44 / 100
1章 異世界へ
潜入捜査 2
しおりを挟む
屋内に潜入後、誰もいない部屋に転がり込む。
カーテンで外が見えなくなっており部屋も真っ暗なため何の部屋かは分からないが、外からコチラの様子がバレない点はありがたい。
「賢者さん。次はどうすればいい?」
『解。先ずは証拠集めとなりますので怪しい部屋を幾つかピックアップしております』
そう告げた後、マップ上に青い点と紫の点が表示される。
『青い点の部屋は鍵が掛かった部屋となります。ちなみに当主と長男の居る部屋は紫の点で表示しております』
「さすが賢者さん!」
『もっと褒めてもいいですよ』
このように簡単に調子に乗るが、素晴らしい働きをしているのは間違いないのでツッコミは控える。
「どうだった?」
「はい。証拠のありそうな部屋は五カ所あります。その内、2カ所は当主と長男の居る部屋です」
「なるほど。だったら先ずは……」
「しーっ!」
リナリーさんが話している途中だったが、俺は人差し指を立てて言葉を遮る。
「使用人が2人通ります」
俺の言葉に真剣な表情でリナリーさんが頷く。
「ちょっと休もー」
「だねー」
そんなことを言いながら、俺たちがいる部屋で立ち止まる。
「マズイです!この部屋に入ります!」
「っ!こっちだよ!」
リナリーさんの手に引かれ、俺たちは部屋の隅っこに置かれたボロボロなソファーの裏に隠れる。
そのタイミングで“ガチャ”っと扉が開き、2人のメイドが入ってきた。
「サボると怒られるけど少しくらいの休憩は大丈夫よね」
「だって服を着替えるついでだもん。許してもらえるよ」
そんなことを言いながら“シュルシュル”っと、服が擦れる音が聞こえる。
「ここ、更衣室じゃないよね?」
「は、はい。多分、倉庫的なところだと思います。おそらくですがコッソリ着替えてるだけのようです」
声量を最小限に落としつつリナリーさんと会話する。
「そ、それより……少し離れることは出来ませんか?さっきからリナリーさんの胸が当たって……」
急なことで隠れる場所を選べず、俺とリナリーさんはソファーの裏でお互い正面から密着している。
理由は隠れたソファーが1人用だったため、2人並んで隠れることができなかったから。
そのため、あぐらをかいている俺の足の上にリナリーさんが乗り、密着した状態となっている。
ただ、お互いの身体に手を回さず2人とも地面に両手を付いているので、密着度が最小限なのが救いだ。
「ダメだよ。これ以上離れると私の身体がソファーから出ちゃうもん」
「そ、それはそうですが……」
「だから我慢してね」
そう言ってリナリーさんが俺の首に両手を回して更に密着してくる。
「っ!」
俺の胸板にリナリーさんの巨乳が“むにゅっ”と押しつぶされ、リナリーさんの息遣いが間近で聞こえる。
(マズイっ!色々とマズイぞっ!)
先程まで地面に付いてた手を俺の首へ回したため、先ほどよりもリナリーさんの巨乳を胸板で感じ、女性特有の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
俺がテンパっている間もメイド2人は「アンタ、ちょっと胸が大きくなったんじゃない?」など、着替えをストップして話をしていた。
「リ、リナリーさん。この体勢が長く続くと色々とヤバくて……」
「そ、そう言われても、これ以上はどうしようもないし……」
言ってることは正しいが、キスできる距離感でお互いが密着しており、今もリナリーさんの匂いや息遣い、感触を感じてクラクラしそうになっている。
「もうちょっとだけ頑張って。私が重たくてキツイかもしれないけど」
「リナリーさんの体重は問題じゃないですよ。むしろ軽すぎて心配になるくらいです」
「っ!お姉さん、凄く嬉しいこと言われちゃったよ。後でえっちぃお礼してあげるね」
「こっ、こんな時に何てこと言ってるんですか」
「ふふっ。アキトっち可愛いー」
きっとリナリーさんの言葉を聞いて顔を真っ赤にしているだろうが、今の俺に反論する余裕などない。
「着替え終わったし、そろそろ仕事に戻るかー」
「戻らないと怒られちゃうからね」
そんな会話をしている内に着替え終えたようで、メイド2人が部屋から出ていく。
「ふぅ。もう大丈夫そうですね」
「だね」
ゆっくりとリナリーさんが俺から離れる。
そしてお互い、すぐに距離を取る。
(や、ヤバかった。あのままの姿勢が続いてたら絶対、俺の息子が反応していた)
反応した場合、リナリーさんから絶交される可能性しかなかったため、興奮しないよう理性をフル稼働させて我慢していた。
(良くやった俺。とっととリナリーさんの感触は忘れよう)
そんなことを思いつつ、自分自身を褒める。
そのため…
「ヤ、ヤバかったよ。アキトっちの身体があんなに筋肉質だったなんて。しかもアキトっちから凄く良い匂いしたし。あのまま抱きついてたら絶対、私の方がおかしくなってたよ。こ、今夜はアキトっちのせいで眠れないかも……」
そんな呟きを俺は聞き逃していた。
カーテンで外が見えなくなっており部屋も真っ暗なため何の部屋かは分からないが、外からコチラの様子がバレない点はありがたい。
「賢者さん。次はどうすればいい?」
『解。先ずは証拠集めとなりますので怪しい部屋を幾つかピックアップしております』
