81 / 100
1章 異世界へ
行方不明のアリシア 6
しおりを挟む
数分後、泣き止んだアリシアが俺の胸から離れる。
「アキトさん。助けていただきありがとうございました」
「私からもありがとうございました」
アリシアとミネルヴァさんが頭を下げる。
「いえいえ。2人が無事でよかったです。そろそろお迎えが来ますので、早くダンジョンから脱出しましょうか」
俺の提案に2人が頷く。
気絶している宰相や冒険者3人は俺が担いで移動することとなり、ミネルヴァさんが周囲を警戒しながら脱出を図る。
このダンジョンはAランクダンジョンだが、賢者さんによるマップ機能で魔物の位置は把握しているため、一度も戦闘することなくダンジョンを脱出。
すると目の前にはカナデやルナ、シャンリン姉妹とリナリーさん姉妹がいた。
「良かった。アリシアが無事で」
「私たちも突入しようとしたけど、お兄ちゃんたちが出口に向かって歩いてるのを賢者さんで把握したから待ってたんだ!」
などなど、アリシアたちを心配する声をかけながら皆んなが駆け寄る。
「皆さん、ご心配をおかけしました。私やミネルヴァはこの通り無事です」
カナデたちに笑顔で応えるアリシア。
「今回の件は宰相によって仕組まれた罠でした」
そう言ってアリシアが今回の一件を説明する。
「なるほど。じゃあアリシアちゃんの命を狙ってたのは宰相だったんだね」
「はい。リナリーさんたち暗部が総力を上げて犯人を探しても見つからないわけです」
などと話しながら全員がことの顛末を理解する。
「当初の予定だったワルサーム王国への来訪は中止とします。私はこのまま王都へ帰り、お母様へ今回の件をお話しします」
「ん、それがいい。女王陛下も心配してるから」
とのことで帰国するために動き出す。
各々が帰国の準備をしていると、カナデの声が聞こえてくる。
「待ってください、ミネルヴァさん!その服で帰る予定ですか!?」
「予備の服がありませんので、このまま帰る予定です」
「それじゃあ、すれ違う人全員がミネルヴァさんのことを凝視してしまいます!ほぼ下着姿ですよ!?」
カナデの言う通り、ミネルヴァさんの服はボロボロで、大事な部分を辛うじて覆っているだけだ。
しかも宰相により服を破かれていたため、ほぼ下着姿と言っても過言ではない。
俺自身、ミネルヴァさんの身体をできるだけ見ないようにしていたくらいなかなかエロい格好をしていたため、カナデの発言に心の中で同意する。
「これとこれを着て下さいっ!」
「あ、ありがとうございます」
カナデが異空間ボックスから新しい服を取り出し、ミネルヴァさんへ渡す。
「残念だったね、アキトっち。ミネルヴァさんのえっちぃ身体を見れなくなって」
「そっ、そんなことないですよ!」
俺の隣に来たリナリーさんがニヤニヤしながら言ってくる。
「それは嘘です。アキトお兄さんの目がすごく悲しそうでした」
「嘘じゃないよ!」
そしてリリィまでもニヤニヤしながら俺に言ってくる。
「ですが安心してください、アキトお兄さん。えっちぃミネルヴァさんの代わりにお姉ちゃんが一肌脱ぎますので。文字通りに」
「何するんだよ」
嫌な予感しかしない。
その予感は当たってるようで、リナリーさんもリリィから距離をとっている。
「リ、リリィちゃん?な、何するの?」
「もちろん、お姉ちゃんに服を脱いでもらいます」
一瞬でリナリーさんの背後に回ったリリィがリナリーさんの胸元に手を入れる。
「ちょっ!リリィちゃん!?」
「むっ、さすがお姉ちゃんです。とても柔らかい」
「んっ……って、どこ触ってるの!」
リリィがリナリーさんの巨乳を触りながら服を脱がそうとしている。
「こ、こうなったら私だって!」
「ひゃっ!お、お姉ちゃんっ!」
リリィにしては珍しく慌てたような声を出す。
「私じゃなくてリリィちゃんが服を脱いでアキトっちを喜ばせるのがいいと思うなー!」
などと言いながら反撃したリナリーさん。
反撃に転じたことで2人とも自分の服がめちゃくちゃになっており、見てはいけないところまで見えてしまう。
(こ、これ以上は見てはダメだ!)
