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1章 異世界へ
潜入捜査 7
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「この脱出劇、俺たちの勝ちのようです」
そう言って笑みを浮かべる。
(賢者さん。とりあえずどーしようか?)
『解、近くにある窓を遠距離から割り、割れた窓に人が集まってる内に脱出します。そうすると屋外に出たタイミングで透明化が解けると思いますので、屋外にいる冒険者たちを薙ぎ倒します。その後は第一皇女に丸投げしましょう』
(丸投げとは賢者さんらしくないが、俺もそれが最善だと思う)
作戦が決まり、俺は異空間ボックスから石を取り出す。
(良かったぁ、まだ石を入れてて。異空間ボックスを試しに使った時に入れたままだったからな)
今後もこのような事があるかもしれないため、石を何個かボックスに入れておこうと思う。
「ア、アキト様?何を……?」
「ちょっと窓ガラスを割るだけです」
「え?」
困惑している女性を他所に、俺は野球のピッチャーのごとく振りかぶって投げる。
数秒後、“パリンっ!”という音が響き、窓ガラスが割れる。
「なんだ!?何があった!?」
「いきなり窓ガラスが割れました!」
「侵入者かもしれない!急いで冒険者に報告だ!」
等々、執事たちが慌てている。
「今のうちに行きましょう」
俺たちは誰もいなくなった廊下を移動し、ついに裏口へ到着する。
「透明化が切れるまで残り10秒ほどです。なので切れたら皆さんの姿が外で警備している冒険者たちに見つかると思いますが慌てないでください。絶対、俺やリナリーさんが皆さんをお守りしますので」
「分かりました」
姿は見えないが、先頭にいる女性が答えてくれる。
「透明化が解けたら外に出ます。出たら真っ直ぐに固まって走ってください。固まっていた方が守りやすいので」
俺がそう告げたタイミングで透明化が解け、メイド服を着た女性たちが姿を現す。
「行きますっ!」
俺たちは内から鍵を開けて外へ出る。
「皆んな!走って!」
リーダーの女性が指示を出して走り出す。
「メイドが走ってるぞ……ってアイツら地下に捕まってた奴らだ!」
「中の警備はどうしたんだよ!」
「そんなこと言ってる場合か!外に逃げられたらマズイぞ!」
俺たちの存在に気づいた冒険者3人が一斉に武器を構えて向かってくる。
「ひっ!」
「ぶ、武器を持ってる!」
冒険者たちを見て数人の女性たちが怯え、足を止める。
怯えるのは俺よりも若い女の子たちばかりなので、このような状況に慣れてないのだろう。
そんな娘たちを安心させるように俺は前に出る。
「対人戦は俺の十八番だ。だから安心して見てて良いよ」
なるべく優しい声色で伝え、俺は冒険者たちに突っ込む。
「ふっ!」
俊敏値SSの俺は一瞬で冒険者たちの下へ辿り着き、力をセーブしながら〈日本刀〉で峰打ちを行う。
「かはっ!」
「ぐはっ!」
「っは!」
俺の速さについて来れず、冒険者3人が膝をついて気絶する。
「ア、アキトっち、めっちゃ強いんだ」
「わー!お兄ちゃん!つよーい!」
「頑張れー!お兄さーん!」
振り返ると、俺の動きを見て驚いている人や、喜んでいる人、褒めてくれる人など、様々な人がいた。
「これくらいなら大した敵ではないので安心して走ってください」
「う、うん!」
「お兄ちゃん!ありがとー!」
俺の言葉に納得したのか、足を止めた女の子たちが再び走り出す。
「アキトっち強いね。潜入の時の動きから只者ではないと思ってたけど想像以上だよ」
「あれくらいの敵なら余裕ですよ」
「あの人たち、Aランク冒険者だったんだけどなぁ」