そう告げた後、マップ上に青い点と紫の点が表示される。
『青い点の部屋は鍵が掛かった部屋となります。ちなみに当主と長男の居る部屋は紫の点で表示しております』
「さすが賢者さん!」
『もっと褒めてもいいですよ』
このように簡単に調子に乗るが、素晴らしい働きをしているのは間違いないのでツッコミは控える。
「どうだった?」
「はい。証拠のありそうな部屋は五カ所あります。その内、2カ所は当主と長男の居る部屋です」
「なるほど。だったら先ずは……」
「しーっ!」
リナリーさんが話している途中だったが、俺は人差し指を立てて言葉を遮る。
「使用人が2人通ります」
俺の言葉に真剣な表情でリナリーさんが頷く。
「ちょっと休もー」
「だねー」
そんなことを言いながら、俺たちがいる部屋で立ち止まる。
「マズイです!この部屋に入ります!」
「っ!こっちだよ!」
リナリーさんの手に引かれ、俺たちは部屋の隅っこに置かれたボロボロなソファーの裏に隠れる。
そのタイミングで“ガチャ”っと扉が開き、2人のメイドが入ってきた。
「サボると怒られるけど少しくらいの休憩は大丈夫よね」
「だって服を着替えるついでだもん。許してもらえるよ」
そんなことを言いながら“シュルシュル”っと、服が擦れる音が聞こえる。
「ここ、更衣室じゃないよね?」
「は、はい。多分、倉庫的なところだと思います。おそらくですがコッソリ着替えてるだけのようです」
声量を最小限に落としつつリナリーさんと会話する。
「そ、それより……少し離れることは出来ませんか?さっきからリナリーさんの胸が当たって……」
急なことで隠れる場所を選べず、俺とリナリーさんはソファーの裏でお互い正面から密着している。
理由は隠れたソファーが1人用だったため、2人並んで隠れることができなかったから。
そのため、あぐらをかいている俺の足の上にリナリーさんが乗り、密着した状態となっている。
ただ、お互いの身体に手を回さず2人とも地面に両手を付いているので、密着度が最小限なのが救いだ。
「ダメだよ。これ以上離れると私の身体がソファーから出ちゃうもん」
「そ、それはそうですが……」
「だから我慢してね」
そう言ってリナリーさんが俺の首に両手を回して更に密着してくる。
「っ!」
俺の胸板にリナリーさんの巨乳が“むにゅっ”と押しつぶされ、リナリーさんの息遣いが間近で聞こえる。
(マズイっ!色々とマズイぞっ!)
先程まで地面に付いてた手を俺の首へ回したため、先ほどよりもリナリーさんの巨乳を胸板で感じ、女性特有の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
俺がテンパっている間もメイド2人は「アンタ、ちょっと胸が大きくなったんじゃない?」など、着替えをストップして話をしていた。
「リ、リナリーさん。この体勢が長く続くと色々とヤバくて……」
「そ、そう言われても、これ以上はどうしようもないし……」
言ってることは正しいが、キスできる距離感でお互いが密着しており、今もリナリーさんの匂いや息遣い、感触を感じてクラクラしそうになっている。
「もうちょっとだけ頑張って。私が重たくてキツイかもしれないけど」
「リナリーさんの体重は問題じゃないですよ。むしろ軽すぎて心配になるくらいです」
「っ!お姉さん、凄く嬉しいこと言われちゃったよ。後でえっちぃお礼してあげるね」
「こっ、こんな時に何てこと言ってるんですか」
「ふふっ。アキトっち可愛いー」
きっとリナリーさんの言葉を聞いて顔を真っ赤にしているだろうが、今の俺に反論する余裕などない。
「着替え終わったし、そろそろ仕事に戻るかー」
「戻らないと怒られちゃうからね」
そんな会話をしている内に着替え終えたようで、メイド2人が部屋から出ていく。
「ふぅ。もう大丈夫そうですね」
「だね」
ゆっくりとリナリーさんが俺から離れる。
そしてお互い、すぐに距離を取る。
(や、ヤバかった。あのままの姿勢が続いてたら絶対、俺の息子が反応していた)
反応した場合、リナリーさんから絶交される可能性しかなかったため、興奮しないよう理性をフル稼働させて我慢していた。
(良くやった俺。とっととリナリーさんの感触は忘れよう)
そんなことを思いつつ、自分自身を褒める。
そのため…
「ヤ、ヤバかったよ。アキトっちの身体があんなに筋肉質だったなんて。しかもアキトっちから凄く良い匂いしたし。あのまま抱きついてたら絶対、私の方がおかしくなってたよ。こ、今夜はアキトっちのせいで眠れないかも……」
そんな呟きを俺は聞き逃していた。
168
あなたにおすすめの小説
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
スキル『倍加』でイージーモードな異世界生活
怠惰怠man
ファンタジー
異世界転移した花田梅。
スキル「倍加」により自分のステータスを倍にしていき、超スピードで最強に成り上がる。
何者にも縛られず、自由気ままに好きなことをして生きていくイージーモードな異世界生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる