異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部

文字の大きさ
85 / 100
1章 異世界へ

悩み

しおりを挟む
 アリシアが腕に抱きついたまま離れないため、引き剥がさず一緒に王宮内を移動する。

「アリシア様の顔を見てください。すごく幸せそうですよ」
「アキト様を射止めることができたのでしようか?」
「きっとそうに決まってます。アリシア様は同性の私から見ても綺麗ですから」

 などなど、すれ違うメイドたちが話をしていた。

「あのぉ、アリシア?」
「どうしましたか?」

 “きょとん”と可愛く小首を傾げながら上目遣いを見せるアリシア。

「そ、そろそろ離れないか?」
「いやです」
「……さいですか」

 そんな感じで、先程からずっとアリシアが腕に抱きついている。
 できるだけアリシアの胸の感触を意識しないよう注意しながら移動し、女王陛下がいる部屋を訪れる。
 “コンコン”とノックをすると中から「入っていいわよ」との言葉が聞こえたため、アリシアと共に入る。
 そしてアリシアに抱きつかれたままの俺を見てニヤニヤし始める。

「アリシアの気持ちは聞いたかしら?」
「はい。その……俺のことが好きだと言ってくれました」
「アキトくんがお風呂に入ってる間にアリシアから聞いたの。アキトくんのことが好きになったことを。だからアキトくんとの結婚を許可したわ。それで、結果はどうだったの?」
「保留という形になりました。なのでアキトさんに振られないよう、アプローチしている最中です」

 女王陛下の言葉にアリシアが返答する。

「あら、保留だなんて結婚を約束されたのと同じじゃない。だって女の子を待たせることになるのだから、良い返事が返ってくるに決まってるわよ」
「うっ!」

(俺に向けて言ってるなぁ。途中から俺の方を向いて言ってたし)

 女王陛下からの視線が痛い。
 そんなことを思っていると、女王陛下が俺のもとへやって来る。

「アキトくん。アリシアのこと真剣に考えてくれると嬉しいわ」
「もちろんです。必ず返事をします」
「それなら安心ね」

 そう言って頬を緩める女王陛下。

「アリシア、そろそろアキトくんを解放してあげなさい。もう外は真っ暗なのよ」
「うぅ、分かりました」

 少し残念そうな顔でアリシアが離れる。
 今までは第一皇女としてしっかりとした部分ばかり見ていたため、年相応なアリシアが可愛く見える。

「何度もお伝えしますが、今日は宰相から助けていただき、ありがとうございました」

 丁寧な所作でお礼を言うアリシア。

「告白の件は急かしませんので、ゆっくりと考えてください」
「あぁ。必ず返事をするよ」
「はいっ!」

 最後にアリシアの笑顔を見て、俺は王宮を後にした。



 アリシアから告白されてから数日間、俺は告白の返事を考える日々を過ごしていた。

「うーん」
「カナデ。最近、アキトの様子がおかしい。暇さえあれば何かに悩んでる」
「そうね。心配になるくらい悩んでるわ。ダンジョン攻略中に考え込むことはないけど」
「何かあったのですか?」
「はい。実はアリシアさんから告白されたらしいです」
「「「こ、告白!?」」」
「お、驚いてますね」
「当然。それだけの案件だから。そ、それで返事は?」
「それが、まだ返事をしてないらしいです。今は保留という形になってますので暇さえあれば返答内容を考えてます」
「「「なるほど……」」」

 何かカナデたちが話をしているが返答内容のことで頭がいっぱいなので、内容までは耳に入らない。

(俺はどうすればいいんだ……)

 アリシアからの告白はとても嬉しい。
 できることならアリシアの婚約者になりたいとも思ってる。
 だが戦闘のことしか勉強してこなかった俺がアリシアを幸せにできるかが分からない。
 そう思い、今日まで答えを出せないでいた。

(告白されてから数日は経ってる。いつまでも待たせるわけにはいかないし……)

 等々の考え事をルナたちがいることも忘れて考え込む。

 すると…

「アキト、ちょっといい?」

 突然ルナから声をかけられ、俺は意識を現実世界へ戻す。

「なんだ?」
「最近のアキトは考え事が多い。心配になったからその理由をカナデから聞いた。そしたらアキトがアリシアから告白されたことを知った。もしかして返事の内容を考えてるの?」
「あぁ。返事はすぐじゃなくて良いと言ってくれたが、できるだけ急いだ方がいいと思って。でも全然考えがまとまらないんだ」

 俺は悩んでいる理由を事細かに伝える。
 するとルナが一つ提案してくれた。

「そういう時は誰かに相談するのが良い。私たちが相談に乗りたいけど、上手くアキトに何かを伝える自信がない。だから師匠を頼ると良い」
「ティアナさんですか?」
「ん。普段は天然を発動して頼りないところもあるけど、悩み事の解決はすごく得意。私たちも幾度となく助けてもらったから」
「なるほど。確かに誰かに相談した方がいいのかもしれないな」

 事実、数日間1人で考えていたが何も進展がなかった。

「ありがとう、ルナ。ちょっとティアナさんを頼ってみるよ」
「ん、それがいい。と言うわけで今日は解散する」
「え、良いのか?まだ集まったばかりだろ?」

 今の俺たちは何の依頼を受けるか考えていた所だったため、まだ集合して1時間も経ってない。

「問題ない。だから速く師匠のところに行くといい」

 ルナの言葉にシャンリンたちも頷く。

「……ありがとう、皆んな。ちょっと行ってくるよ」
「ん。良い結果になることを期待してる」

 俺はルナたちに見送られ、ティアナさんの下へ向かった。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜

沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。 数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~

名無し
ファンタジー
 主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

スキル『倍加』でイージーモードな異世界生活

怠惰怠man
ファンタジー
異世界転移した花田梅。 スキル「倍加」により自分のステータスを倍にしていき、超スピードで最強に成り上がる。 何者にも縛られず、自由気ままに好きなことをして生きていくイージーモードな異世界生活。

処理中です...