異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部

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1章 異世界へ

暗部の手伝い 2

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 3人で悪事を働いた貴族を捕らえるために動き出す。

「今回、私たちはキラー伯爵という男を捕らえるの。ロイド公爵家と共にかなり悪いことをしてたみたいだよ」
「この宿屋は10階まであります。そしてキラー伯爵は最上階の10階にいます」
「だから私たちは誰にも見つからずに10階まで行くよ」
「分かりました」

 俺は2人の話に頷き、行動に移す。
 事前にリナリーさんが宿屋の地図を入手しており、俺はリナリーさんの指示に従いながら動く。
 宿屋の従業員や客の位置までは把握できていないため、その辺りは俺の賢者スキルがカバーする。
 賢者スキルで分かった従業員や客の位置を逐一リナリーさんに伝えながら、最上階を目指して進む。

(おぉ、さすが暗部の2人だ。物音立てずに素早く移動してるぞ)

 俺には隠密スキルLv.MAXがあるため問題なく2人に付いていけてるが、スキルがなければ厳しかっただろう。
 そんなことを思いつつ、リナリーさんとリリィの後を付いていく。
 しばらく誰にも見つからず移動すると、数分程度で目的地である最上階に辿り着く。

「アキトっちのスキルのおかげで楽しちゃった。ありがと」
「ありがとうございます、アキトお兄さん」
「まだ礼を言うのは速いですよ」
「あ、そうだね」

 リナリーさんがそう言って再び気を引き締める。

「この部屋だよ。じゃあ作戦通り、私が鍵を開けるから開けたらすぐに突入するよ。賢者さんのスキルだと中にいるのは何人?」
「2人です。1人は武装しているため、話にあった凄腕冒険者だと思います」
「おっけー!なら作戦通りいくよ」

 リナリーさんの言葉に俺たちは頷く。
 そしてリナリーさんが鍵穴に小道具を入れて“ガチャガチャっ”と音を立てる。
 数秒後、“ガチャっ”と音が鳴ったと同時に俺たちは勢いよ突入する。

「アキトっち!」
「任せてください!」

 リナリーさんの言葉を受け、俺は武装した男に向かって特攻する。
 そんな会話や物音などを聞いて慌てて俺たちの方を向くキラー伯爵と凄腕冒険者。
 鍵を開けるために“ガチャガチャっ”と物音を立てていたが、リナリーさんの手際の良さで全く気が付かなかったようだ。

「っ!侵入者だ!なんとかしろ!」
「もちろん……ぐはっ!」

 キラー伯爵からの指示で凄腕冒険者が腰に下げていた剣を引き抜こうとしたが、俺が一瞬で間合いを詰めて腹に拳を叩き込む。
 手加減はしたため壁まで吹き飛ぶことはなく、その場で倒れ、気絶する。

「なっ!コイツはAランク冒険者だぞ!?一瞬で倒されるなんて!」

 その様子を見てキラー伯爵が驚く。

「アキトっちはSランク冒険者だからね。Aランク冒険者なんて敵じゃないよ」
「そういうことだ。大人しく観念しろ」

 俺たちはキラー伯爵を囲み、降伏を促す。

「こんなところで捕まってられるかっ!」
「っ!マズイ!伯爵を抑えて!」
「遅いっ!」

 伯爵がポケットから何かを取り出して自分の腕に貼る。
 すると目の前にいた伯爵の姿が突然消える。

「賢者さん!伯爵は何をした!?」

『解、以前マスターたちも使用された透明化が付与されたシールを使用したと思われます』

「なるほど!」

 以前、ロイド公爵家に捕えられていた女性たちを助け出した時に使用した、透明化が付与されたシールを使ったようだ。
 一瞬慌ててしまったが、どんな手品を使ったか理解できれば冷静に対応できる。

「カラクリさえ分かっていれば……そこかっ!」
「ぐへっ!」

 姿を消すことはできるが足音などは消すことができないため、周囲の音に耳を傾けてキラー伯爵の位置を特定。
 一瞬で距離を詰めてキラー伯爵がいると思われる位置を殴る。
 すると俺の想像通り、腹部に渾身の一撃を見舞うことができたようで“ドサっ”とその場で倒れる音がした。

「なるほど。透明化が付与されたシールを使ったんだね」
「はい。なので固く縛っておきましょう」

 透明化の効果は5分なので、透明化が切れたタイミングでキラー伯爵と雇われた凄腕冒険者を拘束し連行する。
 もちろん女の子2人に動けない2人を担がせるわけにはいかなかったので、俺が2人を担いで移動する。

「アキトっちが手伝ってくれたから楽できちゃったよ」
「はい。先程調べたら冒険者の方も透明化が付与されたシールを持っていました。なので、リリィたち2人だとかなり苦戦をしました。ありがとうございます」
「気にしなくて良いよ。また困ったことがあれば何でも言ってくれ」

 2人の役に立てたようで俺も嬉しい気持ちとなる。
 そんな会話をしていると伯爵と冒険者を引き渡す場所に到着し、俺は担いでいた2人を引き渡す。
 そして連行されたところを見届けたタイミングで、リナリーさんから話しかけられる。

「アキトっち、今日は本当にありがと」
「アキトお兄さんが居なければ透明化で逃げられただけでなく、冒険者の無力化にも大変な思いをしてました。アキトお兄さん、ありがとうございました」

 リナリーさんとリリィが頭を下げる。

「先ほども言いましたが気にしなくて良いですよ。むしろリナリーさんたちのお手伝いができて嬉しいくらいです」

 俺は思っていることを正直に伝える。

「さすがお姉ちゃんが褒める男性です。たった1日ですが、リリィもアキトお兄さんともっと仲良くなりたいと思いました」
「でしょ!」

 まるで自分が褒められたかのように喜ぶリナリーさん。

「はい。お姉ちゃんが毎日のようにアキトお兄さんの話をする気持ちが分かりました」
「まっ、毎日は話してないよ!時々、話してるだけだよ!」
「今日の朝も『アキトっちは揶揄うと面白いよ!また会いたいなー!』と言ってましたが」
「な、なんでアキトっちの目の前で言うのよ!」

 リナリーさんが“ポカポカっ”とリリィを叩く。
 その様子を微笑ましく思い、つい笑ってしまう。

「揶揄う目的で会いに来られのは困りますが、俺もリナリーさんと会ってお話しするのは大好きです。なので気軽に会いに来てください」

 そう言って俺は笑顔を見せる。

「~~~っ!そ、その顔は反則だよっ!」

 “ばっ!”と俺から顔を逸らすリナリーさん。
 その様子を見てニヤニヤしているリリィ。

「やっぱりお姉ちゃんはアキトお兄さんのことを……なら妹としてリリィが一肌脱ぎましょう。揶揄うことでしかアキトお兄さんとお話しできないみたいなので」
「……?」

 何やらリリィが呟いていたが上手くは聞き取れなかった。
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