そんなことを呟きながらリナリーさんも走る。
「見つけたぞ!」
「外へは絶対に出すな!」
等々言いながら俺たちに向かって攻撃してくるが…
「ほいっ!」
「かはっ!」
「ぐはっ!」
俺の速さついて来れず、難なく撃退している。
「つ、強いですね」
「も、もしかしてSランク冒険者ですか?」
俺の強さに驚きつつも女性たちが聞いてくる。
「いえ。ただのEランク冒険者ですよ」
「……え?Eランク冒険者ってこんなに強いのですか?」
「アキトっちが特別なだけですよ」
「ふふっ。なるほどです」
女性たちは数回の戦闘で俺の強さを理解したようで、誰1人として冒険者たちが襲って来ても怯えなくなった。
「屋内外で冒険者が全部で23人居るはずです」
「じゃあ後5人だね」
「そのはずなのですが、何処にも居ませんね」
『解、残りの5人はルナ様たちが倒しております。どうやら冒険者たちの騒ぎようから突入を決めたようです』
「なるほど、心強い」
そんなことを思いながら走っていると、正門に辿り着く。
「待ってた」
「お兄ちゃん!」
「良かったぁ、無事だったのね」
「さすがアキト様とリナリー様ですわ!」
俺たちの到着を待っていた4人が出迎えてくれる。
周囲には賢者さんの言う通り、5人の冒険者が転がっていた。
「おかえり、アキト。リナリー」
「はい。無事、証拠の確保と捕まってた人たちを助け出しました」
俺たちにフィリアさんが話しかける。
「やはり捕えられていたか」
「はい。牢屋に監禁されており、亡くなった娘たちもいるみたいです」
「そうか。となれば後は私たちの仕事ですね」
「はい。後はお任せください」
フィリアさんの後ろから純白のドレスに身を包んだ綺麗な女性が現れる。
おそらく、この女性が第一皇女だろう。
「アキトさん、リナリーさん。お疲れ様でした」
そう言って見惚れるほど可愛い笑顔を見せた後、真剣な表情となる。
そして優雅な歩きで一歩ずつ敷地内に入っていった。
そう言って笑みを浮かべる。
(賢者さん。とりあえずどーしようか?)
『解、近くにある窓を遠距離から割り、割れた窓に人が集まってる内に脱出します。そうすると屋外に出たタイミングで透明化が解けると思いますので、屋外にいる冒険者たちを薙ぎ倒します。その後は第一皇女に丸投げしましょう』
(丸投げとは賢者さんらしくないが、俺もそれが最善だと思う)
作戦が決まり、俺は異空間ボックスから石を取り出す。
(良かったぁ、まだ石を入れてて。異空間ボックスを試しに使った時に入れたままだったからな)
今後もこのような事があるかもしれないため、石を何個かボックスに入れておこうと思う。
「ア、アキト様?何を……?」
「ちょっと窓ガラスを割るだけです」
「え?」
困惑している女性を他所に、俺は野球のピッチャーのごとく振りかぶって投げる。
数秒後、“パリンっ!”という音が響き、窓ガラスが割れる。
「なんだ!?何があった!?」
「いきなり窓ガラスが割れました!」
「侵入者かもしれない!急いで冒険者に報告だ!」
等々、執事たちが慌てている。
「今のうちに行きましょう」
俺たちは誰もいなくなった廊下を移動し、ついに裏口へ到着する。
「透明化が切れるまで残り10秒ほどです。なので切れたら皆さんの姿が外で警備している冒険者たちに見つかると思いますが慌てないでください。絶対、俺やリナリーさんが皆さんをお守りしますので」
「分かりました」
姿は見えないが、先頭にいる女性が答えてくれる。
「透明化が解けたら外に出ます。出たら真っ直ぐに固まって走ってください。固まっていた方が守りやすいので」
俺がそう告げたタイミングで透明化が解け、メイド服を着た女性たちが姿を現す。
「行きますっ!」
俺たちは内から鍵を開けて外へ出る。
「皆んな!走って!」
リーダーの女性が指示を出して走り出す。
「メイドが走ってるぞ……ってアイツら地下に捕まってた奴らだ!」
「中の警備はどうしたんだよ!」
「そんなこと言ってる場合か!外に逃げられたらマズイぞ!」
俺たちの存在に気づいた冒険者3人が一斉に武器を構えて向かってくる。
「ひっ!」
「ぶ、武器を持ってる!」
冒険者たちを見て数人の女性たちが怯え、足を止める。
怯えるのは俺よりも若い女の子たちばかりなので、このような状況に慣れてないのだろう。
そんな娘たちを安心させるように俺は前に出る。
「対人戦は俺の十八番だ。だから安心して見てて良いよ」
なるべく優しい声色で伝え、俺は冒険者たちに突っ込む。
「ふっ!」
俊敏値SSの俺は一瞬で冒険者たちの下へ辿り着き、力をセーブしながら〈日本刀〉で峰打ちを行う。
「かはっ!」
「ぐはっ!」
「っは!」
俺の速さについて来れず、冒険者3人が膝をついて気絶する。
「ア、アキトっち、めっちゃ強いんだ」
「わー!お兄ちゃん!つよーい!」
「頑張れー!お兄さーん!」
振り返ると、俺の動きを見て驚いている人や、喜んでいる人、褒めてくれる人など、様々な人がいた。
「これくらいなら大した敵ではないので安心して走ってください」
「う、うん!」
「お兄ちゃん!ありがとー!」
俺の言葉に納得したのか、足を止めた女の子たちが再び走り出す。
「アキトっち強いね。潜入の時の動きから只者ではないと思ってたけど想像以上だよ」
「あれくらいの敵なら余裕ですよ」
「あの人たち、Aランク冒険者だったんだけどなぁ」
そんなことを呟きながらリナリーさんも走る。
「見つけたぞ!」
「外へは絶対に出すな!」
等々言いながら俺たちに向かって攻撃してくるが…
「ほいっ!」
「かはっ!」
「ぐはっ!」
俺の速さついて来れず、難なく撃退している。
「つ、強いですね」
「も、もしかしてSランク冒険者ですか?」
俺の強さに驚きつつも女性たちが聞いてくる。
「いえ。ただのEランク冒険者ですよ」
「……え?Eランク冒険者ってこんなに強いのですか?」
「アキトっちが特別なだけですよ」
「ふふっ。なるほどです」
女性たちは数回の戦闘で俺の強さを理解したようで、誰1人として冒険者たちが襲って来ても怯えなくなった。
「屋内外で冒険者が全部で23人居るはずです」
「じゃあ後5人だね」
「そのはずなのですが、何処にも居ませんね」
『解、残りの5人はルナ様たちが倒しております。どうやら冒険者たちの騒ぎようから突入を決めたようです』
「なるほど、心強い」
そんなことを思いながら走っていると、正門に辿り着く。
「待ってた」
「お兄ちゃん!」
「良かったぁ、無事だったのね」
「さすがアキト様とリナリー様ですわ!」
俺たちの到着を待っていた4人が出迎えてくれる。
周囲には賢者さんの言う通り、5人の冒険者が転がっていた。
「おかえり、アキト。リナリー」
「はい。無事、証拠の確保と捕まってた人たちを助け出しました」
俺たちにフィリアさんが話しかける。
「やはり捕えられていたか」
「はい。牢屋に監禁されており、亡くなった娘たちもいるみたいです」
「そうか。となれば後は私たちの仕事ですね」
「はい。後はお任せください」
フィリアさんの後ろから純白のドレスに身を包んだ綺麗な女性が現れる。
おそらく、この女性が第一皇女だろう。
「アキトさん、リナリーさん。お疲れ様でした」
そう言って見惚れるほど可愛い笑顔を見せた後、真剣な表情となる。
そして優雅な歩きで一歩ずつ敷地内に入っていった。
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