異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部

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1章 異世界へ

行方不明のアリシア 1

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 リリィと出会った数日後。
 今日もルナたち『彗星パーティー』の面々とダンジョンに向かうため、冒険者ギルドに集まる。
 すると「ドタドタっ!」と急ぎ足でレーネさんが駆け寄ってきた。

「ルナさん!それに皆さんも!ちょうど良いところに!」

 レーネさんの慌てようから緊急事態が起こったことは想像でき、俺たちは表情を引き締める。

「ここではお話しできないので、今すぐギルドマスターの部屋までお願いします!」

 とのことで急ぎ足でフィリアさんの下へ向かう。
 そして扉を開けると、部屋にはギルドマスターであるフィリアさん以外にリナリーさんとリリィがいた。

「来たか。早速で悪いが時間がない。本題に入るぞ」

 フィリアさんたちも真面目な顔をしており、事態の異常さを感じる。

「アリシア第一皇女が行方不明になった」
「「っ!」」

 その一言に俺たちは息を呑む。

「何があったのか詳しく聞いてもいいですか?」
「もちろんだ。リリィ、頼む」
「はい」

 王家直属の暗部に所属するリリィが説明を始める。

「昨日、アリシア様が隣国のワルサーム王国へ訪問のため向かっておりましたが、その道中たくさんの盗賊が現れ、護衛の者たちと戦闘になりました。その間、同行していたラオス宰相の計らいで戦場を後にしたらしく、その後の行方が分からなくなりました」

 どうやらラオス宰相がアリシアへ逃げるよう声をかけたらしく、ラオス宰相と数人を連れてその場を離脱。その後、行方不明になったようだ。

「アリシアの護衛は腕の立つ者ばかりだと思う。その場から離れる方が危険だと思うが、そんなに戦況が良くなかったのか?」
「いえ、聞いた話によると悪くなかったらしいです。実際、怪我を負う者はいましたが、無事盗賊たちを退けています」
「なるほど」

 リリィの説明を聞き、納得する。

「現在も総出で探しておりますが、痕跡すら見つかっておりません」
「ラオス宰相の計らいで移動したならアリシアの身が危ないかもしれん」
「確か宰相は処刑されたロイド公爵の息子であるバルバルドと従兄弟関係らしいですね」

 ラオス宰相の本名はラオス=ランクルスと言い、悪事を働いていたロイド公爵の親戚となる。
 そのためロイド公爵との繋がりがあると思い、身辺調査を行ったが怪しい証拠は見つからなかったらしい。

「アリシア第一皇女には宰相の行動に注意をするよう伝えてはいたが……って、まだ宰相が悪役と決まったわけじゃないな」
「そうですね。今回の件に宰相が絡んでいると言い切れませんから」

 宰相が盗賊と手を組んでアリシアを攫ったという可能性もあるが、純粋にアリシアの身を案じて戦場から逃げ、何らかの事件に巻き込まれた可能性はある。

「それで俺たちに用事があったんですよね?」

 詳しい現状を把握した俺は、呼ばれた理由を問いかける。

「あぁ。アキトとカナデには全知全能のスキルがあるんだよな?」
「はい。賢者スキルを持ってます」
「そのスキルでアリシアが今、何処にいるか分かるか?」

 そう聞かれ、俺は賢者さんに問いかける。

(できるか?)

『解、可能です』

(さすが賢者さんだ)

 俺は心の中で褒め、結果を伝える。

「問題ありません」
「私もです!」
「よしっ!」

 フィリアさんがガッツポーズをする。

「早速だがアリシアは今、何処にいるんだ?」
「調べてみます」

 とのことで問いかける。

(賢者さん、アリシアは今、何処にいるんだ?)

『解、『刹那ダンジョン』の1階層にいます。場所が遠すぎるため、アリシア様がどのような状態かは把握できませんが』

 探知場所がここから近ければアリシアの怪我の状態など詳しく把握できるが、ここから遠すぎるため難しいようだ。

『申し訳ありません、マスター』

(謝ることではないよ。場所が分かっただけでもありがたいから)

 心の中で賢者さんを労う。
 何故ダンジョン内にいるのかは気になるところだが気にしても無駄なので、教えてもらったことをフィリアさんに伝える。

「『刹那ダンジョン』か。確かA級ダンジョンでワルサーム王国との国境沿いにあったな」
「ダンジョンの中は見落としてました。流石に魔物のいるダンジョンには居ないだろうと踏んでましたので」

 リリィが付け加えを行い、『刹那ダンジョン』が未捜索なことを知る。

「何故ダンジョンの中にいるかは分からないが、宰相や護衛たちもいるんだろ?」

 そう聞かれ、詳しく賢者さんに聞き、フィリアさんの質問に答える。

「そのようです。アリシアと宰相、護衛の男性3人と女性が1人いるようです。今は各階層に設置されている安全区域にいますね」
「果たしてアリシアを守るためにダンジョンへ逃げ込んだのか。それともアリシアを護衛の者たちから隔離するためにダンジョンへ逃げ込んだのか」
「賢者スキルでは現在地を知ることしかできず、何をしてるかまでは分かりません。もしかしたら縄で縛られて拉致されてる可能性もあります」

 宰相のことを信じることができない俺たちは最悪の想定をしながら会話をする。

「なら一刻も早く駆けつけた方がいいな。全知全能のスキルを持つアキトとカナデは絶対、向かった方が良いとして他のメンバーは……」
「それなら、お兄ちゃんだけ先に向かってもらうのはどうですか?」

 メンバー構成に悩んでいるフィリアさんへカナデが案を出す。

「この中で1番、移動スピードが速いのはお兄ちゃんです。しかも賢者スキルも持ってますので、アリシアさんたちが移動しても把握できます。私たち残りのメンバーは後から向かいますので」
「………それもそうだな」

 少し悩んだ後、フィリアさんがカナデの案を採用する。

「アキト1人だけになるが、ひと足先にアリシアの下へ向かってくれ。宰相たちがアリシアを拉致したような動きをしていたら遠慮なく痛めつけて構わないから」
「分かりましたっ!」

 フィリアさんに返事をして俺は冒険者ギルドを飛び出した。
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