鋼の意志で2人から視線を逸らし、俺は2人を放置してルナのもとへ移動する。
「ルナ、宰相たちはどうするんだ?」
「ん、それなら後から来る騎士団にお願いする予定。アリシア救出のため、馬でここまで来るはずだから」
そんな話をしていると、タイミング良く騎士団一行が到着する。
到着して早々、アリシアの姿を見て安堵する人ばかりなので、派遣された人たちは宰相と手を組んでいないようだ。
その者たちにもことの顛末を簡単に説明し、宰相と冒険者3人の連行を依頼する。
「では、王都まで帰りましょう」
ワルサーム王国への来訪は中止となったため、騎士団と共に王都へ向かって移動を開始した。
「アキトさん。助けていただきありがとうございました」
「私からもありがとうございました」
アリシアとミネルヴァさんが頭を下げる。
「いえいえ。2人が無事でよかったです。そろそろお迎えが来ますので、早くダンジョンから脱出しましょうか」
俺の提案に2人が頷く。
気絶している宰相や冒険者3人は俺が担いで移動することとなり、ミネルヴァさんが周囲を警戒しながら脱出を図る。
このダンジョンはAランクダンジョンだが、賢者さんによるマップ機能で魔物の位置は把握しているため、一度も戦闘することなくダンジョンを脱出。
すると目の前にはカナデやルナ、シャンリン姉妹とリナリーさん姉妹がいた。
「良かった。アリシアが無事で」
「私たちも突入しようとしたけど、お兄ちゃんたちが出口に向かって歩いてるのを賢者さんで把握したから待ってたんだ!」
などなど、アリシアたちを心配する声をかけながら皆んなが駆け寄る。
「皆さん、ご心配をおかけしました。私やミネルヴァはこの通り無事です」
カナデたちに笑顔で応えるアリシア。
「今回の件は宰相によって仕組まれた罠でした」
そう言ってアリシアが今回の一件を説明する。
「なるほど。じゃあアリシアちゃんの命を狙ってたのは宰相だったんだね」
「はい。リナリーさんたち暗部が総力を上げて犯人を探しても見つからないわけです」
などと話しながら全員がことの顛末を理解する。
「当初の予定だったワルサーム王国への来訪は中止とします。私はこのまま王都へ帰り、お母様へ今回の件をお話しします」
「ん、それがいい。女王陛下も心配してるから」
とのことで帰国するために動き出す。
各々が帰国の準備をしていると、カナデの声が聞こえてくる。
「待ってください、ミネルヴァさん!その服で帰る予定ですか!?」
「予備の服がありませんので、このまま帰る予定です」
「それじゃあ、すれ違う人全員がミネルヴァさんのことを凝視してしまいます!ほぼ下着姿ですよ!?」
カナデの言う通り、ミネルヴァさんの服はボロボロで、大事な部分を辛うじて覆っているだけだ。
しかも宰相により服を破かれていたため、ほぼ下着姿と言っても過言ではない。
俺自身、ミネルヴァさんの身体をできるだけ見ないようにしていたくらいなかなかエロい格好をしていたため、カナデの発言に心の中で同意する。
「これとこれを着て下さいっ!」
「あ、ありがとうございます」
カナデが異空間ボックスから新しい服を取り出し、ミネルヴァさんへ渡す。
「残念だったね、アキトっち。ミネルヴァさんのえっちぃ身体を見れなくなって」
「そっ、そんなことないですよ!」
俺の隣に来たリナリーさんがニヤニヤしながら言ってくる。
「それは嘘です。アキトお兄さんの目がすごく悲しそうでした」
「嘘じゃないよ!」
そしてリリィまでもニヤニヤしながら俺に言ってくる。
「ですが安心してください、アキトお兄さん。えっちぃミネルヴァさんの代わりにお姉ちゃんが一肌脱ぎますので。文字通りに」
「何するんだよ」
嫌な予感しかしない。
その予感は当たってるようで、リナリーさんもリリィから距離をとっている。
「リ、リリィちゃん?な、何するの?」
「もちろん、お姉ちゃんに服を脱いでもらいます」
一瞬でリナリーさんの背後に回ったリリィがリナリーさんの胸元に手を入れる。
「ちょっ!リリィちゃん!?」
「むっ、さすがお姉ちゃんです。とても柔らかい」
「んっ……って、どこ触ってるの!」
リリィがリナリーさんの巨乳を触りながら服を脱がそうとしている。
「こ、こうなったら私だって!」
「ひゃっ!お、お姉ちゃんっ!」
リリィにしては珍しく慌てたような声を出す。
「私じゃなくてリリィちゃんが服を脱いでアキトっちを喜ばせるのがいいと思うなー!」
などと言いながら反撃したリナリーさん。
反撃に転じたことで2人とも自分の服がめちゃくちゃになっており、見てはいけないところまで見えてしまう。
(こ、これ以上は見てはダメだ!)
鋼の意志で2人から視線を逸らし、俺は2人を放置してルナのもとへ移動する。
「ルナ、宰相たちはどうするんだ?」
「ん、それなら後から来る騎士団にお願いする予定。アリシア救出のため、馬でここまで来るはずだから」
そんな話をしていると、タイミング良く騎士団一行が到着する。
到着して早々、アリシアの姿を見て安堵する人ばかりなので、派遣された人たちは宰相と手を組んでいないようだ。
その者たちにもことの顛末を簡単に説明し、宰相と冒険者3人の連行を依頼する。
「では、王都まで帰りましょう」
ワルサーム王国への来訪は中止となったため、騎士団と共に王都へ向かって移動を開始した。
119
あなたにおすすめの小説
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
スキル『倍加』でイージーモードな異世界生活
怠惰怠man
ファンタジー
異世界転移した花田梅。
スキル「倍加」により自分のステータスを倍にしていき、超スピードで最強に成り上がる。
何者にも縛られず、自由気ままに好きなことをして生きていくイージーモードな異世界生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる