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1章 異世界へ
第一皇女の登場
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ドレス姿の女性が優雅な歩きで一歩ずつ敷地に入る。
周囲には護衛と思われる人たちが数人おり、異様な空気を放っている。
「外と中にいた冒険者は何をしてるんだ!」
「1人たりとも逃がすんじゃないぞ!」
そのタイミングで正面玄関から当主であるロイド公爵と長男であるバルバルドが現れた。
「おい!冒険者共!返事くらいしやが……っ!」
何かを叫んでいたバルバルドの表情が固まる。
隣の当主に至っては真っ青だ。
「静まりなさい」
「「っ!」」
その一言で場の空気が凍る。
無事、脱出できたことで歓喜していた女性たちも動きを止めて動向を見守る。
「ア、アリシア様。ほ、本日はどのようなご用件で…」
アリシア様とはこの国の第一皇女の名前なので、俺の想像通り、目の前の女性は第一皇女のようだ。
「これは一体、どういうことですか?」
「そ、それはその……」
アリシア様の質問にオドオドしながら答える当主。
現在の状況をフィリアさんから聞いているのだろう。
当主たちの悪事を真実と捉え、問いただしている。
「屋敷から出てきた沢山のメイドは貴方が雇っているのですか?」
「も、もちろんです!」
当主とバルバルドが真っ青になりながら頷くも、信じている様子はない。
「では答えてください。先ほどのメイドたちはかなり弱っておりました。それに痛々しい傷もあります。何かご存知でしょうか?」
「わ、分かりません。あのメイドたちが勝手に傷を作っているだけだと思います」
「俺たちは関与してません」
「なるほど。その言い分は正しいかもしれません」
「で、では!」
肯定したことで希望があると思ったのか、当主たちの表情が晴れる。
「えぇ。なので、その言葉を信じるために家の中を調べさせていただこうと思います。今すぐに」
「「っ!」」
再び2人の表情が真っ青になる。
「ま、待ってくださいっ!」
「い、今すぐというのは困ります!」
証拠品は俺たちが回収済みだが、数々の悪事が記録されている書類があると思っている2人が必死に抵抗している。
「黙りなさい。これは第一皇女である私の命令です。私の求めに応じないとなれば反逆罪として捕らえます。コチラはメイドたちに暴行を加えてないか調べる必要がありますから」
「「っ!」」
この国で最も大きな貴族であるランクルス家だが、王家に逆らう力はない。
弱ったメイドたちを目撃されてなければ反論の余地はあったかもしれないが、バッチリと目撃されているので言い逃れはできないだろう。
「この者たちを見張っておいてください。他にも屋敷で働いている者が脱走しようとするかもしれませんので、脱走しないよう捕縛をお願いします」
「分かりました」
アリシア様の隣にいた護衛の女性へ指示を出す。
「私は屋敷全てを調査します。ルナさん、リナリーさん。お手伝いをお願いします」
「任せてください」
「分かりましたっ!」
アリシア様の発言にルナとリナリーさんが頷く。
「それとアキトさんもお手伝いをお願いします」
「え、俺ですか?」
「はい。よろしくお願いします」
真っ直ぐな瞳でアリシア様からお願いされる。
「もちろんです」
「ありがとうございます。さすがルナさんの認めた男性ですね」
そう言って一瞬だけ微笑んだ後、今度は捕えられていた女性たちの下へ向かう。
「気づくのが遅くなってしまい、申し訳ありませんでした」
そう言ってアリシア様が女性たちへ頭を下げる。
「必ず、皆さんが納得する罰を与えます。なので今はゆっくり休んでください」
アリシア様の声や姿から申し訳ないという気持ちが滲み出ている。
「顔を上げてください、アリシア様」
その様子を見て、1人の女性が声をかける。
「助けが遅かったことなどに色々と思うところはあります。中には王家に対する不満を抱いている娘もいるかもしれません。ですが、アキト様やリナリー様が危険を冒して助けてくださいました。そして、アリシア様がランクルス家に罰を与えると言ってくださいました。今はそれだけで十分です」
他の女性たちも同様の気持ちだろう。
誰も反論や付け加える様子はない。
「ありがとうございます。必ず、ランクルス家に制裁を加えます」
「はい。よろしくお願いします」
そう伝えた女性は俺たちの下へ来る。
「何度も言いますが、本当にありがとうございました。お二人のおかげで無事、脱出することができました」
「お兄ちゃん!カッコ良かったよ!特に悪い敵を倒すところが!」
「私も!お兄さんがヒーローに見えました!」
「私、絶対、リナリーさんのように強い女性になります!」
等々、他の女性たちも俺たちへ感謝の気持ちを伝える。
「いえいえ。皆さんが無事でよかったです」
「だね!」
その様子を見て、俺とリナリーさんが笑顔で答える。
「アリシア様。捕えられていた女性たちの対応は私の方で行っておきます」
「分かりました。よろしくお願いします、フィリアさん」
そう告げたアリシア様が真剣な表情で俺たちを見る。
「では参りましょう」
アリシア様の発言を合図に俺とルナ、リナリーさんが動き出した。
周囲には護衛と思われる人たちが数人おり、異様な空気を放っている。
「外と中にいた冒険者は何をしてるんだ!」
「1人たりとも逃がすんじゃないぞ!」
そのタイミングで正面玄関から当主であるロイド公爵と長男であるバルバルドが現れた。
「おい!冒険者共!返事くらいしやが……っ!」
何かを叫んでいたバルバルドの表情が固まる。
隣の当主に至っては真っ青だ。
「静まりなさい」
「「っ!」」
その一言で場の空気が凍る。
無事、脱出できたことで歓喜していた女性たちも動きを止めて動向を見守る。
「ア、アリシア様。ほ、本日はどのようなご用件で…」
アリシア様とはこの国の第一皇女の名前なので、俺の想像通り、目の前の女性は第一皇女のようだ。
「これは一体、どういうことですか?」
「そ、それはその……」
アリシア様の質問にオドオドしながら答える当主。
現在の状況をフィリアさんから聞いているのだろう。
当主たちの悪事を真実と捉え、問いただしている。
「屋敷から出てきた沢山のメイドは貴方が雇っているのですか?」
「も、もちろんです!」
当主とバルバルドが真っ青になりながら頷くも、信じている様子はない。
「では答えてください。先ほどのメイドたちはかなり弱っておりました。それに痛々しい傷もあります。何かご存知でしょうか?」
「わ、分かりません。あのメイドたちが勝手に傷を作っているだけだと思います」
「俺たちは関与してません」
「なるほど。その言い分は正しいかもしれません」
「で、では!」
肯定したことで希望があると思ったのか、当主たちの表情が晴れる。
「えぇ。なので、その言葉を信じるために家の中を調べさせていただこうと思います。今すぐに」
「「っ!」」
再び2人の表情が真っ青になる。
「ま、待ってくださいっ!」
「い、今すぐというのは困ります!」
証拠品は俺たちが回収済みだが、数々の悪事が記録されている書類があると思っている2人が必死に抵抗している。
「黙りなさい。これは第一皇女である私の命令です。私の求めに応じないとなれば反逆罪として捕らえます。コチラはメイドたちに暴行を加えてないか調べる必要がありますから」
「「っ!」」
この国で最も大きな貴族であるランクルス家だが、王家に逆らう力はない。
弱ったメイドたちを目撃されてなければ反論の余地はあったかもしれないが、バッチリと目撃されているので言い逃れはできないだろう。
「この者たちを見張っておいてください。他にも屋敷で働いている者が脱走しようとするかもしれませんので、脱走しないよう捕縛をお願いします」
「分かりました」
アリシア様の隣にいた護衛の女性へ指示を出す。
「私は屋敷全てを調査します。ルナさん、リナリーさん。お手伝いをお願いします」
「任せてください」
「分かりましたっ!」
アリシア様の発言にルナとリナリーさんが頷く。
「それとアキトさんもお手伝いをお願いします」
「え、俺ですか?」
「はい。よろしくお願いします」
真っ直ぐな瞳でアリシア様からお願いされる。
「もちろんです」
「ありがとうございます。さすがルナさんの認めた男性ですね」
そう言って一瞬だけ微笑んだ後、今度は捕えられていた女性たちの下へ向かう。
「気づくのが遅くなってしまい、申し訳ありませんでした」
そう言ってアリシア様が女性たちへ頭を下げる。
「必ず、皆さんが納得する罰を与えます。なので今はゆっくり休んでください」
アリシア様の声や姿から申し訳ないという気持ちが滲み出ている。
「顔を上げてください、アリシア様」
その様子を見て、1人の女性が声をかける。
「助けが遅かったことなどに色々と思うところはあります。中には王家に対する不満を抱いている娘もいるかもしれません。ですが、アキト様やリナリー様が危険を冒して助けてくださいました。そして、アリシア様がランクルス家に罰を与えると言ってくださいました。今はそれだけで十分です」
他の女性たちも同様の気持ちだろう。
誰も反論や付け加える様子はない。
「ありがとうございます。必ず、ランクルス家に制裁を加えます」
「はい。よろしくお願いします」
そう伝えた女性は俺たちの下へ来る。
「何度も言いますが、本当にありがとうございました。お二人のおかげで無事、脱出することができました」
「お兄ちゃん!カッコ良かったよ!特に悪い敵を倒すところが!」
「私も!お兄さんがヒーローに見えました!」
「私、絶対、リナリーさんのように強い女性になります!」
等々、他の女性たちも俺たちへ感謝の気持ちを伝える。
「いえいえ。皆さんが無事でよかったです」
「だね!」
その様子を見て、俺とリナリーさんが笑顔で答える。
「アリシア様。捕えられていた女性たちの対応は私の方で行っておきます」
「分かりました。よろしくお願いします、フィリアさん」
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アリシア様の発言を合図に俺とルナ、リナリーさんが動き出した。
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