの必殺技『無意識の追撃!』」
「これは効果抜群。2人とも顔が真っ赤になってる」
「さすがお兄ちゃんだね!」

 カナデたちが好き放題言っているが、今は2人からの返答が気になるので放置する。

「そ、そこまで言うなら……」
「こ、断るのも申し訳ありませんわ」

 俺の説得が2人に効いたようで、反論する様子はない。

「アタシたちはまだルナたちと冒険者がしたい。だから…」

 ――助けてくださいっ!

 2人が頭を下げてお願いする。

 そんな2人を見て…

「任せてください!」
「ん。絶対、2人を嫁がせない」
「これがパーティー全員での初仕事です!」

 俺たちは元気に応えた。



「改めて、これからはこの5人で活動していく。皆んなよろしく」

 ルナさんの発言に俺たちは頷く。

「では早速、ランクルス家を失脚させるための作戦会議を始める。まずランクルス家に侵入するのは必須。なぜならランクルス家は腕利きの冒険者がたくさん警護してるから」
「やましいことを隠してると言ってるようなものですね。ってそういえば、ルナさんはランクルス家の事情に詳しいですね」
「ん。お母さんがランクルス家を嫌ってたから色々な悪事を耳にしてた」

 優秀な冒険者は人手不足なため、ギルド側としてはダンジョンに潜って活躍してほしい。
 しかし、ランクルス家の警護をするだけで大量の金銭がもらえるため、腕利きの冒険者がダンジョンに潜るケースが減っていた。
 それをギルドマスターのフィリアさんは良しと思わなかったため失脚させる証拠を集めた時期があったらしいが、上手く集めることができず断念したようだ。

「だからお母さんに力を借りるべき。どう?」
「異論ないわ。どちらが嫁ぐかの返答期限も明後日に迫っているから、すぐにでも動きたいくらいよ。返答した日に婚姻も結ぶって書いてあったし」

 つまり明後日、返答した瞬間から夫婦になるらしい。

「それは急いだ方がいいですね」

 俺の呟きに誰からも異論は出ず、すぐに動くこととなった。
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